ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.25(2013/10/26〜27) A
【観光センターから大雪渓へ、沿道の風景】
三本滝ゲート − この先マイカー規制 |
こちらは観光センターから7km先にある三本滝ゲート。ここからマイカー規制が始まります。濃霧と雨が続いています。
三本滝ゲートの管理スタッフ − 「わずか4ヶ月間だったけど楽しい仕事でした!」 |
三本滝ゲートの管理をされているこちらの方々とお会いできるのも今日が最後...
「わずか4ヶ月間だったけど、楽しい仕事をさせてもらいましたよ。夜明け前から勤務が始まる日は、寝坊できないから緊張しちゃって...目覚まし時計よりも先に起きちゃうほどでした。」と、この業務の感想をおっしゃって下さいました。
また来年お会いしましょう! |
この業務も残すところあと数日...来年もお会いできることを楽しみにしております。
かもしかゲレンデ − 濃霧 |
三本滝ゲートを過ぎると周囲の霧はさらに濃くなり、天候の回復など期待できる状況ではなくなってきます。
昨晩の雨で、路上には落ち葉が散乱(左)、流れのない滝が息を吹き返す(右) |
昨晩はかなりの雨量があったようで、周囲から流れ出した落ち葉が路面に散乱し、普段は流れの全くない滝が息を吹き返していました。
こちらは標高2350メートルの位ヶ原山荘。
視界が回復 − 台風の影響がほとんどなくなる |
先ほどまでの濃霧がなくなり、周囲の様子もはっきりわかるようになってきます。雨も止んで、台風の影響は完全になくなってきました。
山麓は重厚な雲海にすっぽりと包まれる |
位ヶ原山荘からさらに登ると、ご覧のように山麓の乗鞍高原は重厚な雲海にすっぽりと包まれていることがわかります。乗鞍高原一帯は低く垂れ込める雲に覆われていましたが、それがこの雲海の正体だったわけです。
夏の雲海は日が高くなると消滅してしまいますが、秋の雲海は比較的長時間にわたって続くことがあります。しかし、今日ほどの厚い雲海はめったに見られません。
こちらは11号カーブ、ツアーコース入口付近の様子。
11号カーブの紅葉ビューポイント(見頃は10月上旬) | クロマメノキの紅葉 − まだまだ頑張っています |
10月上旬まではカメラマンの姿が絶えない紅葉スポットでした。すでに紅葉は終わって完全に落葉しています。しかし、よく見ると芝桜のように地面に張り付いた赤い部分が点在している様子があります。これはクロマメノキの紅葉。人間は勝手に紅葉が終わったと思い込んでいますが、まだまだ、ご覧のように頑張っている高山植物も存在していることを忘れてはなりません。
位ヶ原お花畑 |
さらに進んで7号カーブ付近の位ヶ原お花畑。紅葉が終わると殺伐とした風景ばかりとなってしまいます。
雲海の向こうには穂高の山並み |
しかし、ダイナミックに盛り上がる雲海の向こうには穂高の山並みが浮かんでいて、その頂だけが顔を出してこちらを伺っています。
雲間から青空が |
雲間から青空が広がりだします。晩秋の台風に悩まされた状況からようやく開放されてきました。
【雪渓下部】
それではここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。
先週の新雪はもうありません |
先週の新雪は10月20日(日)の雨で完全に消滅してしまい、どこを探しても積雪箇所は見当たりません。
石碑の岩 |
そして、雪渓下部と雪渓上部の中間地点付近にある石碑の岩。
チングルマ − これから長い眠りへ、再会は来年6月頃 |
いつもお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。紅葉が終わって枯れた状態となってしまいました。これから長い冬への眠りに就きます。大雪渓エリアで最初に雪解けが進むのは石碑の岩から北に100メートルほどのところにあるモーグルコースの岩で、石碑の岩は2番目に顔を出して雪解けは例年6月上旬頃です。これから半年以上もの長い眠り就きます。
クロマメノキ |
先週、目の覚めるような紅葉だったクロマメノキもかなり落葉が目立つ状況。
⇒ | ||
先週のクロマメノキ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) A |
今週のクロマメノキ 落葉して実だけ残る − 今年はピンクの実が多い |
葉が落ちて黒とピンクの実が目立ちますね。クロマメノキ(黒豆の木)といわれるほどですから、本来は黒い実のはずですが、今年はピンクのものが目立っています。
日差しが差し込み、ミヤマクロスゲの最後の輝きが戻る |
空いっぱいに青空が広がり、色褪せてしまったミヤマクロスゲの草紅葉に太陽の光りが届くと、最後の輝きが戻って黄金色に光始めます。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|