ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.6(2014/04/24〜27) F
【位ヶ原山荘に到着、山頂方面に一斉に出発】
位ヶ原山荘前 |
9時の位ヶ原山荘前の気温は6℃、寒さはありません。ご覧のように綺麗な青空。遠方にはノリクラの峰々がくっきりと映えていて、春山バスの到着を出迎えてくれます。
乗鞍春山入山計画書の提出 |
春山バスを降りたらまず最初にすることは、乗鞍春山入山計画書の記入提出です。この入山計画書は春山バスの車内、もしくは位ヶ原山荘で入手可能です。万一への対応のため、ぜひともご協力お願いいたします。
今年は屋外トイレが設置されました |
そして、次に気がかりなのはトイレ...昨年までは山荘の屋内にあるトイレを利用させていただいておりましたが、今年は屋外に仮設トイレが設置されました。そのため、ブーツを脱ぐ必要がなくなりました。
今シーズンも安全と円滑な運行を... |
運転手さんから車掌さんまで、皆さん乗鞍岳線のベテランぞろい...今シーズンも安全と円滑な運行をよろしくお願いいたします。
入山口へ | 今日はステップソールで |
さて、位ヶ原山荘を後にして、入山口の屋根板へと向かいます。
こちらのお二人、シールの装着がまだのようです...「今日は行けるところまでこのままで登るんですよ。」
良く見るとステップソールの板。まったりとした春には、あくせくせずにのんびり滑るには、良い選択なのかもしれません。
周囲は3メートル以上の雪壁 − 入口はスロープ状に除雪 |
位ヶ原山荘から数百メートル進んだところに屋根板への入山口があります。周囲は3メートル以上の切り立った雪の壁ですが、入口だけはわざわざスロープ状に除雪されています。
屋根板下部 − 大勢の方が準備 |
ご覧の通り、すでに大勢の方が準備にとりかかっています。
スノーシューを装着、ボードをザックに |
スノーシューを装着したり、ボードをザックにくくりつけたりされる様子があちこちで見られます。
テレマークの方々 | 今日はバックカントリー、明日はゲレンデでコブ |
今日はテレマークのメンバーで一緒にお越しになったこちらの方。「今日はバックカントリーですが、仲間が下のゲレンデにコブを作ってくれてますので、明日はモーグルですよ!」 この時期はまだゲレンデスキーもできますから、春山スキーと一緒に欲張って楽しむこともできますね!
「さぁ〜今日は滑りまくるぞ!」 | 山頂方面目指して |
「さぁ〜今日は滑りまくるぞ!」と、言い残して一斉に出発です。多くの方は、屋根板を登った先、位ヶ原から大雪渓を登り、肩の小屋から稜線に向かって剣ヶ峰(乗鞍岳山頂)を目指します。
【屋根板から位ヶ原へ】
屋根板上部 − 空に浮かび上がる |
こちらは屋根板上部。ほとんど風のない穏やかな中、ふわ〜と空に浮かび上がるものを見つけます。
スノーカイトで斜面を登る | 「今日はもっと風があると思ったんですが...」 |
その名は「スノーカイト」。風の力を利用して登って行くことができるそうです。「今日の天気図だともっと風があると思ったんですが。」と少し残念そう...厳冬期は前に進めないほどの強風が絶えず吹く位ヶ原や屋根板も、春が訪れると穏やかな表情へと移り変わってきます。
くじけず頑張ります! |
途中で泣きべそをかきながらも何とか位ヶ原までやって来たこちらの親子3人組。ぐずる妹を「ここまで登ってきたのに下りたらもったいないよ!」と、お姉ちゃんが励まします。でも、ここまでよくやってきました!
雪解けと共にハイマツ帯が−雷鳥住処のため立入しないように |
さて、位ヶ原周辺では、ご覧のようにハイマツが見え始めてきました。ハイマツはライチョウの住処となりますので、絶対に立ち入らないようお願いいたします。また、ハイマツ周辺の岩場も同様ですから、休憩などで立ち入ることのないようお願いいたします。
左から剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳 |
こちらは山頂方面。3つピークがありますが、左は乗鞍岳の主峰の剣ヶ峰、中央が蚕玉岳、右が朝日岳です。
剣ヶ峰 | 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線直下 |
剣ヶ峰山頂に数多くの方がお越しになっていて、稜線からはいくつものシュプールが刻まれていました。雪質はかなり柔らかい状態ですが、下山時にはアイゼンがないと滑落する危険性がありますので、登りでアイゼンが必要なくとも、下山には必要となりますので、必ずアイゼンは携行してください。
のんびりとした春の雰囲気 |
厳冬期のきりっとした青と白ではなく、パステル調の色合いがのんびりとした春の雰囲気を醸し出しています。これぞまさに春山という感じですね。
■ Next>> Page8 【4月27日(日)、上高地開山祭 乗鞍アルプホルン愛好会が演奏】 ■
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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