ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2014/05/15・17・18) B

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(Update:2014/05/22)

 

【5月17日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。ご覧の通り、快晴の朝を迎えています。

 

昨晩の嵐が去って青空に 山頂方面 − 激しく流れる雲が朝焼けする

昨晩は雨と強風の荒れた天候が続きましたが、今朝は綺麗に晴れ上がりました。しかし、山頂方面は北から南へと雲が激しく流れ、右の画像のように山頂にかかる雲が赤く染まるモルゲンロートを見せてくれました。

6時ではすでに太陽が高く昇って、真昼に近い状態となってしまいますので、朝焼けはもう終わっています。右の朝焼けの画像の撮影時刻は4時48分。朝晩の冷え込みも緩んできましたので、ノリクラの白肌が残っている間にぜひともご覧になられてはいかがでしょうか?

 

先週の新緑
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2014/05/10) @
今週の新緑
裾野のシラカバにも芽吹きが

こちらは観光センター周辺の山肌の様子。左は先週の画像で、右は今週の画像です。頂上部分のカラマツはそれほど大きな違いは見られませんが、裾野のシラカバの芽吹きに変化がわかります。

画像では変化がわかりにくいところがあり、肉眼にはかなりの違いを感じます。画像ではほとんど変わりないように見える頂上部分のカラマツも、本当はかなり濃くなっています。

 

昨年の桜 − 満開
2013ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2013/05/15・18・19) E
今週の桜
ようやく咲き始め − 例年よりやや遅い

そして、自然保護センターの桜は、昨年よりも若干遅れていますが、ようやく咲き始めました。例年と比べても少し遅い様子です。

 

昨年のスモモ − 満開
2013ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2013/05/15・18・19) E
今週のスモモ
まだ5分咲き

そして、こちらはスモモ。昨年は満開となり、開山祭に間に合いました。今年は5分ざきといったところでしょうか?明日(5月18日)は、乗鞍高原内で「すもも祭」が行われますが、会場の一の瀬園地のスモモの状況が気がかりです。(昨年までは「開山祭」としていましたが、今年は従来の呼び方の「すもも祭」に変更されました。)

 

雲間から剣ヶ峰が見え隠れ − これから天候は安定するか?

日が高くなって、ノリクラにかかる雲が幾分薄くなって、剣ヶ峰の姿が見え隠れするようになって来ました。さて、今日はこれから安定した天候になって行くのでしょうか?

 

【三本滝レストハウス前駐車場、春山バスで位ヶ原山荘へ】

三本滝レストハウス前駐車場

こちらは観光センターから約7km先にある三本滝レストハウス前駐車場。時刻は6時30分ごろ。いつものように出発の準備を始める様子があちこちで見られます。お越しのクルマは30台ほどで、先週よりも少ない様子が見られます。

ツアーコースでの下山滑走が困難な状況となり、春山バスの往復利用されるスキーヤーが大半を占めるわけですが、三本滝でも観光センターでも往復料金は同じであることから、観光センターの方へシフトしているものと考えられます。

 

毎日運行前に道路パトロール 始発便から運行開始 − 乗車券の販売

乗鞍岳春山バスは冬季閉鎖中の道路を通行するため、毎朝運行前には道路パトロールを実施します。今日もバス会社の方が7時前に戻ってこられました。「一部凍結箇所が見られるものの、日差しがあって、運行時刻までには凍結が解消されると考えられるため、今日は通常通り始発便から運行を始めます。」とのこと。

それにあわせて、乗車券の販売も始まります。これまでなら、片道券を購入する方がほとんどでしたが、ツアーコースが下山滑走困難となり、ほとんどの方が往復券を購入されました。

なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインは吹き溜まりで60センチの積雪があって通行止めです。昨日(5月16日)も10時30分まで通行止めでした。

 

かもしかゲレンデ − 滑走不能

かもしかゲレンデは雪解けが進んで、ほとんど雪がありません。もちろん滑ることはできませんが、始発便運行の1時間以上前から歩き始める様子が結構見られました。春山バス利用せずにツアーコースを山頂方面へ向かう方もまだまだいらっしゃいます。しかし、ツアーコースも雪解けで滑走が困難な状況となってきて、今後はブッシュがさらに生い茂ってくるため、ツアーコースを歩くことも困難な状況となります。

 

歩いて登るのが当たり前!

「歩いて登るのが当たり前!」こちらは厳冬期によくお越しになる常連の面々...「風が強そうだから、位ヶ原よりさらに稜線方面は耐えられない状況ですよ。だから、ツアーコースを登って適当な場所を見つけて滑ろうかと思っています。」とのこと。

「毎週歩いているから対した事ないよ...」年を重ねるたびに、体力に金利がついて行くのではないかと思うようなメンバーばかりで本当に感服する限りです。

 

そして、乗鞍岳春山バス始発便が到着します。

 

今日は合計4台運行 今日はスキーじゃなくて魚釣りしようかな...
=上部強風で取りやめる方もいました=

今日は三本滝へ直接配車された1台と、観光センターから3台で、合計4台が運行されました。

三本滝付近でも時折冷たい風が吹きぬけ、上部強風が予測されるため、三本滝レストハウス前駐車場までやってきても、「今日は山菜取りに変更しよう...」とか、「魚釣りにしよう」とおっしゃる方もちらほら見られました。そんな中、「今日は釣竿持ってこなかったんです(泣)...この状況ならスキーよりも魚釣りのほうが楽しそうなのに...悔しい〜!」と、おっしゃる一幕もありました。

 

春山バス出発

それでは4台が揃ったところで、三本滝ゲートを通過して、終点の位ヶ原山荘を目指します。

 

周囲の積雪がなく、雪解け水も少なくなって夜間凍結の心配は少なくなる

三本滝ゲートを過ぎた付近は、もうほとんど雪がありません。そのため、雪解け水もなくなって、この付近に関しては夜間凍結の心配はかなり低くなってきました。

 

路肩には昨晩の降雪がうっすらと

そして、路肩に目を移すと、昨晩の降雪がうっすらと残っています。春と冬とを行ったり来たりしている様子がうかがえます。

 

標高2200メートルの冷泉小屋を通過すると...

雪の壁が続く

左右に高い雪の壁が現れます。運行開始から3週間が経過していますから、雪解けもかなりのペースで進みます。位ヶ原山荘までの沿道の残雪は7月頃にはかなり少なくなってきます。

 

位ヶ原山荘に到着

三本滝バス停を出発してから、20分ほどバスに揺られれば、終点の位ヶ原山荘に到着します。

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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