ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2014/06/14〜15) B

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(Update:2014/06/19)

 

【6月15日(日)、ほおのき平駐車場】

ほおのき平駐車場

日付が変わって取材二日目、こちらは早朝6時のほおのき平駐車場。
岐阜県側のシャトルバス乗り換え駐車場は、かつては平湯温泉から車で約5分、徒歩で約8分のところにあるあかんだな駐車場(有料)も利用可能でした。しかし、最近はシャトルバスの始発が、あかんだな駐車場ではなく、平湯温泉からの運行となってしまいましたので、乗り換え駐車場としては、実質的にはこちらのほおのき平駐車場(無料)のみとなっています。

 

快晴の朝

昨日とは打って変わって、雲ひとつない快晴の朝です。気温は10℃、ひんやりとした空気が流れ、さわやかな雰囲気に包まれています。

 

こちらは駐車場に隣接する畳平行きシャトルバスのターミナル。

 

畳平の天候 今日はAダイヤ

畳平の天候は晴、気温はマイナス2℃で、この時期としては、やや冷え込んだ状況となっています。また、今日のシャトルバスの運行ダイヤは正常時のAダイヤ。今日は休日ですから、ほおのき平駐車場からは、大半の便が30分に1本の割合で運行されます。

 

定刻数分前になると列が

シャトルバス始発便が到着する30分ほど前までは左の画像のように閑散とした状態でしたが、定刻数分前には右の画像のように列がターミナルからさらに外へと伸びて行きます。

 

シャトルバス始発便到着

そして、平湯温泉からやって来た始発便が到着します。平湯温泉からの乗客とあわせて40名が畳平へ向かいます。仮に1台で乗り切れない場合、繁忙期の場合は台数を増やすようですが、30分後の次の便になるようです。

 

【乗鞍スカイラインを行く】

ここから乗鞍スカイライン(平湯ゲート)− マイカー規制

ここからは乗鞍スカイラインの様子をお伝えします。ほおのき平駐車場から6kmほどのところにある平湯ゲート。乗鞍スカイラインはここから始まります。道路左側に平湯ゲート詰所があり係員が許可車両のチェックなどを行っています。この先はマイカー規制となっていて、バス・タクシー・自転車と特別に許可された車両のみの通行となっています。

平湯峠(平湯ゲート)周辺には、マイカーの駐車場がありますが、シャトルバスの停留所はありません。そのため、ほおのき平駐車場でシャトルバスに乗り換えてください。

 

平湯峠の駐車場(道路右側) ヒルクライムはここから

こちらが平湯峠の駐車場。今日も数台の車が止まっていますが、ここからヒルクライムに出発される方が多いようです。ただ、トイレ・水道や飲料水の自販機などの設備は一切ありませんので、先ほどのほおのき平駐車場などで、トイレや自販機などを利用された上でお越しになったほうが良いでしょう。

 

昨年の平湯峠付近
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2013/06/15〜16) C
今週の平湯峠付近

標高1684mの平湯峠ゲートから乗鞍スカイラインを進むと、周囲の山肌は新緑が深く色付いています。これまでは昨年よりも早い推移を見せていましたが、ここまで緑が進むとほとんど差は見られなくなってきます。

 

空の青と新緑の緑の組み合わせ − この時期だけのもの

今日のような快晴の場合、これまでなら、真っ青な空と残雪の白のコントラストが強調されたものの、新緑の色合いがはっきりとしてきて、空の青と新緑の緑の組み合わせが、綺麗に輝き、この組み合わせもこの時期だけしか感じられないでしょう。

 

遠方の霞も抜けてくっきりと

展望台から望む北アルプス方面も、早朝は少しかすんでいたものの、時間と共にはっきりと見渡せるようになってきました。

 

先週の乗鞍スカイライン(1kmポスト付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2014/06/07〜08) B
先週の乗鞍スカイライン(1kmポスト付近)
新緑が針葉樹と同じくらい色濃くなる

 そして、先週は新緑のパッチワークが針葉樹の深い緑と対比していたものの、今週になると、針葉樹の深い緑とあまり変わらなくなってきた様子がうかがえます。

 

昨年の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2013/06/15〜16) C
先週の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2014/06/07〜08) B
今週の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
積雪が完全になくなる、例年並の推移

マイカー規制前にあった夫婦松料金所を1kmほど進んだ4kmポスト付近の様子。先週お伝えしたように、今週は完全に積雪がなくなりました。ほぼ例年並の推移です。

 

日が高くなると気温が上昇 − 雪解けも加速

もう6月ですから、日が高くなれば気温も上昇し、雪解けが加速します。積雪が見られるようになるのも、中間付近よりも上部以降となってきます。

 

昨年の猫の小屋跡地
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2013/06/15〜16) C
先週の猫の小屋跡地
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2014/06/07〜08) B
今週の猫の小屋跡地
雪解けが終わる、例年並の推移

さらに進んで、こちらは標高2200m付近の猫の小屋跡地。今週になって、ようやく雪解けが完了しました。2012年と2013年はまだ積雪が残っていましたが、多くの場合、ほぼ同じ週に雪解けが終了し、ほぼ例年並の推移といえるでしょう。

 

森林限界を超えて

猫の小屋跡地を過ぎた9kmポストあたりから森林限界を超えてロケーションが広がります。

 

くっきりとした青い空 −水平線には白山が

空の青さがくっきりと広がり、水平線には白い帯が見られます。そこには白山の頂が見られ、その手前には高山市街地がはっきりと観測できます。

 

ほおのき平スキー場 ほおのき平駐車場もはっきりと

さらに手前を見ると、ほおのき平スキー場が山肌にいくつものゲレンデコースが筋状に見られ、そのゲレンデコースの先には、シャトルバスの停留所のある ほおのき平駐車場が確認できます。

ここまでくっきりと確認できる日は少なく、今日は空気が澄んでいることが良くわかります。

 

昨年の烏帽子岳
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2013/06/15〜16) C
今週の烏帽子岳
昨年とほぼ同じか少ない、例年より多い積雪量
昨年の四ッ岳カーブ
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2013/06/15〜16) C
今週の四ッ岳カーブ
昨年とほぼ同じで、例年より多い積雪量

上段が森林限界を超えて最初に見られる山で、23ある乗鞍の峰の一つである烏帽子岳(えぼしだけ標高2550m)。昨年とほぼ同じかやや少ない積雪量で、例年よりも多い積雪量です。
下段はその先にある乗鞍スカイラインの中でもっとも積雪量の多い箇所を通過する四ッ岳カーブ。昨年とほぼ同じ状況で、例年よりもやや多い状況です。

 

乗鞍の峰々を縫うように走る

そして、四ッ岳カーブを過ぎると、四ッ岳、烏帽子岳、大丹生岳といった乗鞍の峰々を縫うように乗鞍スカイラインは進んで行きます。

 

桔梗ヶ原 − ハイマツのビロードがノリクラの美しさ

土俵ヶ原を抜けて、広大な台地が広がる桔梗ヶ原。そろそろ残雪よりもハイマツ帯の緑のほうがたくさん広がってくる様子が感じられます。夏場の桔梗ヶ原はハイマツのビロードが綺麗に山肌を覆い尽くす光景が見事で、ノリクラの特徴であるハイマツの美しさを実感できる場所です。

 

昨年の鶴ヶ池雪渓
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2013/06/15〜16) C
今週の鶴ヶ池雪渓 −例年6月下旬まで滑走可能
昨年より多く、例年並みかやや少ない積雪量

畳平に到着する手前に鶴ヶ池雪渓が広まります。岐阜県側で唯一滑走が認められているエリアです。畳平から歩いてすぐの場所にあることから、初めてお越しになったスキーヤー・ボーダーの方にも安心してお勧めできる場所です。例年6月下旬まで滑走可能です。

昨年と比べて積雪量の多い様子が見られますが、例年並みかやや少ない状態です。

 

畳平に到着

平湯峠から14.4km、国内の自動車道でもっとも高いところに位置する標高2702メートルの畳平に到着です。

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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