ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2014/07/05〜06) B

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(Update:2014/07/10)

 

【雪渓下部 T、登山道の様子(大雪渓〜肩の小屋)】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2013/07/05〜06) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2014/06/28〜29) A
今週の大雪渓入口
先週から50センチ〜1メートルの雪解け

こちらは大雪渓入口付近。「高山植物等の採取は禁止されています」のお願いの記載された看板の反対側からの撮影です。先週から高さ50センチ〜1メートル近く雪解けが進んでいます。昨年よりも積雪量はやや少ない状況です。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2013/07/05〜06) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2014/06/28〜29) A
今週の大雪渓入口
道からの距離は2メートル − 昨年よりやや遅い雪解け

こちらは大雪渓入口隣の車道と接する部分。車道からの距離は2メートルほどで、昨年の3メートルと比べて、若干雪解けが遅くなっている様子が見られます。

 

昨年の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2012/07/06〜07) A
2011年の大雪渓入口
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2011/07/07〜09) C
2010年の大雪渓入口
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2010/07/10〜11) A
2009年の大雪渓入口
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2009/07/11) A

昨年と比べると、ほぼ同じ状態であることはわかりましたが、さらに過去と比べると、ご覧のように、今年の積雪がかなり多いことがわかります。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2013/07/05〜06) A
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2014/06/28〜29) A
今週の登山道入口

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。大雪渓入口付近と同様に、昨年よりも積雪量の多い状態が見られます。また、例年と比べても、過去に例のないほど多い様子が見られます。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2013/07/05〜06) A
週の登山道入口 − 隙間は1メートル
昨年・例年と比べて雪解けが遅い

車道との間の隙間は1メートルほど、昨年は2メートルほどあり、例年と比べても幅が狭い状態が見られ、積雪量が多いことがわかります。

 

【大雪渓から肩の小屋への登山道の積雪状況(7月5日現在)】
2014/06/28
大雪渓→肩の小屋 登山道入口(全面積雪)
<7月中〜下旬まで積雪あり>
岩の左側へ進む(右側は行き止まり)

登山道は大雪渓から肩の小屋まで完全に雪の下ですから、ご覧のように誘導ロープが敷設されています。左の画像は登山道入口付近で、ルートは画像上部に見られる岩(モーグルコースの岩)の左側へ進んでください。

数週間前までは岩の右側のルートでも肩の小屋へ向かうことができましたが、今週は積雪がなくなり、ルートが閉ざされてしまいました。そのため、誘導ロープでルートを区切ってあるわけです。また、肩の小屋までの所要時間は、もし仮に右ルートに積雪が残っていたとしても、右でも左でも変わりなく、勾配はむしろ右側のほうがややきつい感じです。

 

昨年のモーグルコースの岩
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2013/07/05〜06) A
先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2014/06/28〜29) B
今週のモーグルコースの岩
先週より50センチ減少、昨年よりやや早い雪解け 

モーグルコースの岩は、例年3月ぐらいまではまだ姿が見られ、その後の降雪で完全に埋まります。そして、、再び姿が見られるのは5月中旬ごろです。しかし、今年は一度も埋まることがありませんでした。積雪量は先週と比べると50センチ程度減少して、昨年より50センチほど少なく、やや早い雪解けを見せています。

 

雪渓下端まで120メートル − 例年以上の距離

現時点でのモーグルコースの岩の下端から雪渓下端までの距離は120メートル。昨年は123メートルで、これまでで最も長かったのも2013年ですが、今年はそれに匹敵する程度の状態。そのため、登山道入口からモーグルコースの岩までの区間の雪解けは、例年よりも遅れる可能性が考えられます。(この区間の雪解けが完了するのは、例年7月下旬〜8月上旬です。

 

昨年の石碑の岩
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2013/07/05〜06) A
先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2014/06/28〜29) B
今週の石碑の岩
昨年より1〜2週間早く、例年より遅い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。先週より70センチほど雪解けが進み、昨年より1〜2週間早い雪解けで、例年より雪解けが遅い状況です。

 

石碑の岩のチングルマ
まだ芽吹き前
別のエリアで同じ日に撮影したチングルマ
もう開花し、中には綿毛状の種子も

左の画像は毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。まだ、芽吹き前で例年と同じ状態です。右の画像は別のエリアの同じ日に撮影したチングルマ。ご覧のとおり、もうすでに開花していて、中には綿毛状の種子ができつつある状態です。

高山植物は時期で咲くのではなく、雪解け終了と共にその季節が始まりますので、雪解けが遅いところと早いところでは生育に大きな差があります。

 

2012年の石碑の岩の下部のバーン
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2012/07/06〜07) A
今週の石碑の岩の下部のバーン
例年より一週間ほど遅い雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、ご覧のとおり、中央部分の岩がようやく見え始めました。例年よりも一週間ほど遅い雪解けです。

 

正規の登山道から迂回して − 積雪期はこちらのほうが安全

さて、こちらの登山のグループ。登山道入口からではなく、大雪渓の入口から登り始めています。そして、上記の石碑の岩を目指し、そこから、肩の小屋方面に向かうルートです。厳冬期や春スキーで肩の小屋へ登る場合によく見られるルートです。こちらのほうが歩き易い場合がありますが、7月以降は滑走するスキーヤー・ボーダーをよく確認しながら登ることになります。

冷え込んで登山道上の積雪が固くなって、通常のルートでは登山・下山が困難な場合は、こちらのほうが安全でしょう。

 

【雪渓下部 U、レーシングキャンプ、アルペンボード】

ポールの練習

今日はグループでお越しになっている方々が多く、その大半は、ポールなどをセッティングして練習を開始します。

 

ハイクアップ 笑顔を見せる余裕を持って練習できれば...

登っては滑るの繰り返しですが、登りを辛いと思ってしまうと、練習全体が結構タイトに感じてしまうもの...笑顔を見せられるだけの余裕を作ることができれば、練習にも余裕が出てくるもの...

 

「ほら、もっと元気に登って!」 「そんなぁ...」

こちらもちょっとつらそうな足取り...「みんなを引っ張って行く立場なんだから、もっと元気に登って!」なんて先生から檄が飛びます。

 

頑張り過ぎないこと − 体調がさらに悪化しないうちに休憩

でも、頑張りすぎないこと...どうやら寝不足であまり体調が芳しくない状態でノリクラにお越しになったこちらの方...そんな時は体調がさらに悪くならないうちに休憩を取ること。チーム全員で活動していると、どうしても言い出せなかったりするものですが、「もっと体調が悪くなったら、さらに迷惑をかける」と、考えを切り替えて、早めに「自己主張」しましょう...

 

アルペンボードのグループ

そして、別のエリアでは、かなりの人数が集まっています。

 

2レーン設けられてデュアルレース

先週に引き続き、今回もゲートを設置してタイムトライアルです。しかも、今回はデュアルレースができるように2レーン設けられています。

 

参加者は50名以上でなかなかの賑わい

今日は約50名以上の参加者があり、これだけたくさんの方が集まってのキャンプはなかなかお目にかかることはできません。今日のようにあちこちでキャンプが開催される様子も珍しく、乗鞍大雪渓にもかつての賑わいが感じられます。

 

7月に入ってもバーンコンディションは良好

7月に入ったものの、バーン状態は比較的良好で、スプーンカットも少なく、滑走前にデラ掛けを数回行えば、ほとんど問題なく滑走できる状態になります。

 

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