ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.13(2014/08/02〜03) A
【観光センターから大雪渓へ、ヒルクライムと沿道の風景 U】
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所々で山頂を望むことができる − 樹林帯の中でも飽きさせない風景 |
県道乗鞍岳線のヒルクライムは、森林限界以下の樹林帯の中でも変化に富んでいて、ヒルクライマーを飽きさせません。ご覧のように所々で山頂が見え隠れするため、ゴールへのモチベーションが維持できるものです。
そんな変化の一つに、右の画像のように所々で赤くなっている部分を見つけることができます。
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気の早い紅葉 | オトギリソウ |
ウラジロナナカマドの紅葉ですが、気の早いものは7月から真っ赤に染まっています。そして、道の傍らには右の画像のようなオトギリが花を咲かせています。季節としては夏が最盛期を迎えたころに咲く花で、大雪渓付近では晩夏から秋にかけて見られます。沿道にはこんなアクセントが随所に見られます。
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ピースサインのヒルクライマー、今日もトレーニング | 荒田沢橋 − この先、劇坂難所 |
ピースサインを送ってくださるこちらのヒルクライマー。今年も全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に向けてのトレーニングが始まっています。右画像は、観光センターから約11km先にある荒田沢橋。この橋を超えたあたりから冷泉小屋までの区間が県道乗鞍岳線で最も難所で、激坂が待っています
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ペースを落とす他のヒルクライマーを一気に抜き去る |
多くの方が体力温存のためペースを落とす中、一気に抜き去り、何回も連続する激坂をダンシングで登りきって行きます。
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冷泉小屋 | 冷泉 − この先も厳しい坂が |
激坂を登り切った先の冷泉小屋。ここから先も厳しい坂が続きますが、部分的に緩い部分もあって、少しは気が休まるところ...
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位ヶ原山荘 |
そして、位ヶ原山荘を越えると森林限界を超えます。
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森林限界を超えて展望が広がる |
森林限界を超えると展望が一気に開放され、この光景にめぐり合うために登ってきたというヒルクライマーも多いのではないでしょうか?
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空気が薄くなって足への負担が感じられる |
でも、この先は空気が薄くなってきますので、今まで以上に足の負担を感じるようになってきます。
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昨年の位ヶ原11号カーブ、ツアーコース入口 2013ノリクラ 雪渓カレンダーVol.13(2013/08/03〜04) A |
今週の位ヶ原11号カーブ、ツアーコース入口 昨年よりも残雪が多い |
位ヶ原山荘から1.5kmほど先の11号カーブ、ツアーコース入口付近。左は昨年同時期もので、右の今週の画像のほうが残雪が多い様子が見られます。先週の段階では、昨年とほぼ同じ状態で、今週は積雪がなくなることが考えられましたがかなり残っていて、昨年よりも1週間遅い雪解けとなりました。
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どこを撮っても絵になる風景 |
訪れたヒルクライマーの中には、「どこを撮っても絵になる風景」と、おっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。ヒルクライムができる環境という面から考えると、森林限界を超えるというシチュエーションにめぐり合える場所は非常に限られています。
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位ヶ原お花畑 − 積雪がなくなる | 雪解けが終わると高山植物が一斉に開花 |
こちらは位ヶ原お花畑。積雪はほとんどなくなり、雪解け直後の地肌にはミヤマキンバイやモミジカラマツなどが一斉に咲き始めました。あと数週間で秋風が感じられる状況になり、乗鞍の中でも最も短い夏を一生懸命生きているものと考えられます。
位ヶ原お花畑の雪解けは、昨年より若干早い様子が見られます。
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道路周辺の積雪はほとんどなくなる | 積雪が見られるのは5号カーブのみ |
道路周辺の積雪はほとんどなくなり、唯一見られるのは5号カーブのみとなりました。(4号カーブの積雪はほぼなくなりました。)5号カーブの雪解けは昨年よりも遅い状態が見られます。
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いつまでも変わらぬ風景 |
毎週、観光センターから大雪渓までの風景をお届けしていますが、この様子を毎週お届けできるということは、変わらないノリクラがあるからこそ。大きな変化をそこに求めてはいけないと思うのです。
【大雪渓に到着、林間学校で剣ヶ峰登山に】
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ようやく大雪渓に到着です。
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大雪渓・肩の小屋口バス停 | 今日は夏スキーに挑戦 |
いつものように常連の夏スキーヤーが大雪渓・肩の小屋口バス停に到着します。ピースサインを送る小さな兄弟。さて、今日はスキーをやってみるのでしょうか?(詳細は次のページの【雪渓下部 U、モーグルコース@】をご覧ください。)
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位ヶ原山荘から登山道を登る学校登山 |
位ヶ原山荘方面から登山道を登って来た中学生の方々。今日は林間学校でみんな揃って乗鞍岳山頂(剣ヶ峰山頂)を目指す最中。多くの学校登山の場合、大雪渓、もしくは畳平から出発しますが、こちらの中学校は、毎年、位ヶ原山荘から出発です。
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「スキーやっとるぞ!」 | 大雪渓登山道入口 |
「スキーやっとるぞ!」とちょっと驚いた様子。その脇にある登山道を登り始めます。
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小休止 |
小休止の間も、気になるのは隣で滑るスキーヤーの様子。
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「うぉ〜...」 | モーグルコースをスタート |
モーグルコースを滑り始めると、一斉に身を乗り出してその様子を食い入るように見つめます。
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軽快に完走 |
思った以上に軽快に滑る様子に驚くばかり...
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「すげぇ〜〜(拍手)」 |
無事にゴールまで滑りきると、拍手が沸きあがります。
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力強く登って行く |
疲れた様子も見せずに力強く登って行く様子からは、「最近の子は、体力なくて...」というセリフは、ここにはありません。
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ノリクラでの登山がよき思い出になりますように |
林間学校でのノリクラの思い出が、一生忘れない想い出になるはずです。運動会のことを忘れても、修学旅行や林間学校のことはしっかり覚えているという大人は多いはず...この想い出を大切にしていただき、大人になったらぜひとも再びノリクラにお越しください。同じ登山道をもう一度歩きなおすを違った見え方ができるはずです。
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