ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
番外編<真冬のノリクラサミット>
(2014/12/27〜28) A
【リフトを乗り継ぎ、ツアーコースへ】
やまぼうしリフト |
乗車するリフトは@やまぼうしリフト → A 夢の平クワッドリフト → B かもしかリフト の3本です。
夢の平クワッドリフト | ゲレンデ内はどこからでもノリクラの眺望を楽しめる |
Mt乗鞍は、スキー場のいたるところでノリクラの峰々が一望できるロケーションに恵まれています。スキーやボードをされない方でも、この光景をご覧になるためにお越しになっても良いのではと思います。スキー場は滑るためのエリアでありますが、冬のノリクラを多目的に楽しむために利用しても良いでしょう。
かもしかリフト | 未圧雪部分には新雪が残る |
最後はかもしかリフトです。かもしかゲレンデの未圧雪部分は新雪が残されていていますが、リフト営業開始から30分もしないうちに影も形もなくなってしまうでしょう。やはりどうしてもパウダーを求めるのなら、バックカントリーエリアのツアーコースを登って行く必要があると思います。
ゲレンデ内パウダーは比較的雪質が均一ですが、バックカントリーエリアのパウダーは雪質が整ってなく、柔らかいパウダーゾーンが広がっているかと思うと、いきなり表面がパックされていたり、アイスバーンがむき出しだったりと均一でないため、状況によっては、パウダーが吹き溜まる場所などを選びながら滑る必要があります。
かもしかリフト終点 − 目の前にツアーコース入口が |
かもしかリフトの終点に差し掛かると、目の前にツアーコースが確認できます。リフトを降りた地点がツアーコース入口です。
ツアーコース入口 − 出発の準備(アウターの調節も) |
スキーにシールを装着したり、スノーシューの準備をここで行います。この日の気温はマイナス4℃。やや強めの風を感じるようになってきました。ご覧のように雲ひとつない快晴で、寒さを感じなければ、アウターを脱いで出発してもよいでしょう。
行動中、暑くて汗をかくことはできるだけ防ぐように心がけたほうが良いかと思います。気温が氷点下でも動いていれば、その運動量に応じて発汗するものです。
いくら速乾性のインナーを着用していても、たくさんの汗をかいたあとは冷たさを感じることが多々あります。汗をかかないようにアウターを着脱して調節する方法もあれば、汗をかかないような歩き方に心がけるという方法もあります。
いよいよ出発 − この先 スキー場管理区域外 |
準備ができればいよいよ出発。この先のツアーコースはスキー場の管理区域外ですので、事故が起きれば「山岳遭難」という範疇になりますので、その点を十分認識して入山してください。
【ツアーコースT − 入口から1番標識】
新雪10センチ |
すでに20名近い入山者が登って行きましたので、しっかりとしたトレースができ、やや締まった感じの新雪が10センチ程度積もっています。
昨年のツアーコース入口急斜面 ノリクラ 雪渓カレンダー 2014シーズンプレリリース版 番外編(2013/12/21〜22) A ↓ |
先週のツアーコース入口急斜面 (2014/12/20) ↓ |
今週のツアーコース入口急斜面 昨年よりやや多い積雪 |
左上は昨年同時期の入口急斜面、右上は先週の入口急斜面、下段は今回の入口急斜面の様子です。ブッシュの高さなどから、昨年よりも積雪がやや多いことがわかります。11月中は一時的に雪に覆われることがあっても、積雪となることはなく、例年よりも雪の少ない状態でした。しかし、12月に入った途端、降雪が連日続き、ツアーコース入口急斜面は1週間で滑走可能な状況まで急激に積雪が増加しました。そのため、例年よりも積雪量の多い状況になりました。
昨晩の風に吹かれてトレースは消えかかる |
昨晩の降雪はないものの、昨日までのトレースは昨晩の風で雪が吹き溜まり、一部で消えかかっています。本格的なバックカントリーの装備を持たずにストックとスノーシューだけでお越しの方も、最近はちらほら見られます。
プチ体験 − 「行けるところまでまでしか、行かないつもりです」 |
「この装備ですから、行けるところまでしか 行かないつもりです。」 ツアーコース入口は、かもしかゲレンデと直結していますから、ゲレンデスキーヤーの方々の中には、ツアーコースへ向かうバックカントリースキーヤーの様子を常にご覧になっているものと思います。中には「いつかは行って見たい!」と、お考えのゲレンデスキーヤーもいらっしゃるのだと思います。
このように「プチ体験」するのも一つの方法でしょう。また、乗鞍高原内ではバックカントリーツアーを企画する会社もありますので、初めての方はそちらに参加されるのも良いでしょう。ビーコンなどの基本的な操作を一通り教えてくれます。
ツアーコースの滑走は5月中旬まで−滑走可否は当WebSiteで |
厳冬期のツアーコースとは別の話になりますが、春になって雪解けが進むとツアーコースも周囲の樹林帯と見分けが付かなくなるほどのブッシュに覆われます。ツアーコースを下山滑走できるのは、大体5月中旬頃までで、特にこちらの画像の入口急斜面の積雪がなくなるタイミングがツアーコースの下山可否を握っています。また、この箇所はブッシュがひどく、雪がなくなると、人が立ち入ることができない状態となるため、歩いて下山することも困難になります。
当WebSiteでは、4〜5月にかけて、ツアーコースの雪解け状況をお伝えしています。下山滑走困難となった場合は、乗鞍岳春山バスでの下山に切り替えてください。
入口急斜面を登りきって − アウター着脱で体温調整 |
入口急斜面を登り切ると、一旦小休憩です。暑ければアウターを脱いで体温調整します。
この先は比較的緩斜面が続きます。
1番標識 − この先6番まであります |
足取り軽く先を進むと、ご覧のように番号の標識が現れます(1番標識)。この先、6番までありますが、必ずしも等間隔ではありませんので、ある程度の目安と考えてください。
絶景ポイント − 高天ヶ原(左)、剣ヶ峰(右) | 新雪20センチ − 日中でも雪質変化はありません |
左に高天ヶ原、右に剣ヶ峰が2つ均等に並んでいます。ツアーコースをさらに登ると、この2つのピークがどんどん大きく迫ってきます。間近で見るピークには迫力を感じるもの...グリーンシーズンでは感じることのできない広大さがあります。
この先のツアーコースの新雪は20センチ程度。時刻は10時を回っていますが、強い日差しがあっても空気の冷たさの方が勝っている状況で、バーン状況が太陽熱で変化する様子が見られません。厳冬期と言われる時期のツアーコースは、今日のような超快晴でも気温が低いため、雪質の変化がほとんどなく、これが雪質の良さにつながっています。
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