ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2015/06/13〜14) @
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6月8日(月)に梅雨入り発表され、これからはぐずついた天候がつづき、せっかくのロケーションも少しの間は楽しめない状況が続くかもしれません。しかし、この週末は梅雨入りを忘れさせるような天候に恵まれました。
6月13日(土)は、朝一番からきれいな青空が広がり、さわやかな乾いた空気に包まれます。10時過ぎから雲が広がり始め、蒸し暑さを感じる状態も見られましたが、そよ吹く風に涼しさが再び流れてくれます。天候は薄曇りといった状態が続き、ほとんど日差しもなくなるものの、それ以上の悪化はなく、梅雨とは全く無縁の状況が夕方まで続きました。
6月14日(日)は、朝一番は青空があったものの、時間とともに山麓から雲が湧き上がるようになります。霧が流れてくるとひんやりした空気に包まれて、汗が引いて行く感覚があって、暑さしらずの一日でした。雪解けの早い今年は高山植物の芽吹きも早く、畳平のお花畑では雪解けの進んだ箇所では例年より2週間早く開花が始まったため、一般開放に向けて積雪の残る入口付近の除雪が行われました。
先月は昨年よりも2週間から1ヶ月程度早い状況が見られましたが、このところは全体的に雪解けスピードが遅くなり、先週の予測よりも稜線付近の積雪が残ったため、蚕玉岳や朝日岳からの滑走は可能な状態が保持されました。稜線付近の雪解け状況は、先週と変わらず昨年より2週間前後早く、大雪渓付近も先週と変わらず昨年より1週間程度早い程度にとどまっています。そのため、夏スキーのメインステージである大雪渓においては、例年と遜色ない積雪量と考えて差し支えないレベルに落ち着いて来たといってよいでしょう。
それでは、二日間の様子をご覧ください。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【6月13日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
こちらは早朝6時の観光センター前駐車場。
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雲一つない快晴 | 稜線方面からの滑走は何とか可能な状態 |
梅雨入り最初の週末を迎えましたが、ご覧のとおり雲一つない快晴の朝を迎えています。6時の気温は9℃、少しばかりひんやりとした感覚がありますが、すがすがしいコンディションです。山頂方面をよく確認すると、稜線からの滑走エリアは何とか滑走できる状態のようです。狭小部分の雪解けによってバーンが分断されて、そろそろ滑走不能になる時期に差し掛かってきましたが、ここ数週間は例年よりも雪解けスピードが遅くなる傾向が続いています。そのため、大雪渓エリアなどを中心に例年に近い積雪状況に戻りつつあります。
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レンゲツツジ |
さて、乗鞍高原はどこもかしこもレンゲツツジばかり...
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一の瀬園地 |
今朝も一の瀬園地のレンゲツツジ群生地の様子を確認しましょう。
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レンゲツツジ群生地 − 見頃が続く |
先週あたりから見頃を迎えたレンゲツツジ群生地。1週間経過しても見頃が続いています。
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残雪のノリクラをバックに − 見頃は昨年よりも1週間早い |
残雪のノリクラをバックに撮影する構図は、一の瀬レンゲツツジ群生地でのお決まりの撮影方法。今日のように晴れ渡った日は最高のワンショットが撮影できるのではないでしょうか?ただ、つぼみを残すレンゲツツジはもうありませんので、見頃の時期は終わりに近づきつつあり、昨年よりも1週間早い状況です。
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春山バスのチケット販売が始まる | 鶴ヶ池雪渓はだめかもしれないと思ってこちらに来ました |
さて、観光センターに戻ると、バス会社の係員が春山バスの乗車券を始めています。この時期のモーグラーの方々は、岐阜県側の滑走指定地になっている鶴ヶ池雪渓で滑走されることが多いものの、今週は滑走不能になる可能性もあって、今日は乗鞍高原から大雪渓に向かうことにされたとのこと。春山バスが大雪渓まで延長運行されれば、一日の便数が異なるものの、夏のシャトルバスと利便性の面はほとんど変わりません、春山バスを降りたら目の前が滑走エリアというメリットはシャトルバスと同じです。
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スキー板が並ぶ中... | スコップはバーン整備の必須アイテム |
山スキーヤーの方々持ち物は、スキー板とストックに加えてシールやアイゼンなどの登攀用具が必須のアイテムですが、夏スキーヤーの多くはアルペンレーサーかモーグラーのため、シールやアイゼンなどの登攀用具は必要なく、ショートポールやバーン整備のためのスコップが必須アイテムとなります。
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春山バス始発便 − 次週6月21日(日)は乗鞍天空マラソンのため全4便運休 |
今日の春山バス始発便は2台運行されます。なお、来週、6月21日(日)は第10回乗鞍天空マラソンが開催されるため、21日(日)は全4便が運休となります。このほか、観光センター前駐車場や三本滝レストハウス前駐車場なども規制があります。詳細については、6月13日付けの お知らせ − 6月21日開催の第10回乗鞍天空マラソンに伴う通行規制 をご覧ください。
【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景】
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三本滝レストハウス前駐車場 − こちらからも春山バス乗車可能 |
それでは乗鞍高原から大雪渓に向かう様子をお伝えします。春山バスの車窓からの眺めを想像しながらご覧ください。こちらは観光センターから7km先の三本滝レストハウス前駐車場。
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三本滝ゲート − この先冬季閉鎖中 | 冬季閉鎖中はヒトもクルマも自転車もすべて通行禁止 |
こちらが三本滝ゲート。この先は冬季閉鎖中のため、ゲートが施錠されています。そして、先週は見られなかった右の画像の掲示がゲート張り付けられています。冬季閉鎖中とはすべての通行が禁止されていて、自転車も歩行者もすべて通行禁止です。
よく間違えられるのは、夏のシャトルバスの感覚で、春山バスに自転車を持ち込もうとされるケースがあります。道路管理者による特別な許可がない限りは、冬季閉鎖中の通行は認められていません。夏季のマイカー規制と冬季閉鎖の規制では、その内容が異なりますのでご注意ください。
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初夏の雰囲気 |
今日は空の青さと緑の濃さが際立つ初夏の雰囲気。
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先週の29号カーブ上直線箇所 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2015/06/06〜07) A |
今週の29号カーブ上直線箇所 さらに緑が濃くなる |
先週は「緑の濃さが際立つ」と申し上げましたが、さらに今週は緑が深くなっていて、もうこれで十分な色合いだろうと思うと、翌週はさらに濃くなっていて、その変化に驚かされます。
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冷泉小屋 |
標高2230メートルの冷泉小屋付近。完全に残雪はなくなりました。
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先週の冷泉小屋上 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2015/06/06〜07) A |
今週の冷泉小屋上 この付近は緑の濃さに進展はない |
しかし、その先からは沿道に残雪がみられるようになってきました。この付近では緑の濃さは先週と同じ状況のようです。
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広葉樹の新緑と針葉樹の深い緑のコンビネーション |
広葉樹の新緑がはっきりしてくると、針葉樹の深い緑とのコンビネーションが目に飛び込んでくるようになります。この二色のコントラストがこの時期ならではの美しさです。
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位ヶ原山荘 | 大雪渓方面からの下山滑走は何とか可能 |
そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘。大雪渓方面から位ヶ原山荘までの下山滑走はなんとか可能ですが、かなり縦溝がひどいためご注意ください。
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森林限界を超える |
そして、森林限界を超えると、森の中の雰囲気と別れて、青空を胸いっぱいに吸い込むことができるようになってきます。
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今週の11号カーブ 残雪が残る |
紅葉の11号カーブ(9月下旬) 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2014/09/20〜21) F |
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今週の11号カーブ ウラジロナナカマドの芽吹き |
紅葉の11号カーブ(9月下旬) 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2014/09/20〜21) F |
位ヶ原山荘から約1.5km先の11号カーブ(ツアーコース入口)。上段・下段ともに左が今週の画像で、右は昨年9月下旬の紅葉を迎えたときのもの。ウラジロナナカマドの新緑が芽吹き始めたばかりですが、あと3ヶ月もすると、右のような状態になるわけです。高山植物は短い春や夏を足早に駆け抜けて、1年のサイクルを完了させます。
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さわやかな夏山の光景 − 梅雨が終わったような錯覚 |
湧き上がる雲が夏らしくさわやかな夏山の光景が広がり、梅雨が終わったような錯覚にさせられるもの...
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雪壁 − 高さ5メートル |
そして、大雪渓に到着する前にはご覧のような雪の壁が登場します。現在の高さは5メートル。昨年よりも3メートル以上低い状態ですが、それでも、バスよりも高い壁が続きます。
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大雪渓へ |
そんな雪壁をすり抜けながら大雪渓に向かいます。
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