ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2017/09/30) @
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ノリクラが一年で一番美しい時期を迎えました。春の芽吹きから始まって青々と生い茂る夏を過ごした木々が、その成果がいかんなく発揮する時期とも言えます。一年の集大成は大晦日といえますが、グリーンシーズンの集大成がこの紅葉の時期といってよいのではないでしょうか?ノリクラは四季それぞれに特徴ある美しさがあり、甲乙つけがたいものではありますが、やはり秋の紅葉は格別といってよいでしょう。
今年の紅葉は始まりからピークまで、全ての段階で例年より1週間遅れの状況となりました。また、もっともダメージを受けやすい大雪渓・位ヶ原のウラジロナナカマドは、色づき始めとともに枯れ始める現象が見られたものの、昨年ほどひどいものではなく、2012年・2014年ほどの見事な状況ではないものの、80%程度のデキではないかと思われます。
また、この日はバスの運行台数が来場者に対応できるキャパシティを超えてしまったため、散策される方が幾分少ない様子がみられました。おそらく、見合うだけの台数があれば、もしかすると、今期一番の乗客数となったかもしれません。
【9月30日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
早朝6時の観光センター前駐車場。
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曇、気温5℃ − 肌寒い朝 | 山裾が黄色く色づいてきた |
ご覧のとおり天候は曇、気温は5℃と低く、肌寒い朝です。山頂方面を見るとその山裾が黄色く色づいている様子が乗鞍高原からでもはっきりと確認できます。ちなみに観光センターから剣ヶ峰山頂までの直線距離は地図上で約6.6kmです。
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6時で170台 | すぐに満車の掲示が出される |
観光センター前駐車場は、6時の時点で170台とほぼ満車。駐車場係の方が到着すると、急いで満車の看板を出しました。早朝から満車状態になるのは、お盆と紅葉の時だけでしょう。なお、観光センター前駐車場が満車の場合は、そのまま山頂方面に2km進んだところにある鈴蘭橋駐車場(Mt.乗鞍 第3駐車場)に向かってください。
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シャトルバス始発便を待つ乗客の列 |
シャトルバス始発便を待つ乗客の列がご覧のように長く続き、観光センターの建物まで達しています。
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乗車券購入を待つ列も長くなる | 途中乗車が無理かもしれない |
さらに乗車券を購入する人の列も伸びていて大混雑。乗車券の窓口にはご覧のような案内が...この時期は紅葉散策のため、途中下車・乗車される方が多く、混雑状況によっては途中バス停からの乗車ができない場合があります。実際、本日も午後の下り便で位ヶ原山荘から乗車できなかった方が発生しております。この場合は1時間後の次便になりますから、帰路時間に余裕を持って行動してください。
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始発便入線 |
多くのお客様がお待ちの場合は、乗車にも時間がかかるため、定刻より前にバスが入線します。
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人数オーバーで始発便に乗れなかったよ〜 | 始発便発車直後から次便を待つ列が |
先ほど申し上げた通り、今日は予定のバス台数を超える方がお越しになったため、始発便に乗り切れなかった乗客も...こちらの方は紅葉が見頃を迎えたエリアに差し掛かる摩利支天までバスで行き、摩利支天から冷泉までの中腹エリアにある紅葉の回廊を楽しんだのちに、上部へ向かおうと計画されていましたが、次便の7時まで1時間待ちの状態にちょっとがっくり...
そして、始発便が出発した直後から、次便を待つ列ができ始めるほど、今日は紅葉散策の方で賑わいました。
【一の瀬大カエデ】
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一の瀬園地 |
大雪渓に向かう前に一の瀬園地の様子をお伝えします。
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一の瀬も色づきが始まる | 今週に入ってシラカバも黄色くなる |
観光センターから南へ約2.5kmほど進んだ所にあり、乗鞍高原の中でも最も高原らしい景観のエリアといってよいでしょう。紅葉が進みつつあって、シラカバも黄色く色づき始めました。
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2015年の一の瀬大カエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) G |
2016年の一の瀬大カエデ 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2016/10/01〜02) @ |
今回の一の瀬大カエデ 昨年とほぼ同じ状況 |
一の瀬園地の中でも最も奥にある一の瀬大カエデ。例年10月中旬頃が見頃ですが、9月中下旬より少しずつ色づきが始まります。昨年も色づきの遅かったのですが、今年もほぼ昨年と同じような状況を見せています(なお、昨年は10月22日前後がピークの色合いとなりました)。
なお、一の瀬大カエデへの行き方は、2016ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2016/09/24〜25) @ 【一の瀬大カエデへの行き方】 でご紹介しております。合わせてご覧ください。
【大雪渓までの沿道の風景 T(乗鞍高原〜三本滝)】
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それでは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。こちらは観光センターのすぐ先ににある鈴蘭バス停のカエデ。
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2014年の鈴蘭バス停のカエデ 2014ノリクラ雪渓カレンダー Vol.22(2014/10/04〜05) @ |
2015年の鈴蘭バス停のカエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2015/10/03〜04) @ |
2016年の鈴蘭バス停のカエデ 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2016/10/01〜02) @ |
今回の鈴蘭バス停のカエデ 昨年より色づきがよい |
昨年よりは幾分色づきが早い状態に戻ってきました。それでも2014年・2015年よりも遅い傾向がまだ見られます。
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ミズナラの回廊 − 色づきが増す | 鈴蘭橋駐車場 |
乗鞍高原の紅葉の大多数を占めるのがミズナラ。一部ではかなりの色合いになってきましたが、まだ全体としてはまだ色づき始めたところ。例年なら乗鞍高原の紅葉は10月中旬頃から見頃となるはずです。そんなミズナラの回廊を進んだところに鈴蘭橋駐車場があります。観光センター前駐車場が満車の場合は、こちらを利用していただくことになります。
ウインターシーズンになると、Mt.乗鞍 第3駐車場と呼ばれますから、そちらの名称のほうが有名かもしれません。収容台数400台と、観光センター前駐車場よりも大きいため、こちらが満車になることはこれまでにはありません。
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すずらん橋停留所 − 鈴蘭橋駐車場に隣接していてシャトルバスへの乗降可能 |
その鈴蘭橋駐車場には、シャトルバスの停留所があります(停留所名:すずらん橋)。したがって、観光センター前駐車場を利用する場合と利便性に変わりはありませんので、観光センターが満車の場合は、躊躇せずにこちらに駐車場へ向かったほうが賢明です。
なお、観光センターを出発する時点でシャトルバスが満席となり、こちらでは乗ることができない状況になってしまうのではないかという懸念があるかと思いますが、バス会社の係員が途中バス停のチェックを随時実施しており、必要に応じてすずらん橋や休暇村へ直接配車しますので、乗車できないという事態にはならないと思います。
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今回の鈴蘭橋 | 紅葉を迎えた鈴蘭橋(10月中旬) 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D |
ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。
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今回の休暇村〜三本滝間 | 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、10月下旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D |
乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。
また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)、ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) をご覧ください。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。
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