ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.5(2018/04/26・28) @
4月は週を追うたびにツアーコースへのアクセス方法が変わりました。第1週目はリフト運行最後を迎え、第2週目はツアーコースへのアクセス手段がなくなり休暇村からの全山登行、第3週目は三本滝までマイカー通行可能となってかもしかGからのスタートでした。
そして、今週(第4週目)は、位ヶ原山荘までの除雪が完了して、乗鞍岳春山バスの運行が開始されました。これにより、山頂方面へのアクセスが飛躍的に容易になり、訪れた方の大半が山頂を目指す計画でお越しになるほどです。また、乗鞍岳春山バスはスキーヤー・ボーダー・登山者などの入山を目的とする以外の一般観光客も利用可能で、バスが通過する道路に切り立つ雪の壁をご覧になる方が年々増加し、最近では、スキーヤーなどの春山入山者よりも観光客のほうが多い状況が見られ、今年は10時台に1便増やされて1日5便体制で運行される状況に至っています。
岐阜県側の乗鞍スカイラインでも、途中にある標高2000メートルの夫婦松駐車場まで早期開通が5月3日より始まる予定で、ゴールデンウィークに向けて、残雪の山頂と山麓の新緑が両方楽しめる季節が始まります。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【4月26日(木)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
朝7時の観光センター前駐車場。
快晴の朝 |
今日もきれいに晴れ渡っています。気温は3℃、夜明け頃には1℃まで低下しました。日中は日差しがあると暑いくらいですが、朝晩はしっかり防寒しないといけない状態です。そして、少しずつ雪解けが進むと、山には雪型が見られるようになり、それが春の訪れを知らせるサインでもあります。
雷鳥の雪型 | 自然保護センターの桜 − 例年5月上中旬開花 |
左の画像は剣ヶ峰山頂方面の様子。ちょうど、真ん中の蚕玉岳には雷鳥の雪型が確認できます。ほぼ例年並みの状況です。これに合わせるように山頂付近の雷鳥も活発に動き始める様子が見られます。右は自然保護センターの桜。例年5月上中旬に咲きますので、もう少し時間が必要ですが、ノリクラの桜前線は観光センターに届きつつあります。これは例年より少し早い状況といえます。
観光センター内の食堂・売店 | 明日4月27日(金)より営業開始 |
そして、観光センター自身も目覚めの時が来ました。観光センター内の食堂・売店は、明日4月27日(金)より営業開始されます。
大野川小中学校前の交差点 | 水芭蕉群生地はここを左折 |
4月中下旬からゴールデンウィークにかけて、乗鞍高原では水芭蕉が見頃を迎えます。いくつかの見頃スポットがあって、それをめぐるコース案内が右の画像のように掲示されています。コースは数種類あって、それを回るだけで一日かかってしまうほどです。
さて、大野川小中学校前から脇道に入っていくと、標高1200メートルの宮ノ原水芭蕉群生地があります。群生地の一番奥に駐車スペースがありますので、マイカーでも大丈夫ですが、駐車台数に限りがありますのでご注意ください。
宮ノ原水芭蕉群生地が見頃を迎える − 例年よりも少し早い |
途中には大きな桜の木が満開になっていて、その桜の木の下に水芭蕉群生地が広がっています。例年と比べて少し早目の推移を見せ、花も葉もかなり大きな状態になっています。
一の瀬 まいめの池 | こちらはまだ − GW頃には開花・満開 |
さて、もう一つの群生地は、標高1500メートルの一の瀬園地。その中でもこちらはまいめの池。水芭蕉はまだ芽吹き始めたばかりで、ゴールデンウィーク頃には開花・満開となるかと思います。
満開を迎えたまいめの池(2012年5月5日撮影) 速報 2012/05/05 |
こちらはゴールデンウィークに満開となった水芭蕉(2012年5月撮影)。空の青さが水面に映って、オススメのビューポイントです。
一の瀬 どじょう池 | こちらもまだ |
そして、湖面に映るノリクラをバックに水芭蕉を撮影されたい方は、どじょう池がオススメ!ただ、まだ水中に沈んだままで、開花はまだ先のことのようです。
【乗鞍岳春山バス試運転】
観光センター前駐車場にて |
県道乗鞍岳線の除雪が4月に入って始まり、標高2350メートルの位ヶ原山荘までの約15kmの区間で、乗鞍岳春山バスの運行がゴールデンウィークから始まり、数多くの春山スキーヤーや、雪見のための観光客で賑わいます。
その運行開始に先立って、毎年、乗鞍岳春山バス試運転が実施されます。関係省庁、及び、実施主体が道路の安全確認を行い、それに基づいて乗鞍岳春山バスの運行が決定されます。
今日の大役を果たす運転手さん | バスに乗り込む |
その試運転バスのハンドルを握るのは、こちらのベテラン運転手。実は本日は試運転の予備日だったため、急遽担当することが決まった模様。「明日は上高地の開山祭のお客さんを乗せることになっているんですよ!」と、シーズン開幕のこの時期は、多忙を極めることになりそうです。
関係者20名ほどを乗せて出発 |
試運転バスには、道路管理者の松本建設事務所の担当者を始め、環境省、森林管理署などの関係機関、除雪担当のサワンド建設、のりくら観光協会の役員、そして、各報道機関の方など、総勢20名ほどが乗り込みます。
乗鞍岳春山バス概要の説明 | 三本滝ゲート − この先冬季閉鎖区間を通行 |
この乗鞍岳春山バスは、松本市、アルピコ交通、のりくら観光協会、乗鞍高原温泉旅館組合、乗鞍高原温泉民宿組合が連携して実施され、冬季閉鎖中の道路であり十分な安全確保を図る必要があるため、道路状況を熟知し経験豊富なアルピコ交通に限定して運行されます。
右の画像は三本滝ゲートを通過するところ。この先、冬季閉鎖区間で、一般車両の通行は禁止され、マイカー規制が除外されるバス・タクシー・自転車であっても、冬季閉鎖期間中は通行できません。
除雪担当の方 − 「今年は問題なく除雪できたよ」 |
試運転バスのすぐ後ろにはドーザーが後続しています。毎年、除雪を担当するこちらの方に、今年の除雪についてお伺いすると、「特に目立った点はなく、ほぼ例年通りの進み具合で、問題なく位ヶ原山荘まで除雪できた」とのことでした。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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