ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2018/05/12) @
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2001年に開始したノリクラ雪渓カレンダーは、今年18年目を迎えました。ノリクラにお越しになっている方々のほとんどが、マイカー以前のノリクラをほとんど知らない状況となり、県道乗鞍岳線や乗鞍スカイラインは、以前とは比べ物にならないほど、自転車で人気のヒルクライムコースになっています。
それでも、変わらない表情を見せているのがノリクラの自然です。
今シーズンも四季の移り変わりを10月末までお伝えしていきたいと考えておりますので、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【5月12日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
早朝6時30分の観光センター前駐車場。
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晴天の朝 |
天候は晴で、気温は3℃と冷え込んだ朝を迎えました。
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剣ヶ峰方面 | 摩利支天岳・富士見岳 ★先日の新雪により富士見沢で雪崩発生★ |
山頂方面を見ると、先日の降雪で全面真っ白に輝いています。この時期の残雪は黄砂などで汚れ、朝一番で撮影してもややくすんだ色合いになりますが、ここまで真っ白な状態は厳冬期にしか見られないほどの美しさ。そして、右の画像の富士見沢を見ると雪崩が発生しています。先日の降雪による表層雪崩ですが、結構な積雪量だったことがわかります。
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先週の自然保護センタ−の桜(満開) 2018/05/05 |
今回の自然保護センターの桜 −
すでに散ってしまった ★昨年より2週間早い★ |
そして、先週満開となった自然保護センターの桜は完全に葉桜状態。例年、ゴールデンウィークの次の週(つまり今週)に満開になることが多く、昨年と比べて2週間早い状況です。
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先週のスモモ(満開) 2018/05/05 |
今回のスモモ ★こちらも昨年より2週間早い★ |
そして、こちらのスモモも、昨年より2週間早く先週満開となり、今週はすでに落葉が始まっています。スモモに関しては、ここ数年の中で最も早い状況です。
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40台ほど − 春山バスを利用される方々のクルマ |
6時30分の時点で観光センター前駐車場には40台ほどのマイカーがお越しになっています。多くの方が乗鞍岳春山バス始発便に乗車するためにお越しになっている模様。その中にはスキーヤー・ボーダーの方もいらっしゃり、観光センターからの乗車の場合は、ツアーコースでの下山滑走は不可能ですので、皆さん、春山バスで戻ってくる予定のようです。
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拡大 |
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観光センターから望む山頂方面 ★高天ヶ原の下あたりにツアーコース★ |
ツアーコース入口急斜面を確認できる |
ツアーコースで下山するなら三本滝レストハウス前駐車場に行く必要があり、春山バスで戻ってくるなら観光センターでも大丈夫ですが、その判断はツアーコースの残雪状況にかかっています。でも、観光センターからツアーコースの様子を確認することが可能です。ちょうど、高天ヶ原の下あたりにツアーコース入口急斜面が確認でき、下山滑走が可能かどうかがわかります。
入口急斜面より上部の様子は確認できませんが、ツアーコース最下部の様子が確認できれば、ツアーコース全体の様子を想像する材料になります。画像の様子からかなり雪解けが進んでいますが、まだ、滑走できない状況ではないと思われます。
【三本滝レストハウス前駐車場、乗鞍岳春山バスに乗車】
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三本滝レストハウス前駐車場 |
観光センターから7kmほど先にある三本滝レストハウス前駐車場。マイカーでの通行はここまでで、この先は冬季閉鎖中です。7月から冬季閉鎖が解除されますが、その後もマイカー規制が実施されます。
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アスファルト部分は満車 | 未舗装部分はまだ10台程度、しかし8時過ぎに満車 |
7時の時点で、収容台数50台のアスファルト部分は満車。未舗装部分はまだ10台程度で、十分な空きスペースがあるものの、8時を過ぎたあたりから、満車に近い状態となりました。かつては路上駐車が発生するほどの状況でしたが、最近はそこまでの混雑はありません。
ツアーコースでの下山滑走ができなくなると、大半のスキーヤー・ボーダーの方々は、観光センターから春山バスに乗車します。片道料金は三本滝からのほうが安いものの、往復料金は三本滝も観光センターも同じです(大人往復:2500円)。
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かもしかゲレンデ − 完全に雪解終了 |
先週は、シールでかろうじて登ることができる程度の積雪が残っていましたが、ご覧のようにほぼ完全に雪解けが終了しています。ほぼ例年並みの状況です。
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のんびりと朝の時間を楽しむ |
時刻は8時ごろ、始発便までしばらく時間があり、のんびりと朝の時間を楽しむ様子があちこちで見られます。始発便が位ヶ原山荘に到着するのは9時過ぎですから、7時にかもしかゲレンデから登って行けば、バスよりも早く位ヶ原に到達することができ、今日もかもしかゲレンデを登って行く方の姿がありました。ただ、ツアーコースの積雪がなくなると、ブッシュが生い茂り、歩くことが困難になりますのでご注意ください。
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三本滝バス停 − こちらで春山バスを待つ | 春山バスがやってくる |
始発便の定刻は8時45分ですが、休日は乗車人数が多いため、始発の観光センターを経由せず、空車のバスが直接やってきます。そのため、乗車できないという事態はほとんどありません。
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本日の始発便は6台運行 |
今日の始発便は観光センター乗車が4台、三本滝乗車が2台の合計6台で、約280名が乗車されました。今日のような天候の良い日のほぼ平均的な乗車状況です。
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スキーやボードはトランクに | 三本滝ゲートを開ける |
スキー・ボードはバスのトランクに収納します。ストックやザックはトランクに収納せずに、車内に持ち込んでください。三本滝ゲートから先は冬季閉鎖中のため、バス係員が開錠して、位ヶ原山荘へ向かいます。
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三本滝ゲートを出発 | バスの車掌さん − 今日はスノーシューに初挑戦 |
「今日初めてスノーシューに挑戦するんだ!だって、お客さんに雪の状況を聞かれても、ナマの情報を伝えることができないから、自分で実際に体験してみるんだ」と、おっしゃるこちらの方はバスの車掌さん(今日はプライベートでお越しになりました)。いつもの制服姿から想像できないほど、いろいろな活動をされていてビックリ!なんにでも積極的にチャレンジする姿勢は大切ですね!
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29号カーブ上の直線区間 | 冷泉小屋からは雪の壁が |
今年は4月28日から運行が始まった乗鞍岳春山バス。すでに2週間が経過し、標高の低い所ではほとんど積雪が残っていませんが、標高2230メートルの冷泉小屋を過ぎると、一気に雪景色に変わり、雪壁が車窓に広がります。
なお、5月下旬からは、標高2350メートルの位ヶ原山荘より先にある標高2600メートルの大雪渓・肩の小屋口まで延長運行され、高さ10メートル近い雪壁の中を縫うように走る光景がご覧になれますので、ぜひともお越しください.
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位ヶ原山荘に到着 |
三本滝を出発して、およそ20分ほどで終点の位ヶ原山荘に到着します。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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