ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.25(2019/10/25)<最終号> @
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2019シーズン最後のノリクラ雪渓カレンダーをお届けします。今月末でグリーンシーズンが終わりますが、乗鞍高原はその最後を飾るようにきれいな紅葉に囲まれています。今年は色々な物が例年と比べて時期がずれた一年でした。8月の気温の高い状態が9月から10月まで続き、その影響により雪解けが早く、紅葉が遅い傾向が見られました。しかし、シーズン最後に迎えた初雪・初冠雪は例年とそれほど変わらない時期に訪れ、10月末という期日にすべてが収まるように季節はできているものだと感心するものです。
さて、10月最終週になると例年なら乗鞍高原の紅葉も終わってしまい、お見せすべきものがなくなってしまう状態なんですが、今年は紅葉が遅れてくれたため、今回の最終号で色濃くなった乗鞍高原の紅葉をお見せすることができました。暖色系の色彩に乗鞍高原全体が包まれるこの時期は、心温まる雰囲気が充満し、今シーズンの終わりにふさわしい光景を見せてくれています。
それでも、今シーズン最後のノリクラ雪渓カレンダーを最後までご覧ください。
【10月26日(土)、観光センター前駐車場、初冠雪を迎えシャトルバス運休】
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観光センター駐車場 |
早朝7時の観光センター前駐車場。夜明けから1時間ほど経過していますが、若干薄暗い雰囲気の朝を迎えます。気温は6℃とこの時期らしい気温にようやく冷え込んできました。しかし、凍えるほどの寒さはなく、今シーズンが終わりに近づいている雰囲気をあまり感じさせません。
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山頂方面は真っ白 | 今朝の県境付近 − 路面積雪5センチ |
7時を過ぎるころから山頂に日差しが差し込むようになります。22日の初冠雪で真っ白になった乗鞍岳の山頂。冬を待ち遠しと思うスキーヤー・ボーダーもいらっしゃれば、厳しい冬の寒さの訪れはもうコリゴリという方もいらっしゃいます。冬のノリクラは厳しさと美しさの両面があり、それがほかの季節との大きな違いでしょうか?
22日の初冠雪の様子は、前回のノリクラ雪渓カレンダーに掲載しておりますのでご覧下さい(→ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2019/10/19) B【10月22日(火)、初雪・初冠雪観測】)
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積雪通行止のためシャトルバス運休 |
シャトルバスの運行は道路が閉鎖する今月末10月31日まで続けられます。しかし、昨日から続く積雪通行止が継続され、今日のシャトルバスは運休。「このまま冬季閉鎖になってしまう可能性もないとは言えませんね〜」と、窓口の方がおっしゃります。
先ほどの申し上げたように10月31日までが通行期間ですが、積雪凍結がひどく10月31日まで状況の回復が見込めない場合は、道路管理者の判断により冬季閉鎖を前倒しにして実施する場合があります。
今回の通行止めは、長野県側の県道乗鞍岳線では27日(日)には通行止め解除され、岐阜県側の乗鞍スカイラインでは29日(火)に解除されましたが、29日(火)は朝から雪が降り始め、県道乗鞍岳線・乗鞍スカイラインともに再び通行止めとなりました。
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くっきりと晴れ上がる − 山頂は完全に冬景色 |
その後、きれいに晴れ上がって快晴の青空が広がります。青空にくっきりと浮かぶノリクラの白肌。もう完全に冬景色に生まれ変わっています。
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乗鞍高原は紅葉が見頃に |
そして、乗鞍高原の紅葉は今が一番の見頃状態。昨年より1週間ほど色づきが遅く、今後さらに色濃くなっていきます。シャトルバス運休で山頂方面への登山が出来なくても、乗鞍高原周辺での紅葉散策だけで充分楽しい一日を送ることができます。
【一の瀬大カエデ】
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一の瀬園地 | 一の瀬大カエデ |
それでは、大雪渓に向かう前に一の瀬園地の様子をお伝えします。一の瀬大カエデの行き方は、2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2016/09/24〜25) @【一の瀬大カエデへの行き方】 に掲載しておりますのでご覧下さい。
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真紅kの輝きを青空に放つ | 三段紅葉 |
今年は10月23日あたりにピークを迎えた一の瀬大カエデ。落葉が若干始まりましたが真紅の輝きを青空に向かって放っています。そして、空の青・雪の白・大カエデの赤の三色が織りなす三段紅葉を今日も楽しむことができます。
一の瀬大カエデでの三段紅葉は気象条件が整えば毎年見ることができますが、それでも1日か2日程度しかなく、週末に見られる年はなかなかありません。
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黄金色の世界 |
10月末となれば一の瀬周辺の紅葉は終盤となり、褐色から黄金色の森に囲まれて秋の深まりを感じられるはず..。一の瀬周辺は落葉に覆われた小径が数々あって、そんな小径を散策しながら自分だけのお気に入りの撮影ポイントを探すのも楽しいものです。
こちらは乗鞍高原を周回する周遊バスの停留所。もうすでにバスの運行は終わっていてバス停の撤去が始まっています。この付近は冬になると1メートルほどの積雪ですが、山頂方面に向かうシャトルバスのバス停となれば、大雪渓・肩の小屋口バス停や宝徳霊神バス停などは完全に埋まってしまうほどの積雪となるため、こちらのバス停と同様に撤去がまもなく始まります。
【大雪渓までの沿道の風景 T】
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それではここからは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。
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昨年の鈴蘭バス停のカエデ 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2018/10/27) @ |
今回の鈴蘭バス停のカエデ |
先週、きれいな発色となった鈴蘭バス停のカエデ。若干落葉が見られるものの、きれいな状態が続いています。昨年より1週間遅い進捗状態。
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紅葉が始まった9月中旬 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2019/09/21) @ |
ピークを迎えた10月下旬(今回) |
鈴蘭バス停のカエデは乗鞍高原内でもいち早く紅葉が始まり、例年、お盆から8月末あたりから紅葉が始まりますが、今年は色づきが始まるのが遅く、9月半ばあたりからようやく色づき始めました。その影響もあって、ピークに達するのも昨年より1週間程度遅くなりました。それでも1ヶ月以上にわたって紅葉が続き、大雪渓・位ヶ原付近の紅葉の賞味期限が1週間程度と短い状況とは比べ物にならない長さです。
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積雪運休の掲示をバス停に取り付けてます | 全てのバス停をまわるのは大変〜 |
先ほどお伝えしたように積雪のため道路が通行止めのためシャトルバスは運休ですが、運休が決まると各バス停にご覧のような掲示を取り付けて回ります。下は観光センターや先ほどの鈴蘭バス停から始まって、一番上は大雪渓・肩の小屋口バス停まであって結構大変〜!
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今回の鈴蘭橋 | 紅葉を迎えた鈴蘭橋(10月中旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D |
ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。
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今回の休暇村〜三本滝間 | 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、10月下旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D |
乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。
また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)、ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) をご覧ください。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。
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