ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版

Vol.5(2022/10/01) A

 

 

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(Update:2022/10/03)

 

【紅葉情報−位ヶ原付近(標高2500m付近)】
★見頃を迎えました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

それでは、今回の紅葉のメインステージの位ヶ原の状況をお伝えします。このエリアは赤のウラジロナナカマドに黄色のダケカンバの加わり、色彩豊かなエリアです。ただ、先に説明した大雪渓エリアと同様、ウラジロナナカマドは発色と同時に枯れた状態になるものが目立ち、ダケカンバは発色がまだ十分に進んでいない状態となっています。

 

位ヶ原お花畑

こちらは位ヶ原お花畑の様子。左の画像にある盆栽状のウラジロナナカマドですが、中心部分は枯れていて、手前の部分の発色がこれから進む状態です。この状態から奇麗に発色するかどうか微妙な状況。(例年なら枯れ落ちてしまいますが、昨年はここから奇麗に発色しました)

それに対して、右の画像にあるハイマツ内に点在するウラジロナナカマドは、奇麗に発色し始めたタイミングです。おそらく、あと数日でピークの発色に達すると思われます。

 

2021年の位ヶ原お花畑
2021ノリクラ 雪渓カレンダー紅葉版 Vol.5(2021/10/02) A

2020年の位ヶ原お花畑
2020ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(Vol.22 2020/10/03) @
2019年の位ヶ原お花畑
2019ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2019/10/05) C

過去3年間の様子と比べて、今年はウラジロナナカマドの発色の状態が良くないことがわかります。発色の良くない年は、発色前の緑色の状態の段階で、葉が縮れる現象がみられます。しかし、今年は緑色の段階では状態が良く、紅葉が進み始めた段階で枯れる現象が多く見られ、事前の段階ではもう少し奇麗な紅葉が期待されていました。

 

【先週】

 

【今週(今回)】

 

【来週予測】
(昨年の10月第1週と同じになる推測)

先週の位ヶ原お花畑付近(8号カーブ)
ノリクラ 雪渓カレンダー 
紅葉版Vol.4(2022/09/24) @
今回の位ヶ原お花畑付近(8号カーブ)

2021年の位ヶ原お花畑付近(8号カーブ)
2021ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.5(2021/10/02) A

ダケカンバはウラジロナナカマドほど悪い状態ではありません。今週は色づきがはっきりし始めた段階です。

今年は全体的に1週間ほど遅い状態となっています。そのため、来週には、昨年の今週(昨年の10月第1週)の状態になるのではと予測できます。上の3枚の画像は、右から先週→今週→昨年の今週と並べたもの。つまり、来週は右の画像程度までダケカンバの黄色が進むと思われます。

 

【今週(今回)】

【来週予測)】
(昨年の9月最終週と同じになる推測)

今回の位ヶ原山荘〜宝徳霊神登山道

2021年の位ヶ原山荘〜宝徳霊神登山道
ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版
Vol.4(2021/09/25) @

こちらは、位ヶ原山荘から宝徳霊神バス停に向かう登山道にある絶景ポイント。乗鞍の紅葉の中で一番お勧めしたいポイントで、ダケカンバの紅葉が一面に広がるロケーションです。先ほどのセオリーで考えると、来週には右の画像のような状態まで発色すると考えられます。

この画像を比較すると、ダケカンバの色づきは昨年よりも1週間以上遅いことがわかります。

 

ダケカンバは、ウラジロナナカマドのように紅葉が進み始めて枯れる現象は少ないものの、全くないわけではありませんので、今後、色づく前に枯れてしまう可能性もあります。

 

11号カーブ

こちらはツアーコース入口11号カーブ付近。

 

2018年の11号カーブ
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2018/10/06) C

2019年の11号カーブ
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2019/10/05) C

2020年の11号カーブ
2020ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5
(Vol.22 2020/10/03) @

2021年の11号カーブ

過去の様子からも、今年の場合はダケカンバは今後良くなっていくと思われ、ウラジロナナカマドは、現段階が一番よい状態と考えられます。

 

先週の11号カーブ
ノリクラ 雪渓カレンダー 
紅葉版Vol.4(2022/09/24) @
今回の11号カーブ
この1週間で色づきが大きく変化している

こちらは11号カーブの中でも最も人気のあるウラジロナナカマド。前後2箇所のウラジロナナカマドと、乗鞍岳主峰の剣ヶ峰を三角形に配置した構図は、乗鞍の紅葉を紹介するポスターなどでも利用されています。この1週間で色づきが大きく変化していることがわかります。

 

この1週間の色づきの変化 
(位ヶ原 11号カーブ − 9月26日(月)〜30日(金)の速報画像より)

@ 9月26日(月)
速報2022/09/26
A 9月28日(水)
速報2022/09/28

B 9月29日(木)
速報2022/09/29

C 9月30日(金)
速報2022/09/30

こちらはこの1週間の変化の様子を時系列に追ったもの。後ろのウラジロナナカマドは先週の段階ですでに赤くなっていて、この1週間の変化はありませんが、手前のウラジロナナカマドは、26 日(月)はまだ青い状態だったものが、28日(水)には黄色くなっています。その後、29日(木)から30日(金)にかけて、中心付近に赤い部分が目立つようになってきました。

後ろのウラジロナナカマドは赤くきれいに発色した状態が続いています。ハイマツ帯に沿って分布するもの(ハイマツ帯の中に分布するもの)は、沿道に分布するものよりも発色が良く、これは11号カーブだけでなく、全般的に同様の傾向が見られ、ハイマツ帯がウラジロナナカマドの発色に何らかの関係を及ぼしているものと思われます。

 

【今週(今回)】 【来週(予測)】
(昨年の10月第1週と同じになる推測)
今回の位ヶ原、11号カーブ

2021年の位ヶ原、11号カーブ
2021ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.5(2021/10/02) A

今回の位ヶ原、11号カーブ

2021年の位ヶ原、11号カーブ
2021ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.5(2021/10/02) A

※上記はダケカンバの予測であり、ウラジロナナカマドは終了すると見込まれます

今年は1週間ほど遅い状態となっていますので、来週には昨年の今週(昨年の10月第1週)の状態になるものと推測されます。そのため、来週は右のような画像になると思います。ただし、これはダケカンバに関してのみで、ウラジロナナカマドは、来週はもう終了すると思われますが、10月第1週の週半ばの速報をご確認ください。

 

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