【速報バックナンバー 2010年3月分】

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◎ 3月

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■2010年3月27日(土)■       ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.1   

 

 

@ 2010/03/27 09:15
ツアーコースはまるでゲレンデ並みの人出
(ツアーコース − 入口急斜面)
A 2010/03/27 10:15
新雪が降り積もり、柔らかな感触
(ツアーコース − @〜A番標識間)

B 2010/03/27 11:30
積雪20〜30センチの新雪、久しぶりのパウダー
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2010/03/27 12:40
上部エリアは真冬の寒さとホワイトアウト、ここで引き返します
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 3月最後の速報をお届けします。真っ青な快晴の空に真っ白なノリクラの山並みが聳える綺麗なコントラストの朝を迎えましたが、小雪の舞う真冬のような寒さの中、プチパウダーを楽しむことができた一日でした。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原はマイナス4℃。上空は綺麗な星空が広がり、そこに北から激しく流れる雲が瞬く星の前を掠めて行きます。パラパラと舞う小雪が真冬のような綺麗な情景を醸し出しています。
一夜明けた乗鞍高原は快晴無風の真っ青な空に包まれた朝を迎えます。7時の気温はマイナス10℃、久しぶりにキーンと張り詰めた冷たい朝です。青空に浮かぶノリクラの白肌を激しく雲が流れ、上部はかなり強い風が吹いていることがわかります。そして、8時ごろになると、スキー場内も風が吹き始めます。
昨晩の雪は降り積もるほどではありませんが、ゲレンデはしっかりと真冬の綺麗な状態となっていて、春スキーとは思えない絶好なコンディション。朝一番のかもしかゲレンデを綺麗なカービングで滑走して行くスキーヤーの姿を見かけることができます。
かもしかゲレンデの最上部から始まるツアーコース入口付近には、9時を回る頃にはすでに20名以上のスキーヤーやボーダーの方々が準備にお越しになっています。今シーズン一番の賑わいといっても良いほどです。いつもなら、準備を整え出発するとほとんど人影がなくなるものの、今日は次から次へとツアーコースを目指す方がお越しになり、賑わいが絶えない状態です。
ツアーコース入口から急斜面にかけては、うっすらと新雪が降り積もって、下地の硬さをスポイルしてくれています。それでも急斜面最後の箇所ではシールだと滑り易い状態は変わりません。
10時の入口急斜面上の気温はマイナス4℃。この頃から青空が徐々に失われ始めます。それでも力強い太陽の日差しは変わらず、アウターを着ていると蒸し暑さを感じるほど。しかし、今日は風に冷たさがあって、時折吹き抜ける風が首筋に入り込むとかなりの冷たさを感じ、アウターを脱ぐべきか着ていたほうが良いか迷うような状態です。
そして、@番標識付近から新雪の積雪量が増え始め、足裏には春スキーのシーズンとは思えない柔らかな感触が戻ってきます。
12時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス6℃。この付近ではさらに積雪量が増え、20〜30センチ程度となり、位ヶ原急斜面だけを何度も登り返してパウダーを楽しむスキーヤーの姿をあちこちで見かけることができるほどです。
ただ、この先の位ヶ原は、風はさほど強くないほどの、視界が低下し始め、方角をしっかりと把握することが困難な状況。気温もマイナス8℃と低下し、ここから引き返す方々が多かったようです。
その後も、激しく雲が流れ、雲間から太陽が見え隠れしますが、天候は回復することなく、小雪が舞い続ける中、今日一日が終わって行きました。

ツアーコースは綺麗な新雪が5〜30センチ程度積もった状況です。そして、今週の積雪状況は、
B番付近では、先週より10センチ多く、昨年と20センチ少ない状態。
D番付近では、先週より20センチ多く、昨年より20センチ少ない状態。
位ヶ原急斜面では、先週より70センチ多く、昨年より50センチ〜1メートル多い状態です。

なお、2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 の連載を今回の取材分より開始する予定です。Vol.1 の掲載は今週末を予定しております。(2010/03/27 17:40更新)

【 新コーナー「ノリクラガイドマップ」について】
すでにお伝えしたとおり、新コーナー「ノリクラガイドマップ」の掲載を開始いたしました。また、ツアーコースのレイアウトの修正や、番号標識付近やビューポイント付近の画像を3月17日に更新いたしました。今後も新しい情報掲載て行きますので、これからの春スキーにご活用ください。

【乗鞍高原温泉スキー場のリフト営業延長について(4月4日(日)まで一部営業)】 
乗鞍高原温泉スキー場は3月28日(日)で通常営業を終了しますが、4月4日(日)までは一部のリフトの営業が継続されます。

● 3月29日(月)〜4月2日(金)  乗鞍第1ロマンスリフト、乗鞍第3リフト
● 4月3日(土)〜4月4日(日)    乗鞍第1ロマンスリフト、乗鞍第3リフト、国設第1クワッド、国設第3リフト

※ ご参考 : 第3駐車場からツアーコース入口までは、「乗鞍第3リフト → 国設第1クワッド → 国設第3リフト」 の3本のリフトを乗り継ぎます。
 

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■2010年3月20日(土)■     

 

 

@ 2010/03/20 10:00
リフト強風運休 − かもしかゲレンデから出発、もうくたくた…
(ツアーコース − 入口急斜面)
A 2010/03/20 10:15
強い日差しと南風の天候 − 日陰を探してクールダウン
(ツアーコース − 入口急斜面上)

B 2010/03/20 12:05
この天候で次から次へと人出が絶えません
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2010/03/20 15:55
強風に見舞われたものの、終日良い天候の一日でした
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
終日に渡って綺麗な青空に恵まれ、その天候に誘われるように多くの方がツアーコースにお越しになりましたが、絶えることなく吹き続ける南風に悩まされた一日となりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は満天の星空に一つ一つの星たちが細かく瞬き、透明感溢れる夜空が広がっています。気温は0℃。北から足早に流れる空気の流れに吐く息が長く尾を引く様子が見られますが寒さはなく、穏やかな夜が続いて行きます。
ただ、その様子も早朝4時位から上空を激しく風が巻き上がるようになり、夜が明けた6時ごろにはしっかりとした朝日と青空がコントラストを徐々に増すのと同時に、周囲の木々が大きく揺さぶられるほどの強風が荒れ狂う朝を迎えます。
早朝6時の気温は0℃でしたが、その後、力強い日差しに8時の時点では10℃まで上昇します。そのため、ゲレンデの雪質は表面から太陽の光線の影響を受けるようになってきます。
早朝からの強風はその後も全く変わることなく、かもしかゲレンデではゲレンデ下部で風速15メートルを観測し、ゲレンデに架かる国設第3ペアリフトは運転を見合わせています。9時の時点でツアーコースを目指すスキーヤー・ボーダーの方々が30名ほどお越しになっていますが、運行開始の目処が立たないこともあって、シールやスノーシューの準備を整えて一斉にかもしかゲレンデから登行を開始して行きます。
かもしかゲレンデ下部からツアーコース入口付近までは、標高差200メートルほどあり、比較的急斜面の部分もあって、さらにその先のツアーコースに差し掛かると入口急斜面が待ち構えている状態から、かなり辛そうに入口急斜面を登って行く方の姿を見かけます。
ツアーコース入口急斜面付近は、周囲を木々に囲まれていることもあって、さほどの強風の影響を受けずに登って行くことができますが、やはり、ジリジリと照りつける日差しに、日陰を探して休憩する姿を拝見すると、完全に春スキーのシーズンが訪れたことを実感します。
その先のツアーコースは、@番標識付近から表面にうっすらと湿雪の新雪が積もるようになり、A番標識付近からツアーコース内でも風が吹きぬけるようになります。
正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温は4℃。それまでツアーコース内は8℃前後を推移していますが、この付近から少しばかり気温が低下します。上部エリアから強風が吹きぬけますが、それでもさほどのものではなく、どちらかというと穏やかなもの。位ヶ原急斜面を振り返った遠景は霞んでいて鉢盛山や野麦峠スキー場どまりの視界です。
ツアーコースの先の位ヶ原の強風はツアーコースよりも一段と強くなります。ただ、連続して吹きぬけている状態ではなく、周期的に訪れる突風に見舞われ、バランスを崩さないように注意しながらの登行となります。ツアーコースまでは湿雪ながらも柔らかい状態でしたが、位ヶ原から上部は、柔らかい部分は大きな風紋ができ、吹き飛ばされた部分は完全なアイスバーンの極端なコンディションで、シールの効きにくいエリアが広がり、大雪渓でも風向きでバーンコンディションが全く異なる中での滑走はあまり楽しいとはいえない状態でした。
午後になっても綺麗な青空と強風が続き、今日はこの天候の状態で一日が終わって行きました。

ツアーコースはうっすらと湿った新雪が5センチ程度積もった状況です。そして、今週の積雪状況は、
B番付近では、先週より30センチ少なく、昨年とほぼ同じ状態。
D番付近では、先週より15センチ少なく、昨年より10センチ少ない状態。
位ヶ原急斜面では、先週とほぼ同じで、昨年より50センチ〜1メートル多い状態です。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/03/20 19:00更新)

【 新コーナー「ノリクラガイドマップ」について】
すでにお伝えしたとおり、新コーナー「ノリクラガイドマップ」の掲載を開始いたしました。また、ツアーコースのレイアウトの修正や、番号標識付近やビューポイント付近の画像を3月17日に更新いたしました。今後も新しい情報掲載て行きますので、これからの春スキーにご活用ください。

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年3月13日(土)■     

 

 

@ 2010/03/13 09:30
今日から2泊3日で山スキー!
(ツアーコース入口)
A 2010/03/13 10:55
やや締まったバーンにうっすらと新雪は積もり始める
(ツアーコース − A番標識付近)

B 2010/03/13 12:45
砂粒のような横殴りの吹雪に思わず顔を背ける
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2010/03/13 14:55
2月23日死亡事故雪崩現場 − 昨日再び雪崩発生
(位ヶ原山荘付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
今日は終日雪に見舞われ、上部エリアは春の嵐といった趣の一日となりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、まだ、綺麗な星空が広がるものの、少しずつ雲が覆い始めています。気温は3℃。北からやさしく流れる空気が顔をなでて行き、春の暖かさを感じる夜が続いて行きます。
ただ、この穏やかな天候も3時ごろから霙が降り始め、早朝6時ごろからは強弱を繰り返しながらまとまった降り方を見せるようになります。7時の気温は4℃、いつもなら東の空に登る太陽も、どんよりとした鉛色の空には、その存在を主張することが全くできない状態です。
この雨も8時ごろから霙となり、9時の三本滝レストハウス付近ではしっかりとした雪へと変化を始めます。かもしかゲレンデ上部から始まるツアーコース入口付近の気温は4℃。3月10日(水)にまとまった降雪があり、その後のシュプールが幾重にも残る状態がツアーコース入口急斜面には広がっています。バーンコンディションは、表面の新雪感は残るものの、シールでは全く沈み込みのない締まった雪質。ただ、先週の段階で見え始めたブッシュは完全になくなり、積雪量としては回復しているように感じます。
入口急斜面を登った先のツアーコースもシュプールが残っているものの、絶えず降り続く降雪で、A番標識付近からは足裏に新雪の柔らかさを感じるようになります。
霙からしっかりとした降雪となりますが、砂粒のような霰に近い雪質で、さらに上部に向かうにつれて、ツアーコース内でも横殴りの状態となってきます。
ツアーコース下部では、全く寒さは感じることなく、降雪が続いていても歩いていると汗ばむほどの状態。時折吹き抜ける風に生暖かすら感じます。ただ、これも時間とともに徐々に気温が下がり始め、ツアーコース最上部の位ヶ原急斜面に差し掛かると、位ヶ原から吹き抜けてやってくる激しい突風にさらされるようになります。さらに砂粒のような吹雪が顔に当たるとかなりの辛さがあり、そのたびに身を構えて砂粒の吹雪をじっと耐えるしかない状態です。位ヶ原急斜面でも雪質は変わらず、締まった状態が続きます。
そして、正午の位ヶ原急斜面の気温はマイナス2℃。冬の冷たさを再び感じるようになります。その先の位ヶ原は、いつものごとく、地吹雪の世界。視界もひどいときでは100メートルを切るようになり、その先を進むことができない状態です。
午後も降雪が続き、今日は終日に渡って吹雪の一日となりました。

ツアーコースは表面が締まっている状況です。そして、今週の積雪状況は、
B番付近では、先週より30センチ多く、昨年とほぼ同じ状態。
D番付近では、先週より50センチ多く、昨年より10センチ多い状態。
位ヶ原急斜面では、1メートル以上多く、昨年より1メートル多い状態です。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/03/13 18:20更新)

【ご注意 − 2月23日の雪崩死亡事故現場で再び雪崩発生】
2月23日(火)に死亡事故が発生した位ヶ原山荘付近の雪崩現場で、昨日正午ごろ、再び雪崩が発生しました。雪崩の規模も前回とほぼ同じで、県道乗鞍岳線よりさらに下方まで達するものです。位ヶ原山荘付近では3月10日(水)に50センチほどの降雪があり、昨日の3月12日(金)は晴天でかなりの気温上昇となったことが、雪崩発生に関連していると考えられます。これから寒暖の差が激しく、降雪後に急激な気温上昇により、バーンコンディションが一定しない季節となってきますので、雪崩には一層の注意が必要です。

【 新コーナー「ノリクラガイドマップ」について
すでにお伝えしたとおり、新コーナー「ノリクラガイドマップ」の掲載を開始いたしました。現在は、雪崩箇所などを中心に春スキーのための情報を掲載し、順次、内容の充実を図って行く予定です。今後、グリーンシーズン向けの情報掲載も検討しております。どうぞ、ご活用ください。

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年3月6日(土)■     

 

 

@ 2010/03/06 09:30
雨の中を出発
(ツアーコース入口)
A 2010/03/06 10:05
雪解けでブッシュが出始める
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2010/03/06 10:30
バーンは水分が浸透して春スキーモード
(ツアーコース − A番標識付近)

C 2010/03/06 12:05
上部エリアも雨
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今期の取材活動は10月で終了し、12月から不定期で速報をお伝えいたします。ノリクラ雪渓カレンダーはお休みです。
ツアーコースはもちろんのこと、上部エリアの位ヶ原など、全山に渡って雨の一日となりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、星も月もない闇夜が続いています。気温は7℃。日中の暖かさが残る雰囲気です。この闇夜でも目を凝らして西の空を見ると、ノリクラの輪郭がぼんやりと眺めることができ、晴れた夜空であることがわかり、春の穏やかな夜が流れています。
そんな穏やかな夜も、朝にはまとまった雨。朝7時の乗鞍高原の気温は4℃、暖かな朝です。鳥居尾根付近から上部は雲に覆われ、雨の降り方もしとしととまるで梅雨のシーズンを思わせるもの。この雨で、ゲレンデも雪着きの薄い部分では、地肌が見えそうになっている箇所もあるほどです。
かもしかゲレンデ最上部から始まるツアーコース入口付近でも雨。ウェアの裾から激しく雫が滴るほどの降り方に、バーンは完全にウェット状態。そして、この雨で入口急斜面では、所々でブッシュが見えるようになっていて、この一週間でかなり雪解けが進んでいることがわかります。
入口急斜面を過ぎた先のツアーコースも雨。降り方も全く変わらず しとしとと降り続いています。それでも、視界は比較的良好で、@番付近など見通しのよい所では、高天ヶ原の山肌を確認できる状態でした。
11時のD番標識付近の気温は4℃。ほとんど無風のツアーコースも、この付近からやや風が舞い始めます。ただ、その風には寒さは感じられず、ずぶ濡れになっていても冷え込みなど全く感じない状態です。
正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温も4℃で、今日はほとんど気温の変化のない一日が続きます。そして、この付近からやや霙交じりとなりますが、それもほとんど雨といってよい状態。バーンコンディションもツアーコース下部と同様のウェット状態。その先の位ヶ原や屋根板も同じような状態です。ただ、いつものような位ヶ原の強い風の吹きさらしはなく、季節が春に移行していることが感じ取られます。
この雨も午後になると次第に収まりを見せ、14時を過ぎる頃になると、上空に青空がのぞくようになり、今日一日が終わって行きました。
久しぶりに全身ずぶ濡れになるほどの雨に耐えながらの一日はかなり辛いものがありましたが、これからのシーズンはそんな雨対策が必要で、今日は比較的視界が良かったものの、濃霧が発生し易い時期ともなりますので、位ヶ原など目印の乏しい場所では注意が必要となります。

ツアーコースはウェット状態ですが、やや、表面が締まっている状況です。そして、今週の積雪状況は、
B番付近では、先週とほぼ同じで、昨年より50センチ少ない状態。
D番付近では、先週とほぼ同じで、昨年より40センチ少ない状態。
位ヶ原急斜面では、先週より20〜30センチ多く、昨年より50センチから1メートル多い状態です。

ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/03/06 18:20更新)

【新コーナー「ノリクラガイドマップ」について
すでにお伝えしたとおり、新コーナー「ノリクラガイドマップ」の掲載を開始いたしました。現在は、雪崩箇所などを中心に春スキーのための情報を掲載し、順次、内容の充実を図って行く予定です。今後、グリーンシーズン向けの情報掲載も検討しております。どうぞ、ご活用ください。

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2009ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2009年10月29日掲載の Vol.24<最終版> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。

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