ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2002/07/28) A

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(Update:2002/08/01)

 

【雪渓下部 U】

雪渓下部、左側

モーグルバーンの左側です。先週の画像とややアングルが異なりますので、少しわかりにくいですが、左の画像の右側がモーグルバーン。この画像のさらに左側は先週まで滑走できましたが、今週は無理です。先週までは右の画像の土が見えている中央部分にしっかり雪があったのですが、今週はすっかりなくなっています。この部分が左の画像のさらに左部分につながっていきます。

 

雪渓下部左側 上部

こちらは先ほどの雪渓下部左側の部分を上から見たところです。ポールを張って練習されています。この広さですと3レーンが限界です。先週までは雪渓上部から右側の画像の部分を滑って降りてくることができましたが、今週は完全に分かれてしまい、滑って降りてくることはできません。

 

【登山道】

県道脇の入り口から肩の小屋までのほぼ全線で雪融けが終わり、普通に歩くことができます。もちろん高山植物で目を潤しながら登っていけます。乗鞍岳山頂の剣ヶ峰までの道のりの中で肩の小屋より上部はスゲが植生しているところはありますが、いわゆる高山植物はありません。蚕玉岳(こだまだけ)周辺にはちらほらとイワキキョウを見ることができる程度です。

 

【高山植物】

雪渓エリアでも雪融け水の流れる沢を中心に高山植物たちが一斉にその花を開かせます。

 

チングルマ

どの高山植物でもそうなのですが、雪融けが進むと一斉に咲き始めるがこのチングルマ。先週まではほとんど見られませんでしたが、この一週間でよく見かけるようになりました。そして、このチングルマとコンビを組むかのように咲くのがアオノツガザクラ。画像では少しわかりにくいですが、左下部分にチングルマよりやや黄色っぽく小さく咲いているのがそれです。

 

ミヤマキンバイ

こちらミヤマキンバイもこの1週間で見かけるようになりました。もう黄色い花といえばミヤマキンバイと思っても良いほどいたるところで咲いています。

 

ミヤマダイコンソウ

こちらも黄色い花、ミヤマダイコンソウです。こちらはどちらかというと岩場の割れ目などに多く咲いています。雪渓エリアで岩場というと比較的、上部に多いため、これからたくさん咲いてくる花といえるでしょう。

黄色の花は種類が多く、見慣れていない方にとってはパッと見ただけではなかなか区別がつかないものです。花以外にも葉っぱの形も見分ける材料のひとつです。ミヤマダイコンソウの名前もその葉っぱの付き方から由来されたものです。そんな風に見分けるコツをつかむことでより一層、高山植物を楽しむことができます。

 

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