ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2002/07/28) B
【雪渓上部】
若干中央の峰が太くなっていますが、先週からあまり大きな変化がないように見えます。しかし、雪渓上部そのものがまだ広いため、「少なくなった!」という印象がないだけで、こちらの部分は雪渓下部と比較して雪融けが早く進んでいます。右の画像からお分かりになると思いますが、雪渓上部・下部を結ぶ部分は完全に雪融けが終了し、今週は雪渓上部から下部へ滑って降りることはできません。
雪渓上部右側です。雪融けが進んでもまだまだ十分な広さがあります。雪渓下部のモーグルコースとは対照的にこちらはポールばかり、4〜5レーンは確実にコース取りすることができます。雪質はここ数日の猛暑によりかなりやわらかく、多少の凹凸は何人かですべるとある程度フラットにすることができるほどです。
雪渓上部 右側の上端部分です。先週から姿を少し表していたのですが、下地の砂礫帯がかなり露出してきました。この砂礫が雪渓の上を進出してくると、もうこのこの雪渓はすべることができません。来週あたりは土砂崩れとまではいかないまでも、結構小石が雪渓の上を覆ってくることだと思います。
まだまだ、かなりの広さがあるので雪融けがあまり目立ちませんが、場所によって先週より雪渓の下端が10メートル以上 上昇しています。雪融けのスピードは雪渓下部よりも早くなっているようです。
学校の夏休みが始まり、最後のマイカー登山を楽しもうとする人で賑わいを見せています。今年のノリクラの夏は大変活気のあるものとなりそうですが、その反面、マナーに対して無関心な人もまた多いのも感じます。この様子を見る限りマイカー規制も致し方ないと感じます。
高山植物の写真を撮影するにしても、撮影しようとするきれいな花々には注意を払うものの、その花を撮影するためには、ほかの高山植物を踏みにじっても平然としている姿を見るとやりきれないものです。
マイカー規制云々ということ以前にホントは、各個人の行動そのものを何とか考えなければならないと思うのです。
【昨年の今ごろは?】
先週も申し上げたとおり、今年は雪渓下部の雪が良く残っています。モーグラーの方ももう少し楽しめそうです。
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |