ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2002/09/08) B
【雪渓上部】
雪渓上部は全体を見回すとさほど変化がないように見えます。しかし、近づいて見るとやはり雪融けが進んでいることがわかります。また、雪渓下部と比べこのあたりはスゲが多くなってきます。まだ、青々としていますが、その色合いも若干変化してきています。
雪渓上部左側 |
雪渓上部左側。一番大きな変化を見せたのが右端部分の下半分。右の画像で雪渓に縦に黒い筋に見える階段の右側です。
階段部分を境に右側はごっそりと雪がなくなっています。昨年はまだこの付近も十分雪がありましたので、いままで「昨年より多い」と、おつたえしていましたが、逆転してしまいました。
左側のコブラインはそんなに小さくはなっていませんが、やはり全体として滑走エリアが狭くなっていますの滑る人がほとんどいません。ヒトが滑走しなくなるとご覧のように瞬く間にスプーンカット上になります。ちなみに下端はお伝えしたようにかなり少なくなっていますが、上端の積雪量は昨年よりは多めだと思います。
さて、スキーヤーボーダーはどこに行ったかと申し上げますと、少し離れた左側を整備しながら滑っています。次回からはこちらの様子をお伝えします。ただし、こちらも落石が多いようですので注意が必要です。ここを滑っていたスキーヤ^の話によるとお昼を終えて雪渓に上ってみると上端部分に直径1〜2メートルほどの落石があったとのことです。先週もお伝えしたように、このエリアは比較的落石を見かけたという話をよく耳にします。最新の注意が必要です。
紅葉の始まりはホントにその年によって微妙に違いますのでわかりません。特に高山帯ではきれいに発色できないこともしばしばです。この大雪渓エリアと位ヶ原エリアでは植生が違うということもありますが、同じウラジロナナカマドでも、大雪渓エリアよりも位ヶ原エリアの方がきれいに発色するケースが多いように思います。
さて、来週当たりはちらほらと紅葉が見られるでしょうか?
【昨年の今ごろは?】
よく見ると所々、ウラジロナナカマドが若干、赤〜黄色に変化しているものがあるのがわかります。
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