ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.13(2004/08/08) B
【高山植物】
チングルマ(花) − 2004/08/01撮影 |
今回は編集作業の都合上、これまでに撮影した画像の中からお伝えできなかったものをご紹介します。まずはこちらのチングルマ。登山道脇のものですが、大雪渓エリアの大半が花の時期を終わり実がなり始めている中、元気に咲いていました。チングルマの間に見えるピンクの花はコイワカガミです。
シナノキンバイ(実) |
大雪渓エリアではあまりたくさん見かけることのないシナノキンバイ。それだけにこの状態になってしまうと黄色い大輪の花を想像することができません。ただ、長くしっかりした茎と特徴のある葉から見分けることができます。
昨年の今頃はちょうど見ごろの時期でしたが、何もかもが前倒しで季節が進んできます。
ミネズオウ(花) − 2004/07/24撮影 | ジムカデ(花) − 2004/07/24撮影 |
こちらの2つは小さな花として有名なものです。その代表格にあるのがミネズオウ。おそらく画像のイメージの半分くらいの大きさと思ってくださったほうがよいと思います。でもその小さな花を覗き込んでみると結構派手な模様をしています。右のジムカデはその名の通りムカデのような茎の先端にピンクががかった小さな花をつけています。どちらも岩場にしがみつくように咲いています。
アシボゾアカバナ(花) − 2004/07/10撮影 |
こちらはアシボソアカバナ。ちょうどこのとき(Vol.9 2004/07/10)は他にも咲き出した高山植物がいっぱいで、紹介漏れしてしまいましたが、実はこのアソボソアカバナはトップに紹介してもよいくらいの高山植物なんです。
高山植物に限らず、その植物を客観的に判断するために「基準標本」というものが存在します。そしてその基準標本を採取した場所を「基準標本産地」と言います。高山植物ではこの基準標本産地として白山などが多く見られますが、このアシボソアカバナは乗鞍岳が基準標本産地に登録されている数少ない高山植物の一つです。
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