ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2004/07/10) B

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(Update:2004/07/15)

 

【高山植物】

イワツメグサ(花)

このところの雪融けで高山植物も一気に見ごろを迎え、多くの種類がいたるところで見られるようになって来ています。

こちらのイワツメグサは本来ならもっと早く紹介すべきところですが、他の高山植物の紹介に追われ、掲載する機会がなかなかありませんでした。しかし、先週お伝えしたミヤマハタザオと同様、比較的、花の時期の長く、ご覧のように白い小さな花がいっぱいつき始めてから2〜3週間経過しいます。

しかし、同じ株のなかでもよく見るともう花が終わっているものや、これから咲くつぼみまであり、これらが順番に咲いているから花の時期が長く感じるのかも知れません。

 

ウラジロナナカマド(花)

こちらのウラジロナナカマドの花もいたるところで見かけるようになりました。大雪渓エリアの中でも既に終わりかけに近いものまであります。しかしどういうわけか、大雪渓入口付近のウラジロナナカマドにはあまり花が咲いているものがありません。

ウラジロナナカマドはハイマツと混在しながら植生しているケースがたくさんあります。ハイマツ帯は色々な高山植物にとって重要な生息域となっています。それらの高山植物は次週お伝えすることになるかと思います(お楽しみに...)。

ミヤマキンバイ シナノキンバイ

さて、ノリクラでも他の高山でも夏のハイシーズンに咲く黄色の花といえば、左の画像のミヤマキンバイ。登山道入口付近などにたくさん咲き始めています。直径1〜2センチの小さな黄色の花ならまず間違いなくミヤマキンバイと言ってもいいくらいです。

そして、右の画像はシナノキンバイ。こちらはあまりたくさん見かけることはありませんが、図鑑などには「黄色の花の見分け方」といったコーナーで必ずミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲと一緒に登場する高山植物です。直径3〜5センチほどの大型の花でウサギギクと同等かそれよりも一回り大きな花をつけます。写真で見るとミヤマキンバイもシナノキンバイもよく似た感じですが、大きさがまるで違いますので一目でわかります。シナノキンバイは昨年よりも2週間程度早い開花です。

ミヤマキンバイとシナノキンバイの見分け方は昨年のノリクラ雪渓カレンダー(Vol.11 2003/08/03)で紹介しておりますので、ご参照下さい。

 

チングルマ(花)

ミヤマキンバイと同様、あまり高山植物についてご存知でない方にとっても一度はその名前を聞いたことのあるチングルマ。だいぶ色々なところでその姿を見かけるようになって来ました。

 

チングルマ(実)

しかし、こちらの定期的にお伝えしているチングルマは既に花は枯れ、綿帽子をつけています。昨年と比べて1ヶ月早いペースです。

 

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