ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2004/07/10) D

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6

(Update:2004/07/15)

 

【雪渓上部 T】

中央の尾根がだいぶ成長し、完全に上部とくっついてしまいました。昨年、完全に尾根が形成されたのはお盆前で、1ヶ月近く早いペースです。

 

雪渓上部右側

雪渓上部右側は全体的に見る限り大きな変化はありません。

 

リフト土台 肩の小屋方面

左の画像は雪渓上部右側の右下にあるリフト支柱の土台です。先週から比べて高さで1メートルほど雪融けが進んでいます。リフト支柱の土台のさらに右側は肩の小屋方面です。ご覧のように完全に雪はありません。

 

雪渓下部への連絡部分 雪渓と土砂が混じりあい、雪渓を踏み抜く恐れあり

リフト支柱の土台の下部付近から雪渓下部へと降りて行きます。雪渓の上に土砂が堆積しているため歩いてここを渡るしか方法はありませんでした。今週は土砂の下の雪渓が雪融けで薄くなり、更に雪渓の下を水脈が走っていたため空洞化しています。そのためそのまま渡ると雪渓を踏み抜く恐れがあり、渡ることができません。したがって、更に下の岩場を歩くことになります。

 

雪渓右側上端 上端から

こちらは雪渓右側上端部、先週と比べて高さ50センチほどの雪融けです。上端の位置は先週から5メートルほど下がり、全体的に面積が小さくなってきています。

 

今回はほんとに人出が少なく、雪渓上部右側で滑走されていたのは基礎キャンプを行っていた方々のみです。ちょうど尾根の右側あたりです。右の画像で黒くなっている箇所がお分かりでしょうか?上端から50メートルほど降りたところです。

 

土砂の噴出し

雪渓の下の水脈から土砂が噴出した跡です。まだ、5メートルほどの大きさですが、今後降雨によって更に吹き出しが多くなると噴出し口の下方の雪渓は土砂をかぶることになり、滑走できなくなる恐れがあります。

 

お昼近くにややまとまった雨が降ったため多くの人が帰ってしまいましたが、こちらのキャンプでは夕方まで真剣に滑走されています。

 

基礎キャンプではフリー滑走がメインですが、たまにはポールレッスンも行われます。

 

安定感のある滑りできれいなターン弧を描いていきます。

 

もちろん指導される方の視線も真剣そのもの。この時期にレッスンが次のシーズンに確実につながっていくよう指導にも熱が入ります。

 

整地されていないところはご覧のような状態 これを整地して滑走できる状態に...

大雪渓全体にいえることですが、今回のようにやや冷え込んだ状態だとバーンが硬くなると同時に凍った箇所が盛り上がり、かなり角のあるスプーンカット(竹の子状態)となり、このままではとても滑走できる状態ではありません。今回レッスンされているところは全員でバーンをならして滑走できる状態にまで整地されたようです。

例年同じことが言えますが、7月に入って、暑い日とそうでない日の寒暖の差が大きくなると、どうやらこのような現状が発生するようです。(推測の域ですが...)

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会