ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2004/09/18) A

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(Update:2004/09/23)

 

【高山植物】

チングルマ(紅葉)

大雪渓エリアもだんだんお伝えできる高山植物が少なくなってきました。みごとな紅葉を見せてくれているのはチングルマ。画像のチングルマはもう「稚車」はなくなっていますが、まだまだ稚車をつけているものもあります。画像をよく見るとミヤマキンバイの紅葉も見られます。

どの図鑑でもそうですが、コケモモの実やナナカマドの紅葉など特徴的なものがない限り、大抵は花の時期の様子しか画像として取り上げられていないケースが多くあります。こちらのチングルマも花と花柱(稚車の部分)は図鑑に載っていることが多いのですが、紅葉まで載っている物はあまり多くないようです。

花の時期はどうしても花に視線が行きがちで、葉がどのような形をしていたかなんてさっぱり覚えていない方も多いでしょう。逆に初夏の芽吹きの時期にこれがチングルマだと断定するのも難しいかもしれません。しかし、チングルマは初夏であろうと晩秋であろうと誰でも簡単に見つけられる方法があります。その手がかりが上の画像にもちゃんと載っています。お暇があれば一度探してみてください。見つけ方は折を見てご紹介させていただきます。

 

ガンコウラン(実)

こちらはガンコウラン。以前にもお伝えしておりますが、花や実が付いていないとアオノツガザクラと見間違えてもおかしくないほどよく似ています。アオノツガザクラの実は茎の先端から垂直に伸びていますが、ガンコウランはご覧のように途中からまるでイボのようについています。

 

アオノツガザクラ(実)

こちらがアオノツガザクラ。大雪渓エリアではガンコウランと一緒に自生しているところはあまりありませんが、登山道では結構一緒になっているところがあり、「あれ?どっちだったけ?」なんて戸惑ってしまうこともあります。アオノツガザクラの葉の方が大きく、ガンコウランの葉の方が少し明るい感じです。

先ほど申し上げたように実は上向きについていますので、両者とも実のなる時期は区別が容易でしょう。ただし、ガンコウランは雌雄異株なので、実の付いていないものもあります。

 

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