ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2002/05/25) A

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(Update:2002/05/30)

 

【雪渓上部】

今回は天候がまずまずでしたので肩の小屋から登山道を経て山頂まで向かってみます。

「乗鞍」はそれぞれの頂(いただき)を総称したもので、代表的なものに画像の左から乗鞍の山頂に当たる剣ヶ峰、蚕玉(こだま)岳、朝日岳の頂があります。この時期、稜線から滑り降りることができるのは3ヶ所あり、左から剣が峰直下から、そして、剣ヶ峰と蚕玉岳の間から。この2つは合流して大雪渓とは別の沢筋で県道へ出ます。もうひとつは蚕玉岳と朝日岳の間及び朝日岳直下のところです。こちらは大雪渓へ滑り降りることができます。

この時期ならまだ、3ヶ所とも稜線より滑り降りることができますが、剣ヶ峰直下は急で幅が狭く、雪がなくなるのも速いようです。剣ヶ峰・蚕玉岳間はスタート地点の稜線部分は結構、急斜面ですが、それを過ぎるとすこし幅の狭いところもありますが、フォールラインがまっすぐで一気に下まで降りたくなるようなバーンです。

3つの中で比較的雪が長く残っているのが朝日岳近辺です。こちらは大雪渓へ降りられます。大雪渓エリアを滑るにはややトラバース気味に左方向へ向かって滑る必要がありますが、大斜面を好きなように滑ることができる醍醐味はたまらないでしょう。

畳平から肩の小屋に通じる道路です。左側は大雪渓、手前にコロナ観測所へ向かう分岐点が位置します。先週までは除雪が進んでいませんでしたが、今週は肩の小屋まで完全に除雪が完了しています。

 

肩の小屋からしばらくは雪がなく、砂利道となります。しかし、雪融け水が再び凍った場所が所々あります。日差しは春ですが、まだまだ「ノリクラは冬だ」と言うことを感じさせます。

 

肩の小屋から朝日岳に向かう途中、振り返るとコロナ観測所のある摩支利天岳の全貌を眺めることができます。雪の多い年ですと、ここから大雪渓に向かって降りることができた記憶があります。(随分、昔のことなので定かではありませんが...)

雪道でもしっかりと足跡がついているので、迷うことなく登っていきます。ただし、しっかりと一歩一歩の足跡ではありませんので歩幅が合わなく歩きづらいところがあります。

 

【稜線へ】

肩の小屋からほぼ夏の登山道のルートを登ってくると最初に到着するのは朝日岳の稜線です。そこから稜線づたいに蚕玉岳に向かいます。

 

こちらの2枚は振りかえって見たところです。左の画像を滑り降りていくわけですが、ルートとしてやや左に向かって降りていくと大雪渓へ滑り降りることができます。例年ですと、まだ約1ヶ月くらいは右の画像のような沢筋に残る雪の模様を見て楽しむことができるはずです。

 

稜線に上がると権現ヶ池を拝むことができます。雪の量は昨年並み。この権現ヶ池を見るとノリクラが火山であることが分かりますね。

 

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