ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2002/07/06) A
【雪渓下部 U】
いつもの石碑のある岩です。先週よりも雪融けが進んで1メートル以上は積雪が減っているようです。岩の右側の部分も地肌を見せ始めています。
こちらはその石碑のある岩の右側を見たところです。ずいぶん雪融けが進み滑走するスペースがだいぶ狭くなってきています。今まで雪渓下部はほぼ1バーンでしたが、雪渓下の地面の形状がわかるようになってきて、石碑のある岩の右と左は斜度変化が異なって来ています。
【肩の小屋に向かう登山道】
県道からの登山道の画像は今回ありませんが、雪渓下部に関してはほとんど変化はありません。先週もお伝えしたように、登山道入口からしばらく、ハイマツ脇を歩きますが、いったんハイマツ帯がなくなります。そのまままっすぐ直登すると行き止まりとなります。
したがって県道から続くハイマツ帯から離れたら、まっすぐ直登せず、左前方に見えるハイマツ帯を目指して進んでください。ただし、そのあたりはモーグラのコースとなっていますので、斜めに歩かず、モーグラの人たちの階段を上って行き(階段を壊さないようにお願いします。)、ハイマツ帯の高さまでたどり着いたら、左へトラバースします。
あとは、先週お伝えしたとおり、そのハイマツ帯の左側をそって肩の小屋を目指して歩きます。雪渓上部の登山道は先週よりもだいぶ姿を現してきています。
【高山植物】
キバナシャクナゲ |
キバナシャクナゲはすでに何回かご紹介しておりますが、すでに終わりかけているもののあります。もちろんこれから雪融けが進む雪渓脇などはまだまだこれからというものもあります。こちらのものは6月中〜下旬から咲き始め、やや終わりかけのものです。ご覧のように花びらの下の部分の実となる部分(刮ハ−さくか)が大きく膨らんでいます。
キバナシャクナゲの花は大きくてよく目立ちますが、実の方も特徴のある形で、花が終わった後でもすぐに見つけることができます。
コイワカガミ | アオノツガザクラ |
そんなキバナシャクナゲと対照的に、まだまだ数は少ないものの、高山植物らしいかわいい花たちが登場するようになって来ます。コイワカガミ、アオノツガザクラ、ミヤマキンバイなど、高山植物や山歩きの本などに一般的に登場する花々です。
コイワカガミ、アオノツガザクラなどは花の形に特徴がありますので、小さいながらも見つけることが比較的容易でしょう。
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