ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2002/09/15) A

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(Update:2002/09/20)

 

【高山植物】

ウラジロナナカマド

毎週お伝えしているこのウラジロナナカマドの実もようやく真っ赤になり、他のウラジロナナカマドの赤色と肩を並べることができました。ウラジロナナカマドはこの緑の葉の中にまるでクリスマスの飾りつけのように真っ赤な実が点在し、そのコントラストから紅葉シーズンを先駆けて、誰の目にもとまる存在となります。ホントにいよいよ「ウラジロナナカマドの季節がやってきた!」といった感じでしょうか?

 

ウラジロナナカマド

「緑の葉と赤い実」は非常にコントラストがあり際立つものがありますが、ご覧のような紅葉し始めた頃のウラジロナナカマドの緑から赤への変化も美しいものがあります。ホントはもう少し紅葉が進んだ方がキレイなんですが...

でも、このように赤くなり始めているものはホントにごく一部です。

 

モミジカラマツ

ミヤマキンバイ

高山帯の紅葉というと誰しもが「ウラジロナナカマド」を連想するのですが、こちらの高山植物の中でキレイに紅葉してみせる代表的な2つです。モミジカラマツはその名のとおりカエデのような形の葉がきれいに紅葉を始めています。しかし、このノリクラの雪渓エリアではご覧のようなきれいに黄色く 変身したモミジカラマツに出会うことはあまり多くありません。紅葉する前に枯れたようになって茶色くなってしまうケースのほうが多いのです。

そして、夏本番の時期に雪渓エリアを黄色の花で埋め尽くしていたのがこちらのミヤマキンバイ。クローバーのような三つ葉は特長があるため、7月はじめの芽吹きから、紅葉の時期までミヤマキンバイの植生分布を簡単に見出すことができます。そして、秋になってもご覧のようにちょっと濃く深い赤の色合いから、一目でミヤマキンバイだとわかるのです。

こちらのミヤマキンバイの赤はモミジカラマツやウラジロナナカマドのように年によって当たり外れがほとんどなく、毎年同じ色合いを楽しませてくれるのもうれしいですね。

 

ミヤマダイコンソウ

まだまだあります。こちらはミヤマダイコンソウ、少し時期がまだ早いようですが、紅葉が始まっています。この時期、ウラジロナナカマドや少し山麓のカラマツなどの大きな木々の紅葉が始まる前に、高山植物たちの紅葉が一足先に始まっています。遠くから見て楽しむ紅葉のほかに、ご覧のような近くで見て楽しむ紅葉も高山植物ならではの紅葉の楽しみ方かも知れません。

 

コウメバチソウ

高山植物も紅葉ばかりではなく、まだまだ、花のほうでもまだがんばっているものもあります。ホントは先週当たりが一番良かったのですが、お伝えできなく、今週改めてご紹介させていただきます。

 

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