ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2002/09/15) C

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(Update:2002/09/20)

 

【雪渓上部 U】

ポールの張ってあるエリアのすぐ右側を新たに滑走できるように整地します。上端はまだ1.5メートルほどの積雪があります。かつて滑っていた雪渓上部左側の右端よりも横幅が取れるため、ある面、滑走しやすいかも知れませんが、左に寄るほど斜度変化が激しくなるため、大きくはスペースをとることはできません。今日はまだ、雪がやわらかいので良いのですが、この時期になると硬くなってくるので、整地そのものが困難な場合があります。

 

これは雪渓上部左側の左端部分で良く見られるのですが、下端部分は雪融け水が凍りかけているため、下端から縦方向に1〜2メートルほどの部分は雪が硬くなっています。実はこれが曲者で、雪渓から地面に降りる際に足がかりとなるところがなく、どんなに横方向に移動しても一様に同じような状態なので、苦労させられます。

整地が終われば滑走を始めます。整地とは行っても何とか滑られるという程度です。ご覧のように華麗に滑られるのはかなり滑りなれているからです。先ほども申し上げましたが、県道から遠距離であるなど、この時期の雪渓は7月や8月のものとは状況がかなり異なっています。紅葉で訪れた観光客の中に「先週、あそこで滑っているヒトが見えたから、スキーを持ってきてみました」というヒトがなかにいますが、この時期の雪渓デビューは絶対にやめてください。

 

【渋滞】

さて、最後に渋滞についてお伝えします。速報でもお伝えしたとおり、今回の渋滞はかなりひどいものでした。ホントにお盆なみで、15時を過ぎても位ヶ原山荘近くまで渋滞が延びていました。マイカー登山最後の年ですので、ある面しょうがないのかも知れません。この状態ですので、翌週の3連休もかなりの渋滞が見込まれます。

平地でもひところの暑さはすっかり薄れ、朝夕はヒヤっとすることもあり、過ごしやすくなってきました。冷え込まないと紅葉は進まないのですが、少しばかり遅れ気味の紅葉も翌週の3連休には間に合ってくれるでしょうか?

毎週お伝えしてきた、今シーズンのノリクラ雪渓カレンダーもあと1ヶ月半となりました。冬季閉鎖に入るまではなんとか継続して行っていきたいと思います。それまではぜひ、お付き合いくださいますよう、よろしく願いいたします。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2001/09/16

所々、ウラジロナナカマドが赤くなっていますね。雪渓のほうは、この時期に来ると今までとは完全に逆転してしまい、今年より昨年のほうが大きく、雪融けが進んでいないことがわかります。

 

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