ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2002/10/12) D
【雪渓上部 U】
危険といえばもう一つ、落石にも注意しなければなりません。雪渓の左側の上部はガレ場で、絶えず小石が転がってきますが、ときにはこんな大きな岩が落ちてくることもあります。小石といっても、ヒトの握りこぶしほどの大きさのものもありますので、ホントに注意が必要です。
上端の積雪量はもうほとんど変化はありません。高さにして50センチほどの積雪だと思います。落石が多いのはこの地点より手前(後ろ側)ですが、この付近も前述の画像のような大きな岩が上部よりゴロっと落ちてくることがありますので、要注意です。
ハイマツ帯を赤く縁取っていた紅葉はここから見てもすっかり終わっていますが、この日はよく晴れ、きれいに遠景を眺めることができます。
6月上旬にお伝えしたノリクラ雪渓カレンダーほどすっきりと遠景が拝める天候ではありませんでしたが、雲ひとつなく、3日間ともよい天気でした。
そんな山並みを眺めながらのスキーもまた醍醐味の一つといえます。
(しかし先ほどから申し上げているようにバーンは硬く、優雅にのんびりとスキーを楽しむなんて感じではありませんので、お間違いなく...)
ホントによい天気に恵まれ、暖かい陽気にも包まれてすごしやすい3連休だったと思います。ただ、この連休の渋滞はかなり異常なもので、訪れる人の中には「何か最後らしいから行っておいたほうがよい」と考え、ノリクラに対して無知な観光客がかなり目立ったように感じます。少しばかり残念な気がします。
通行できる期間はもう少しあります。紅葉などを見て楽しむ事ができる時期は過ぎてしまいますが、冬化粧し、鉛色の雲が立ち込め、なにか物悲しい雰囲気のノリクラを楽しむことも、季節の移ろいを感じることとして大切なことだと思うのです。
【昨年の今ごろは?】
同じ時期の画像がありませんでしたので、先週と同じものを掲載します。
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