ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2003/05/25) C
【雪渓上部】
フィーゲルスキー大会は午前中で終わり、コースも撤収され、にぎやかなノリクラから普段の静かなノリクラに戻ります。雪渓上部は先週とあまり変化はなさそうです。フィーゲルスキーのスタート地点は雪渓上端の中央付近に見えるハイマツ帯の右側あたりです。
最終バスまでもう少し時間がありますので、今週も稜線まで行ってみます。
さて、昨年もご紹介しましたが、乗鞍岳はそれぞれの頂(いただき)の総称で、代表的な頂はごらんの画像で左から、乗鞍岳の主峰、剣ヶ峰(けんがみね)、中央が蚕玉岳(こだまだけ)、肩の小屋から山頂を目指し、一番最初に到着する朝日岳(あさひだけ)です。
この時期、稜線から滑走できる箇所は、大雪渓に滑り込むことができ、一番ポピュラーな朝日岳及び朝日岳と蚕玉岳の間の稜線沿い。フォールラインが一直線で、3つの中で一番滑りやすい(簡単という意味ではありません)蚕玉岳と剣ヶ峰の間の稜線沿い。そして、狭くて急な山頂直下です。
蚕玉岳〜剣ヶ峰の稜線と山頂直下から滑り降りると、大雪渓より南側の沢筋に通じ、大雪渓より、100mほど山麓側の県道に出ます。
【蚕玉岳〜朝日岳】
蚕玉岳 | 朝日岳 |
左の画像は朝日岳側から見た蚕玉岳(こだまだけ)。先週までは雪づたいに蚕玉岳に行くことができましたが、この画像ではわかりにくいものの、途中で途切れています。
右の画像は朝日岳。先週と比べて、山頂直下はかなり雪融けが進んでいます。この山頂直下を除けば、滑走に大きな支障となるところは全くありません。もちろん、雪融けが進んでいるといっても昨年と比較しても多いです。
こちらは蚕玉岳〜朝日岳の稜線から大雪渓方面の画像です。ここを滑り降りて大雪渓に向かうことができます。大雪渓上部にたどり着いたら、やや左にトラバースする必要がありますが、ノリクラ稜線の滑り出し3箇所のうち、もっとも遅くまで滑走することができます。従って、今週も、もう一つ剣ヶ峰寄りの稜線である剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線に移動し、そちらから滑り降ります。
【剣ヶ峰〜蚕玉岳】
こちらは先週とあまり変わらない様子です。
権現ヶ池 |
稜線の反対側は乗鞍の火口、権現ヶ池です。中心付近に少しだけ周囲と色が変わったところがありますが、この付近から雪融けが進んできます。昨年は色が変化している部分がもう少し大きかったですから、ここも昨年と比較して雪融けが遅いようです。
稜線からの眺めはご覧のとおり。
これまでの画像でも、2日前に降雪があったという気配はもう残っていません。しかし、山頂付近は結構積もったようで10〜20センチはあります。このとき、時刻は昼の3時頃。日中のひざしで新雪の表面が融け、日が傾くに連れて融けた表面が再び硬くなり始めます。いわゆる「モナカ状態」で、かなり滑りにくい雪質です。
稜線から滑り降り、ちょうど県道までの間の中間地点です。この付近まで降りてきても結構新雪が積もっていて、キレイな新雪の上にシュプールをくっきりと残すことができます。そんな状態からかなりの降雪があったことがうかがえます。
さらに県道まで下ります。いつもの年ですと、県道から1メートルほど高さなんですが、今年は約2.5メートルほどあります。かなり多いです。
まだまだ、天候が不順な時期です。今回の大雪渓は降雪の影響から全般的に滑りにくい雪質でした。稜線付近では場所によって かなり積もったようで、ひざくらいまで踏み抜いてしまうところもあります。
しかし、カラッと晴れた5月晴れにめぐり合いたいところですが、今度の週末は台風がやってきそうです。台風一過の爽やかな天気を期待したいところですがなんですが...
【昨年の今ごろは?】
date:2002/05/25 |
全体的にはほとんど変わりはありませんが、細かく見ると、これまで述べてきたようにやや多いと思います。
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