ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.11(2003/08/03) C
【高山植物】
ウラジロタデ |
多分、ノリクラを訪れる多くの方が、目にしていると思われる高山植物です。いたるところに雑草のように根付いています。昨年もお伝えしていると思いますが、このウラジロタデは雌雄異株が特徴です。この時期はご覧のようにどれも同じクリーム色の花をつけていますが、花が終わる時期を迎えると雌株はピンクの実をつけ始めます。お盆を過ぎ、秋に入り始めるとだんだん赤い花(ホントは実)のウラジロタデの株を見つけることができるでしょう。
ミヤマダイコンソウ |
こちらはチングルマ、ミヤマキンバイと同様、夏の高山植物を代表するミヤマダイコンソウです。先週も黄色の高山植物についてお伝えしましたが、こちらのミヤマダイコンソウも黄色の花をつけます。ただ、ミヤマキンバイやシナノキンバイのような鮮やかな黄色ではなく、どちらかというと、少し赤みが入った黄色(やまぶき色)といったほうが正確かもしれません。大雪渓ではご覧のような岩の割れ目で見かけることが多いのですが、大雪渓の隣にある富士見岳では砂礫にもたくさん咲いています。
コケモモ |
こちらは有名なコケモモ。ハイマツの下などで地を這うように植生しています。大抵7月中には花を開かせるものがおおいようですが、雪融けの遅い大雪渓では、まだこれから
というコケモモもあります。
このコケモモ、どちらかというとこの時期よりも秋になって赤い実がなり始めると人気の高山植物です。花はごらんのようにピンクがかった可憐な花です。この花から、あの甘酸っぱい赤い実ができます。少しわかりにくいのですが、この画像の中央よりやや下あたりに赤黒い実がご覧になれますでしょうか?これは昨年の実です。
コケモモ(苔桃)は、地を這うように群生する様子と実を桃に見立てたところから、このように呼ばれているようです。
チングルマ | ミヤマキンバイ |
雪融けが進むにつれ、高山植物の種類が増えるだけなく、群生している様子もちらほら見られるようになって来ました。この時期、「白い花」といえはチングルマ、「黄色い花」といえばミヤマキンバイといっても過言ではないほどでしょう。
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