ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2003/10/26) C
【しばしのお別れ】
大雪渓エリアはすっかり冬となってしまいましたが、乗鞍高原は秋の柔らかな陽射しに包まれています。ほんとにこんな穏やかな陽気に包まれてしまうと、なぜか大雪渓とずいぶん乖離させられてしまう感じが強くなってきてしまいます。
乗鞍岳の影遊び |
そんな半年間途切れることなくお伝えできたご褒美とでも言うのでしょうか、ご覧のように夕日の沈んだノリクラが影遊びを披露してくれました。こんな素敵な夕暮れを見せてくれると来年も続けなければと、早くも考えてしまうものです。
今年も昨年と同様、最終週は大雪渓に上がることができませんでした。特に今年は雪渓の雪融けがここ数年の中でも遅かったほうで、いつもなら、9月に入ると滑走できる箇所が限定され、快適に楽しむことができないものですが、今年は9月中は十分楽しめ、10月に入ってからコブラインだけになってしまいましたが、まずまずのバーンではなかったかと思います。
大雪渓を訪れる観光客の方や登山の方に「大雪渓の雪は万年雪ですか?」と、よく聞かれますが万年雪ではありません。数年に1度、完全になくなってしまう年があります。最近では1999年は10月中旬で完全になくなっております。この年は7〜8月の雪融けがそれほど激しかったわけではなく、8月に入る前に雪渓下部が滑走できない状態になってしまうほどの猛暑の年などは、もっと早い時期に大雪渓エリアから完全に雪がなくなってしまったように記憶しています。
さて、来年はどのようなノリクラを見せてくれるのでしょうか?
【昨年の今ごろは?】
昨年は10月24日(木)昼から三本滝〜県境間が通行止めとなり、そのまま冬季閉鎖となりました。今年も10月23日(木)が事実上最後となり、昨年と全く同じような経過をたどっています。
(あとがきに続きます→)
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