ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2004/08/21) B

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(Update:2004/08/26)

 

【高山植物】

魔利支天岳山肌

こちらは雪渓下部から見た魔利支天岳野山肌です。中央付近にに県道から肩の小屋に向かう登山道、上部には畳平から肩の小屋に向かう車道が見えています。雪渓下部のコーナーでもお伝えしましたが、お盆が終わると少しずつ秋が進み始めます。ご覧の画像をよく見て下さるとお分かりかと思いますが、ハイマツや高山植物の植生しているところはこれまで緑一色でしたが、今週に入ってその緑に少し黄色が混じり始め、グラデーションがかかっています。

 

コバイケイソウ(実・紅葉)

このグラデーションの主役は大雪渓エリアで一番最初に紅葉が始まるのはコバイケイソウ。大型の高山植物ですので、その黄変ぶりは遠くからでもすぐにわかります。既に花は散り、大きな実がいくつも付いている様子がわかります。

このコバイケイソウの紅葉、例年よりも2週間ほど早い彩りです。

 

ベニバナイチゴ(実)

コバイケイソウの紅葉と同じく、ベニバナイチゴも早々と実が赤くなり始めました。赤くなり始めはあまりおいしくはありませんが、もう少し熟してくると甘さが増してきます。食べごろまでもう少しです。ベニバナイチゴは昨年よりも2週間ほど早いペースで赤くなっています。

 

コウメバチソウ(花) ミヤマアキノキリンソウ(花)

紅葉が進んだり実がなり始める高山植物があらわれる中、まだまだこちらの2つの高山植物では花をつけている様子を見かけることができます。コウメバチソウの花はもうそろそろ終わりに近づきはじめていますが、ミヤマアキノキリンソウは今が一番旬です。

他の高山植物が時期を早めて開花する中、こちらの2つは例年とそれほど変わらない状況です。

 

オヤマリンドウ(花)

こちらはオヤマリンドウ。トウヤクリンドウと並んでリンドウの仲間では比較的ポピュラーな高山植物だと思います。茎の先端に密集して紫の花をつけています。しっかり開花しないのも特徴です。トウヤクリンドウをはじめ、リンドウの仲間が花をつけ始めるとやっぱり季節は秋に向かいはじめていることがわかります。

 

ウラジロナナカマド(葉)

秋が近づくにつれて気になるのがウラジロナナカマドの紅葉。まだまだご覧のように青々としています。ただ、この大雪渓入口付近のウラジロナナカマドは今年はほとんど花をつけませんでしたので、いつもの年ならそろそろ実をつけ始めるのですが、今年は一向にその気配はありません。

 

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