ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2004/08/21) D

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(Update:2004/08/26)

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側

先週と比べ雪渓は10メートルほど小さくなる

左の画像は雪渓上部左側。先週と比べて雪渓の右端部分の雪融けが目立っています。この画像では少しわかりにくいかも知れませんが、特に右側部分で雪渓の上から3分の1付近を境に上下で雪の色が変わっているのが確認できると思います。この点については後ほど紹介いたします。

右の画像は雪融けの激しい右端部分を下から撮影したところ。手前に少しだけ雪が残っているのがお分かりかと思いますが、先週はここまで雪渓がありました。雪融けにより雪渓の下端は10メートルほど上方に移動しており、右側部分を中心にかなり小さくなってきています。

 

左がフラットバーン、右がコブライン

バーンの構成は先週と同じく、左がフラットバーン、右がコブラインとなっています。今回はもう一つ短いコブラインが中央上部にできています。

 

コブライン

右側にあるコブラインは先週から引き続きできているものです。ただ、ラインの右側(画像では左側)の余裕があまりなくなってきています。

 

8ターン

ラインの長さは8ターン。コブそのものはだいぶ浅くなっていますが、下が硬いため、掘れて深くなることはありません。滑りやすいといえば滑りやすいのですが、その分スピードを求めようとすると硬めのバーンのため、板が抜けてしまうことがあります。

 

ラインのすぐ下には岩

しかし、このコブラインの寿命もそれほど長くはありません。ご覧のようにコブラインを滑りきったところには岩が出始めています。来週はこのラインを滑走できるかどうかちょっと微妙なところです。

 

雪渓上部左側 上端付近

上端付近もかなり雪融けしています。右側の画像は先週まで完全に雪の下であったところです。ごらんのように一部雪が残っていますが、高さにして1.5メートル近く、長さにして5メートルほどは雪融けしています。雪渓の上端はここから更に左上5メートルほど進んだところです。

 

雪渓上部左側 上端

こちらがその上端部分。先週は、まだ1メートルほどの高さがありましたが、ご覧のように下の地面とほとんど同じ高さになってしまいました。

 

コブライン 5ターン

先週まではここはフラットバーンでしたが、今週はここに短いコブラインができています。長さは5ターンです。

 

上の白は柔らかい雪、下の黒はアイスバーン アイスバーン箇所は板をつけたまま登ります。

実は5ターンしかコブができないのは、このページの冒頭にも少しお話しましたが、この付近の雪渓の上側3分の1は普通の雪質に対し、下側3分の2はアイスバーンとなっているからです。左の画像がその境目付近のもので、クッキリとその違いがお分かりになるかと思います。先週も同様の傾向がありましたが、アイスバーンの箇所は下側3分の1程度でしたので、だいぶアイスバーンのエリアが広がってきていることになります。

アイスバーン状態のところではスキーブーツでもしっかりとした階段がないと上ることができません。したがって、一旦滑り降りたら右の画像のようにスキーの板をつけたまま登り返すことになります。

 

フラットバーン

ではフラットバーンはなくなってしまったのかというと、そんなことはありません。5ターンのコブラインの左側にあります。例年ですとこの箇所は下に降りるにしたがって斜度が急になっていくかまぼこ形状なのですが、今年は斜度変化がほとんどなく、横幅は短いものの、問題なく滑走できます。ただ、5ターンのコブの箇所と同様、下に行くとアイスバーンとなりますので、注意が必要です。

 

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