ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2004/08/21) E

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(Update:2004/08/26)

 

【雪渓上部 V】

フラットバーンを求めて更に左へ

さて、先ほどのフラットバーンでは横幅が余りありませんので、テレマークの皆さんは更に左側の雪渓に移動し、スプーンカットを削って滑走できる状態にしようとしています。雪渓上部左側全体で見た時、ちょうど中間付近となります。

 

下から上に向かって一斉にスプーンカットを削ります。

下から上に向かって一斉にバーンの整備を始めます。これだけの人数が集まれば、ある程度滑られるバーンに仕上げるのにそれほど多くの時間はかかりません。

 

でも、上に到着する頃にはかなりヘロヘロな状態になってしまいます。

 

右側のフラットバーンよりもだいぶ横幅は取れますが、下に降りるにつれて斜度が若干急になっていますが、それでも例年よりもその度合いは少ないようです。

 

バーンはやや固めですが、右側部分のアイスバーンほどではありません。しかし、右側部分はアイスバーンがひどくても階段が既にできていますので問題ありませんが、こちらにはその階段がありませんので、板をつけたまま登り返すことになります。右側部分の雪融けが激しくなるとこのあたりが今後メインのバーンになると思います。

これまで何度も申し上げておりますが、雪渓上部左側はかなり急斜面で、雪渓の下方は岩場となっています、この時期、ここで滑走されている方々は常連の人ばかりです。雪渓を滑りなれていない方や初心者の方は滑走されないようお願いいたします。

お盆が過ぎて秋の気配を感じさせるようになって来たものの、雪渓の雪融けはそのスピードを押さえることを知らないようです。まだ、ノリクラシーズンは2ヶ月ほどありますが、今年は最後まで雪が残っているかちょっと心配な感じです。

県道脇で高山植物などの撮影をしていると、必ずこの雪渓付近でタクシーが止まり、「ここが大雪渓です。万年雪ですよ。」と、タクシーのドライバーの方が乗客に説明する姿を見ることができます。でも実のところ大雪渓の雪は数年に1回くらい完全になくなっています。一番近いところで99年の秋には完全になくなってしまったように記憶しております。ですから、それから計算すれば、雪渓上部左側の左部分(今回お伝えしたテレマークの方々が整備したところよりも更に左)は5年目の雪ということになります。

果たして今年の秋を乗り切って、「6年目の雪」になることができるかどうか見届けたいものです。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2003/08/24

このときは東海テレビのカメラマンが取材にお越しになっていました。この取材の後、ちゃんと東海テレビでこのときの様子が放映されました。正味3分ほどの映像でした。しかし、ヘリコプターからの撮影や雪渓脇から垣間見るような感じの取材は何度かありましたが、雪渓の上から普段どおりに滑っている状況を同じ視線で撮影した画像が電波に乗ったことは、これまでなかったことです。

 

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