ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.16(2005/08/27) B

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(Update:2005/09/01)

 

【高山植物】

先週もお伝えしましたが、高山植物のピークは過ぎているものの、それでも何らかの変化を見せてくれます。もっとも、これからの変化は「開花」よりも、「結実」や「紅葉」の方がメインになってきます。

 

オヤマリンドウ(花)

リンドウの仲間はどちらかというと、秋口に花を咲かせる種類が多いと思いますが、ご覧のオヤマリンドウも夏の終わりのこの時期に咲き始めます。このオヤマリンドウ、つぼみの状態ですが、おそらくこれ以上開花することはないでしょう。開花しても先がほんの少し開くだけです。

 

イワオトギリ ウサギギク

これまで黄色の花の代表的な存在だったイワオトギリとウサギギク。ご覧のとおり散り始めています。ただ、イワオトギリの場合、左の画像の中にまだ赤いつぼみがあるのがご覧になれると思いますが、これから咲きだすものがまだまだあります。

 

ミヤマアキノキリンソウ(花)

そして、ウサギギクなどが少しずつピークを過ぎ始めると、大雪渓エリアではミヤマアキノキリンソウにバトンタッチしていきます。

 

ジムカデ(実)

ここからは「実」の話...こちらは頭をもたげて今にも噛み付きそうな雰囲気の花をつけていたジムカデも、赤い実をいっぱいつけています。ムカデのような雰囲気は少し和らいでいますね。

 

コケモモ(実) クロマメノキ(実)

こちらの2つはおなじみのコケモモとクロマメノキ。先週あたりから実をつけ始めました。まだまだ、これからですので、今後が楽しみな高山植物です。

 

ウラジロナナカマド(実)

ウラジロナナカマドは、葉も実も先週とまったく同じ状況で、変化はありません。ただ、位ヶ原〜冷泉小屋付近のものに関して大半のものは、実が赤くなっているのを観察することができます。

大抵、大雪渓エリアのミヤマキンバイやイワオトギリなど紅葉する高山植物は、ウラジロナナカマドなどいわゆる紅葉する木々よりも先に始まります。昨年は高山植物の紅葉が8月20日前後から少しずつ始まり、9月上旬には位ヶ原〜大雪渓付近のナナカマドが赤くなりはじめました。今年は高山植物の紅葉はまだ始まってなく、ウラジロナナカマドの紅葉は例年並の9月中〜下旬あたりからのような気配です。あくまでも予想ですので、ご参考程度に...

 

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