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このサイトでは乗鞍大雪渓・四季の乗鞍の様子をリアルタイムに掲載いたします。

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★ 【2025速報】 7月20日(日)の速報を掲載。(毎週土曜日掲載予定、次回は7月26日(土))
★ 【2025シャトルバス】 7月1日(火)より、春山バスからシャトルバスに運行が切り替わりました(1日6便、予約制)→詳細・予約はアルピコ交通HP
★ 【2025冬季閉鎖解除】 県道乗鞍岳線は7月1日(火)に三本滝〜県境間が開通し、全線開通しました。
★ 【2024各種データー】 2024年グリーンシーズン 各種データーまとめ
★ 【県道乗鞍岳線カーブ番号・バス停(GoogleMap))】 GoogleMapにて作成したカーブ番号・バス停の地図

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■ 【更新情報】

【2025/07/01】県道乗鞍岳線は7月1日(火)に三本滝〜県境間が開通し、全線開通しました。

【2025/07/01】 7月1日(火)より、春山バスからシャトルバスに運行が切り替わりました(1日6便、予約制)→詳細・予約はアルピコ交通HP

【2025/05/29】 6月1日(日)に予定されていた春山バスの大雪渓延長開始は、5月31日(土)に前倒しされました→詳細・予約はアルピコ交通HP

【2025/05/15】 乗鞍スカイラインは5月15日(木)に全線開通しました(5月開通は3年振り)

【2025/04/11】 県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝間は4月11日(金)11時に開通しました(三本滝〜県境間は7/1、乗鞍スカイラインは5/15予定)

【2025/03/31】 2025年乗鞍岳春山バスは4月27日(日)より運行開始されます(1日3便・予約制)。詳細・予約はアルピコ交通HPへ   

【2024/12/30】 2024年グリーンシーズン 各種データーまとめ を掲載しました   

【2024/10/31】 乗鞍スカイライン、県道乗鞍岳線は11月1日より冬季閉鎖に入りました(山頂方面への交通手段はありません)   

【2024/10/23】 2024紅葉情報を掲載しました → 10月26日現在の紅葉状況 (ノリクラ雪渓カレンダー紅葉版Vol.8)   

【2024/10/23】 2024紅葉情報を掲載しました → 10月19日現在の紅葉状況 (ノリクラ雪渓カレンダー紅葉版Vol.7)   

【2024/10/19】 Mt.乗鞍の現状を聞く〜スキー場運営協議会 代表 山口謙さん(支援金・今後の運営など)   

【2024/10/17】 2024紅葉情報を掲載しました → 10月12〜13日現在の紅葉状況 (ノリクラ雪渓カレンダー紅葉版Vol.6)   

【2024/10/07】 2024紅葉情報を掲載しました → 10月5日現在の紅葉状況 (ノリクラ雪渓カレンダー紅葉版Vol.5)   

【2024/10/01】 2024紅葉情報を掲載しました → 9月28日現在の紅葉状況 (ノリクラ雪渓カレンダー紅葉版Vol.4)   

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◎速報 
■2025年7月20日(日)            ■2025年7月19日(土)            ■2025年7月12日(土)            ■2025年7月5日(土)            ■2025年7月1日(火)            (→先月(6月)の速報へ)             (→過去の速報へ)            

 

 

■2025年7月20日(日)     

三連休中日、午前中は昨日以上の快晴に恵まれる
@ 2025/07/20 10:00
沿道に咲く高山植物が見頃
(大雪渓 − ミヤマキンポウゲ)
A 2025/07/20 08:45
遠景の山並みが織りなす光景 −澄んだ空気に包まれて
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)

B 2025/07/20 09:05
穂高に背中を押されて足取り軽く
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下4号カーブ)

C 2025/07/20 11:00
今日は見るもの全てが煌びやか
(乗鞍スカイライン終点)

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▼ 三連休中日の今日、午前中は昨日以上に綺麗に晴天が続き、安定した天候のもと、夏の乗鞍を楽しむことができました。

早朝6時の三本滝ゲートは、快晴・14℃、昨日よりも少し冷え込みました。三本滝駐車場には朝早くからヒルクライムに向かう方が出発の準備をされています。そして、6時のゲート開門と同時に続々と入山。開門から1時間程度で、50台近くの自転車が入山されました。

観光センターは6時の段階で満車に近い状態。7時のシャトルバス始発便に乗車される方が、予約済み情報をもとに受付を行っています。予約サイト( →発車オ〜ライネット)で予約したスマホ画面を表示し、バス待合場所付近に特設された受付ブースにて受付を行った後に、予約した号車の番号標識の前でバスの到着を待つというシステムになっています。なお、昨日早朝の段階で6台満席となっていましたが、昨日中に7台目が追加されましたが、そちらもすぐに満席となりました。土日休日の始発便・2便は予約されないと乗車できない状況となっています。当日券やキャンセル待ちなどの仕組みはありませんのでご注意下さい。
(予約サイト →発車オ〜ライネット

また、始発便が6台〜7台となっている場合は、来場者が300名前後となり、来場者のクルマは200台以上という計算になります。したがって、始発便の利用者だけで観光センターの駐車場はほぼ満車ということになります。そのため、8時30分便の半数とそれ以降の便の利用者は、観光センターに駐車できず、2km先のやまぼうし駐車場(最寄り停留所はすずらん橋バス停)をご利用になることになります。この場合、予約変更なしで乗車可能ですが、繁忙期の9時30分以降の(場合によっては8時30分便も)ご予約は、すずらん橋バス停を選択し、やまぼうし駐車場をご利用になったほうがスムーズかもしれません。

▼今日のヒルクライムは画像の通り、雲一つない快晴が続き、申し分ない一日でした。昨日以上に空気が澄んでいて、遠景の山並みが織りなす光景がくっきりと浮かび上がり、穂高の輪郭ははっきりとし、いつも以上に存在の大きさを感じさせてくれます。そして、岐阜県側の乗鞍スカイラインはさらに煌びやかな光景が続き、今日はまたとないヒルクライム日和でした。

▼ 本日の気温は、6時の三本滝で14℃、観光センターで16℃、9時の大雪渓で18℃、12時の畳平で16℃、畳平の最高気温は14時の17.8℃でした。
午後から雲が多くなってきたものの、天候が悪化する兆しはなく、終日にわたって過ごしやすいコンディションでした。

<シャトルバス・自転車台数>

▼ 本日シャトルバスは、始発7時便は7台で、8時30分便6台、9時30分便4台、下り便は13時05分便6台、14時05分便7台、最終15時30分便6台でした。自転車は午前295台、午後36台、合計331台で、今シーズン暫定1位です。

なお、本日12時頃、2号カーブ付近で下山途中の自転車が転倒し、救急搬送される事案が発生しました。県境から大雪渓付近までの約1.5kmは路面がうねっていて、バランスを崩して転倒する事案が毎年発生しています。十分スピードを落として、安全に走行されるようお願いいたします。

次回速報は7月26日(土)の予定です。(2025/07/20 17:30更新)

 

7月20日(日)速報 (クリックで拡大)】


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■2025年7月19日(土)     

三連休・梅雨明け・夏休み
@ 2025/07/19 09:20
梅雨明け十日の申し分ない快晴
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上3号カーブ付近)
A 2025/07/19 12:25
4号カーブ雪壁はほぼ消滅
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下4号カーブ)

B 2025/07/19 11:20
午後になっても雲はなく安定した天候

(乗鞍スカイライン − 土俵ヶ原付近)

C 2025/07/19 13:45
雪しぶきを巻き上げながら果敢に攻める
(大雪渓 -モーグルコース

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【目次】

<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>   

<大雪渓積雪状況>   

<畳平・お花畑>   

<シャトルバス・自転車台数>   

<この1週間の天候状況(7月13日(日)〜7月19日(土))>   

<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月19日(土)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】
※画像キャプションは作成中です

▼ この1週間は低気圧と高気圧の狭間流れる暖湿気の影響で東海地方では大雨となりましたが、昨日、関東甲信で梅雨明けし、乗鞍は全エリアで梅雨明けとなりました。この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→【この1週間の天候状況 7月13日(日)〜7月19日(土)】)

早朝5時30分の三本滝ゲートは快晴・16℃。今日から海の日を含む三連休がスタートします。ゲート前の駐車場には出発の準備をするヒルクライマーの方々がすでに集まっていて、ゲート前には開門を待ちわびるヒルクライマーの姿がすでに見られます。今日はいつも以上に多くの方が入山されました。

▼観光センターは、5時の時点で100台ほどがお越しになり、半分程度がすでに埋まっています。6時頃になると、シャトルバスに乗車される方々が待機場所に並び始めます。今年から予約制になっていますので、予約した号車の看板の前でお並びいただきますが、その前に、会場内の受付にて、スマホ画面を係員に提示して、受付を完了させてください。今回は数日前から満席状態となっていましたが、木曜日に6台目が追加されました。それも1日程度で満席となり、乗車券販売所のカウンターには7時便と8時30分便は満席である掲示がなされていました。ただ、昨年の状況と比較すると、バス台数が減少され、予約したくてもできなかった状況がかなり発生している可能性が考えられます。ただ、予約されなかった方は、当日、お越しにならないため、実際の需要がどうなのかが分からない状況となっています。

▼その反面、自転車の方々は、例年とほぼ同じような来場状況でした。いつもなら、9時頃には山頂付近に雲が沸き上がり、青空が雲に覆いつくされて、午後には雨が降り始め、夏山の一日の天候推移を見せますが、今日は日が高くなっても、雲の沸き上がりはほとんどない状態でした。9時の大雪渓の気温は18℃、少しひんやりとした空気が流れるものの、日差しの強さで若干暑さを感じる状況でした。午後になっても遠景の山々はくっきりとしていて、夕方近くになっても「山麓に帰りたくない〜」というクライマーが残っていて、名残惜しそうに下山する様子が見られました。

 

<大雪渓・山頂方面)>

7月19日(土)速報 − 大雪渓・山頂方面 (クリックで拡大)】
※画像キャプションは作成中です

▼ 大雪渓の積雪状況ですが、道路沿いの雪渓下部とその上の雪渓中段は、昨年より1週間ほど遅い雪解け状況。雪渓上部はほぼ昨年並みの雪解け状況です。道路沿いの雪渓下部は、現在、2本のコブがありますが、それぞれ12コブと14コブで、おそらく、今週中には10コブ以下となって、滑走困難となる可能性があります。そのため、今日は上級者コースの雪渓上部左側へ移動したモーグラーが多数見られ、36コブ・130メートルのコースが作られていました。

 

  <畳平・お花畑>

7月19日(土)速報 − 畳平・お花畑 (クリックで拡大)】
※画像キャプションは作成中です

▼15時の畳平は晴・19.8℃でしたが、畳平総合案内所の観測では、この気温が今日の最高気温で、今年一番の気温となりました。畳平バスターミナルには午後になると、下山のシャトルバスを待つ方々が集まり始め、岐阜側と長野側の列が入り乱れる形で長い列となっていました。

お花畑は、ハクサンイチゲとクロユリが完全に終了し、それに置き換わるように、ハクサンボウフウとモミジカラマツが咲き始めています。そのほか、キンポウゲが残っていて、ミヤマアキノキリンソウ、ウサギギク、イワギキョウが咲きはじめ、晩夏の高山植物の季節となっています。高山植物の移り変わりの時期となっていることもあり、咲いている高山植物が若干少ない状況です。

 

<シャトルバス・自転車台数>

▼ 本日シャトルバスは、始発7時便は6台8時30分便6台で、予約台数しか運行されませんでしたが、午後の下り便は13時05分便は4→6台、14時05分は6→7台、15時30分は6→6台でした。午後の下り便では、山頂からの下山が間に合わず、次便へ変更されるケースが目立っていた模様です。また、岐阜側のシャトルバスは、本来始発は7時55分ですが来場者が多かったため、本日は6時30分からピストン輸送で対応していました。長野側で予約できなかった方が岐阜側へ向かっているものと見られます。

自転車は午前186台・午後48台、合計234台でした。

次回速報は7月26日(土)の予定です。(2025/07/20 00:45更新)

【この1週間の天候状況(7月13日(日)〜7月19日(土)】

●7月13日(日)晴
太平洋高気圧に覆われて、朝は雲ひとつない快晴が続き、9時頃より山頂方面に雲が沸き始めるものの、昨日と同様に晴天は夕方まで続く。気温は昨日より高めで暑い一日となった。午前3時頃、小笠原近海で熱帯低気圧から台風5号が発生。北北東進し、今後、関東・三陸沖へ進む予想。
2025/7/13 (乗鞍高原:最低13.5℃・最高:29℃)
2025/7/13 (畳平:最低9℃・最高:20℃)

●7月14日(月)晴
朝鮮半島の東に低気圧あって、台風5号が小笠原近海から三陸沖に北上して関東に接近するものの、乗鞍付近は両者のはざまにあって、今日も雲ひとつない快晴の朝。9時30分ごろから雲が多くなるものの青空が続く。爽やかな感じで低気圧や台風の影響は感じられない。ただ夜になって雨が降り出す。
2025/7/14 (乗鞍高原:最低16℃・最高:28.5℃)
2025/7/14 (畳平:最低8.5℃・最高:17℃)

●7月15日(火)雨
台風5号は2時頃北海道襟裳岬付近に上陸。北海道に台風が上陸するのは2016年以来9年ぶりで、7月の上陸は初めて。上空の寒冷渦に対応する低気圧が朝鮮半島の東にあり、台風が過ぎ去ったあと、高気圧が張り出す気圧配置で、低気圧に向かう暖湿気と、高気圧の辺縁流に台風がもたらした暖湿気も加わって、発達した雨雲が愛知東部・静岡から岐阜・長野県境付近にかけて南北に帯状にかかり、乗鞍では前日夜から15時頃まで断続的集中的に強雨が続いた。
この大雨により、乗鞍スカイラインは雨量規制のため、8時30分から終日通行止となった。
2025/7/15 (乗鞍高原:最低18℃・最高:21.5℃)
2025/7/15 (畳平:最低8℃・最高:13℃)

全国的には愛知静岡で雨量が多くなり、井川(静岡)で343.0mm/24hrを記録。岐阜県では樽見の146.0mm/24hrが最も多く、丹生川62.0mm、高山36.5mmを観測。長野県では御嶽山で146.0mm/24hrが最も多く、奈川71.0mm、上高地64.5mm、松本30.0mmだった。
また、発達した積乱雲の影響で岐阜市で昨日9時40分ごろ竜巻が発生したとみられ、静岡でも突風が見られた。

●7月16日(水)曇
昨日、大雨をもたらした暖かく湿った空気を伴う活発な雨雲は、一旦関東の東に抜けたものの、朝鮮半島付近にある上空に寒気を伴う低気圧に向かって流れ込む暖湿気が東海地方から岐阜や長野へかかる。ただ、乗鞍周辺への直接的な流入が小さく、ほぼ終日曇り空で、畳平の最高気温12.5℃、乗鞍高原でも22.5℃と低めだった。

全国的には、西に低気圧、東に高気圧があり、西高東低の冬型とは逆のパターン。そのため低気圧と高気圧の間を南風が通り抜け、北陸や山陰などの日本海側では、山越え気流によるフェーンのため気温上昇が見られ、全国1位は三条(新潟)の38.1℃で、上位のほとんどが日本海側だった。これまで日本海側は太平洋側や内陸ほど気温が上昇しなかったこともあり、上位26地点のうち23地点、猛暑日となった57地点のうち32地点で、今年最高気温を観測した。
2025/7/16 (乗鞍高原:最低13.5℃・最高:22.5℃)
2025/7/16 (畳平:最低8℃・最高:12.5℃)

●7月17日(木)
気圧配置は昨日と大きな変化はないものの、太平洋高気圧の張り出しが強くなった影響から、昨日は静岡県付近に分布した雨雲が、三重北部から濃尾平野や西濃へ分布し、昨日よりも西側にシフト。乗鞍では昨晩よりまとまった雨脚となり、夕方まで止み間なく降り続いたが、通行止などの影響はなかった。

04:13 高山市に大雨注意報
11:45 高山市に大雨洪水注意報
18:20 高山市の洪水注意報解除(大雨注意注意報継続)
23:43 高山市の大雨注意報解除

全国的には岐阜三重で大雨となり、愛知では津島市で床下浸水などが発生。24時間降水量の1位は高知の本川で288.0mm/24h、2位は樽見(岐阜)の279.0mm/24hとなった。なお、日中までは樽見が1位で、降水域が東から西へと移動したことがわかる。また、10位までは岐阜と三重が大半を占めた。乗鞍周辺の降水量は、高山10.5mm/24h、丹生川17.5mm/24h、松本4.5mm/24h、奈川16.0mm/24h、上高地14.0mm/24hだった。
2025/7/17 (乗鞍高原:最低15.5℃・最高:20.5℃)
2025/7/17 (畳平:最低9.5℃・最高:12.5℃)

●7月18日(金)晴
日本の東にある高気圧の勢力が強まり、高気圧辺縁流による湿った空気の流れが東海地方付近から西日本に移動。それに伴い、乗鞍は朝からよく晴れる。ただ山頂方面を中心に10時ごろから雲が多くなる。

全国的にはここ数日、東海地方に大雨をもたらした雲に流れが西日本に移動して大雨となり、日本海にある前線に近い北海道で不安定な状況。また南西の風が卓越し、日本海側では山越え気流によるフェーンで気温が上昇した。
高気圧に張り出しにより、気象庁は11時に関東甲信、北陸、東北南部に梅雨明けを発表した。関東甲信の梅雨明けは、平年より1日早く、昨年と同日となった。
2025/7/18 (乗鞍高原:最低13℃・最高:25℃)
2025/7/18 (畳平:最低11.5℃・最高:18℃)

●7月19日(土)晴
日本の東にある高気圧勢力がさらに強まり、高気圧圏内にすっぽり覆われて、一時的な濃霧はあったものの終日晴天。
気象庁は東北北部の梅雨明けを発表し、これで梅雨のない北海道を除いて、全国すべてで梅雨明けしたことになった。
2025/7/19 (乗鞍高原:最低10℃・最高:29.5℃)
2025/7/19 (畳平:最低11.5℃・最高:21℃)

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。  また、掲載後、内容を修正する場合があります。


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■2025年7月12日(土)     

空気感がさわやか − 夏山特有の天候変化もほとんどなく安定した一日
@ 2025/07/12 08:45
清々しい空気感が流れる
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上3カーブ付近)
A 2025/07/12 09:45
今日も夏スキーヤーで賑わう

(大雪渓前)

B 2025/07/12 09:10
沿道にはまだ積雪が残っています
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上3号カーブ付近)

C 2025/07/12 11:40
午後も天候は安定 − 青空と雲のバランスがよい
(乗鞍スカイライン − 土俵ヶ原上)

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【目次】

<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>   

<大雪渓積雪状況>   

<畳平・お花畑>   

<シャトルバス・自転車台数>   

<この1週間の天候状況(7月6日(日)〜7月12日(土))>   

<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月12日(土)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】
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▼ 今週は猛暑が続き、午後になると大気が不安定となり、局地的に大雨に見舞われた一週間でしたが、この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→【この1週間の天候状況 7月6日(日)〜7月12日(土)】)

早朝5時30分の三本滝ゲートは快晴14℃。いつもよりもひんやりとした感覚があります。三本滝駐車場にはヒルクライムの準備があちこちに始まり、6時のゲート開門時刻が近づくと、ゲートには出発を待つクライマーが集まり始めます。中には自転車にスキー板を縛りづけ、大雪渓での夏スキーに向かう方もいらっしゃいました。

そして、観光センター前駐車場は7時の始発便に乗車される方々が準備を始めています。7時の始発便は5台でした。今年は6時便がなくなり7時が始発となっていますので、今年の始発便は昨年の6時便(昨年同時期2024/07/13は6台)と7時便(同3台)を合算した台数になってもおかしくないはずですが、5台にとどまりました。(この点については→シャトルバス・自転車台数を参照)

朝一番は雲一つない快晴も、8時を過ぎるころから雲が発生し始め、9時過ぎには山麓から山頂に向かって雲が沸き上がる状況が見られるようになってきました。ここ数日の天候推移であれば、このまま、雲が厚くなり、午後は雨となるパターンとなりますが、今日は一時的に曇り空になったものの、雲が若干多い程度の晴天にとどまりました。9時の大雪渓付近の気温は17℃でしたが、ひんやりとした感覚があって、いつも比べて、大気が安定していたのかもしれません。

沿道の雪壁は、雪解けとともに小さくなり、特に4号カーブでは、内側で高さ2メートルの雪壁が残っているものの、外側の雪壁は一部残る程度となっています。現在、沿道で積雪が見られるのは、夏スキーで賑わう大雪渓のほか、宝徳霊神バス停付近の5号カーブと、大雪渓上の3号カーブ付近(BCシーズンのすべり台)の3ヵ所となっています。

 

<大雪渓・山頂方面)>

7月12日(土)速報 − 大雪渓・山頂方面 (クリックで拡大)】
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▼ 大雪渓の積雪状況ですが、道路沿いの雪渓下部とその上の雪渓中段は、昨年より1週間ほど遅い雪解け状況。雪渓上部はほぼ昨年並みの雪解け状況です。そのため、道路沿いの雪渓下部は、今月中は滑走可能と思われます。また、積雪が多いため、モーグルコース付近の登山道積雪区間は48メートルで、昨年より1〜2週間ほど遅い雪解けとなっています。

 

  <畳平・お花畑>

7月12日(土)速報 − 畳平・お花畑 (クリックで拡大)】
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▼12時の畳平は曇・15.2℃で、今日の最高気温は14時の18℃でした。ただ、先ほども申し上げたように、気温ほどの暑さは感じされませんでした。そのため、畳平では霧が立ち込める時間帯はありませんでした。今日は岐阜側・長野側のシャトルバスはもちろんのこと、観光バスも多く、乗鞍スカイラインが2年ぶりにフルオープンしたことが好影響となっているものと思われます。

お花畑は、ハクサンイチゲが一部で終了していますが、まだ、見頃が続いています。現在、見頃となっているのは、ハクサンイチゲ・クロユリ・ミヤマキンポウゲ・ミヤマキンバイ・コイワカガミなどで、梅雨明け頃の夏が本格的に始まるシーズンになると先始めるヨツバシオガマやハクサンボウフウも咲き始めています。今日は日差しの強さが感じられないため、お花畑を散策される方もいつもよりも多いように感じられました。 

<シャトルバス・自転車台数>

▼ 本日のシャトルバスは、始発7時便は5台で、8時30分便5台、9時30分便4台で、それ以降の便は午後の下り便対応で予約分以上の台数が運行されていました。先ほど、始発便の5台に関して言及いたしましたが、これは予約サイトで5台に制限されていたことによるもので、前日の段階ですでに全車両満席状態となっていて予約できない状態でした。長野側のシャトルバスの予約サイトに関しては、利用者から多くのご意見がありますが、増便対応せずに満席状態のままにしておくと来場者の機会損失となり、ひいては来場者減少により乗鞍高原の地元の観光産業にも大きな影響を及ぼすことになり、すでにそのような声が上がっています。なお、岐阜側のシャトルバスは利用者の増加が見られ、始発は7時55分となっていますが、来場者の動向によって柔軟に運用されている模様です。

シャトルバスは2003年より実施されたマイカー規制の代替交通手段としてスタートしています。公益性のある事業である点を十分くみ取って運用していただきたいものです。また、来週は海の日の三連休がスタートします。柔軟な運用を期待したいところです。

▼ 本日の自転車入山数は、午前201台・午後43台で、合計244台でした。例年、この時期はまだ梅雨の時期で入山数は多くなく、この入山台数は梅雨明け後に匹敵するものです。

次回速報は7月19日(土)の予定です。(2025/07/12 22:50更新)

【この1週間の天候状況(7月6日(日)〜7月12日(土)】

●7月6日(日)晴
日本の南の高気圧、日本の北に低気圧があって、低気圧に向かって暑い空気が日本列島に流れ込む南高北低型の気圧配置。
山麓の乗鞍高原は晴天が続いたものの、畳平では周期的に濃霧がかかる状況。降雨は見られなかった。
全国的に今日も猛暑が続き、桑名の38.3℃が今年最高気温を更新、914の観測地点のうち、35℃以上の猛暑日は139地点で最多記録を更新し、30℃以上の真夏日となった地点は580にのぼった。

岐阜県内23地点/長野県内30地点では、11/4地点が猛暑日、10/21地点が真夏日だった。また、高山では33.1℃、松本では33.9℃だった。
2025/7/6 (乗鞍高原:最低16℃・最高:30℃)
2025/7/6 (畳平:最低9.5℃・最高:20℃)


●7月7日(月)曇
九州の南部にあった高気圧は不明瞭になるが、日本海西部に新たな高気圧が顕在化して高気圧圏内に覆われ、日本の東に遠ざかる台風3号が持ち込んだ暖気の影響もあって、日本付近はこれまで以上に暑い一日。
この高気圧の辺縁流による雲が北陸からの東海にかけて流れ込み、朝一番は綺麗な快晴でしたが、次第に雲が広がり、8時ごろには日差しがなくなり曇り空へ。
畳平は6時頃まで全く視界が効かない濃霧だったものの、その後は周期的に霧がかかる状況まで改善し、乗鞍スカイラインは自転車走行注意という扱いとなる。
しかし、日中は日がさすものの雲の多い状態で、山頂方面も周期的に霧が立ち込める状態が続き、乗鞍高原では16時頃弱い雨が降る。

全国的に今日も猛暑が続き、多治見の38.8℃が今年の最高気温を更新、914の観測地点のうち、35℃以上の猛暑日は210地点で今年の最多記録を更新し、そのうち130地点は今年の最高気温を更新した。30℃以上の真夏日となった地点は568にのぼった。また、熱中症警戒アラート発令件数は、昨日まで22都府県が最高だったが、本日は32都道府県へと一気に増加し、北海道で初めて発令された。
岐阜県内23地点/長野県内30地点では、16/4地点が猛暑日、7/21地点が真夏日だった。高山では35.4℃で今年2回目の猛暑日、松本では34.8℃で今期最高記録を更新した。
2025/7/7 (乗鞍高原:最低17.5℃・最高:29℃)
2025/7/7 (畳平:最低13℃・最高:18.5℃)


●7月8日(火)曇
本州付近は太平洋高気圧と日本海中心を持つ高気圧との間の気圧の谷に入って雲の多い状態だが、温かい空気が流入して、今日も猛暑の一日。
乗鞍は終日に渡って曇となり、山頂付近は雲に覆われて濃霧が続いた。午後から大気の状態が不安定となり松本市内などで局地的に夕立となる。

15:30頃 松本市付近で局地的な強雨
15:36 松本地域に大雨洪水注意報
16:30頃 高山付近で局地的な強雨
18:15 高山市に洪水注意報
18:26 松本地域の大雨洪水注意報解除

全国的に今日も猛暑が続き、多治見の38.8℃が今年の最高気温を更新、914の観測地点のうち、35℃以上の猛暑日は162地点。30℃以上の真夏日となった地点は601にのぼった。
岐阜県内23地点/長野県内30地点では、7/4地点が猛暑日、14/22地点が真夏日だった。また、高山では33.6℃で、松本では34.5℃だった。
2025/7/8 (乗鞍高原:最低19.5℃・最高:29℃)
2025/7/8 (畳平:最低12.5℃・最高:19℃)


●7月9日(水)晴
日本のはるか東に中心を持つある太平洋高気圧に広く覆われ、本州付近は高気圧辺縁を回る暖かい南東風が流入して、今日も暑い一日。
乗鞍は山頂付近雲が多いものの日差しが差し込み晴れる。

今日も夕方から大気が不安定となり、17時頃から山頂方面で雨となり、松本市内周辺では雷雨・猛烈な雨で一部冠水が発生した。

17:13 松本地域に大雨洪水注意報
17:26 松本地域に大雨(浸水害)洪水警報
20:51 松本地域の大雨洪水警報は大雨洪水注意報に変更
22:51 松本地域の大雨洪水注意報は解除

全国的に今日も猛暑が続き、朝倉(福岡)の38.4℃で、914の観測地点のうち、35℃以上の猛暑日は136地点。30℃以上の真夏日となった地点は564にのぼった。
岐阜県内23地点/長野県内30地点では、6/6 地点が猛暑日、15/18地点が真夏日だった。また、高山では34.0℃で、松本では35.7℃となり今年初めての猛暑日となった。
2025/7/9 (乗鞍高原:最低19℃・最高:30.5℃)
2025/7/9 (畳平:最低12.5℃・最高:17℃)


●7月10日(木)曇、一時雨
今日も日本海に中心を持つ高気圧に覆われて、気温の高い状態。
ただ、台風が持ち込んだ暖かく湿った空気が高気圧辺縁を流れる南東風とともに本州付近に流入し、上空の気圧の谷と寒気の影響が相まって午後から夜にかけて特に不安定な状況。
乗鞍は朝一番は綺麗な晴天だったものの、すぐ雲が湧き始めて、山頂付近は周期的に濃霧に覆われる状況。
12時頃から乗鞍高原・山頂方面で雨となり、畳平では12:30頃から30分程度雨脚が強くなる。14:30頃、清美・六厩・丹生川など高山市周辺で強雨。18時頃松本周辺で強雨。

13:42 松本地域に大雨注意報
18:31 松本地域に大雨洪水注意報
18:40 長野県(南木曽町)に土砂災害警戒情報
18:51 中津川市川上付近で18:40までの1時間に120mmの猛烈な雨を解析し、岐阜県に記録的短時間大雨情報を発表
20:23 高山市に洪水注意報
22:11 高山市の洪水注意報解除
23:30 18:31 松本地域の大雨洪水注意報解除

また、関東地方では前線に暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となり、各地で大雨が観測・解析され、記録的短時間大雨情報が相次いで発表された。
全国的に今日も猛暑が続き、枚方(大阪)7.6℃が今年の最高気温を更新、914の観測地点のうち、35℃以上の猛暑日は130地点。30℃以上の真夏日となった地点は395にのぼった。岐阜県内23地点/長野県内30地点では、11/2地点が猛暑日、10/21地点が真夏日だった。また、高山では35.0℃で、松本では32.9℃だった。
2025/7/10 (乗鞍高原:最低17.5℃・最高:27.5℃)
2025/7/10 (畳平:最低10℃・最高:19℃)


●7月11日(金)曇
今日も日本海に中心を持つ高気圧に覆われて気温の高い状態。午後の降雨はなかったが、局地的に不安定で、金山(下呂市)では18時までの1時間に30mmの激しい雨が降った。
一方、関東方面は前線が南下して冷たい空気に包まれ、東京都心の最高気温は25.1℃だった。

16:46 高山市に大雨洪水注意報
2025/7/11 (乗鞍高原:最低16℃・最高:27℃)
2025/7/11 (畳平:最低10℃・最高:18.5℃)

●7月12日(土)晴
今日は午後の天候急変はなく、さわやかな空気感のもと、穏やかに晴れた一日。
2025/7/12 (乗鞍高原:最低15℃・最高:26.5℃)
2025/7/12 (畳平:最低9℃・最高:18℃)

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。  また、掲載後、内容を修正する場合があります。 


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■2025年7月5日(土)     

<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月5日(土)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】

▼ 高気圧に覆われて、ほぼ、梅雨明けに近い状態が続いていますが、大気の状態が不安定で、午後から局地的に夕立が連日続いています。この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→【この1週間の天候状況 6月29日(日)〜7月5日(土)】)

6時の観光センター前駐車場は、曇・17℃。山頂には雲はなく、稜線方面はしっかりと確認できる状況。6時の時点で100台ほどのマイカーがお越しになり、7時の始発便は5台も運行されました。春山バスから導入されている予約制ですが、満席になった場合、予約枠を広げる(車両を追加する)運用がされているようですが、急な予約増加などで予約枠がいっぱいのままで予約が取れない状態が続くことがあります。時間を空けて予約サイトを確認されると、予約枠が増えていることもありますので、頻回に予約サイトをご覧になることをお勧めします。

7時頃から小雨となりましたが、小雨は1時間程度で収まり、大雪渓付近では9時頃から綺麗な青空が広がるようになります。9時の大雪渓は快晴18℃。先ほどまでの雨がウソのような見事な青空。ひんやりとした空気が流れ、入山するクライマーの姿が徐々に増えてきました。

クライマーの人気は沿道の雪壁。現在、沿道の残っているのは宝徳霊神バス停付近の5号カーブ、大雪渓下の4号カーブ、大雪渓上の3号カーブです。大雪渓下の4号カーブは、現在、外側5.3メートル、内側4.3メートルで、外壁が急速に小さくなり、ややずり落ち気味の状態となっていますので、雪壁に寄りかかったり、長時間滞在しないなどの対応が必要かもしれません。

9時頃から広がった快晴の青空は11時頃まで続きました。眩しい日差しが続きますが、ひんやりとしたさわやかな空気に包まれ、午前中はまさにヒルクライム日和といったコンディションです。

<大雪渓・山頂方面)>

7月5日(土)速報 − 大雪渓・山頂方面 (クリックで拡大)】

▼ 大雪渓の積雪は、昨年よりも若干多い状態ですが、大きな違いはほとんどありません。

今日もモーグルバーンはいつものように盛況となっていて、4レーンも作成されていますが、バーン状態が荒れないように、定期的にコース整備を実施されていました。モーグラー以外にもアルペンレーサーやボーダーの方々がそれぞれのバーンを確保して滑走されていて、まだまだ、十分な面積が残っています。

バーン状態はややスプーンカットが目立つようになってきました。フリー滑走時には足元が取られやすいので注意が必要です。

大雪渓から肩の小屋への登山道は、65メートルの積雪区間がありますが、それ以外は問題ありません。ただ、やや急斜面区間となっていますので、足元にはご注意ください。

 

  <畳平・お花畑>

7月5日(土)速報 − 畳平・お花畑 (クリックで拡大)】

▼13時の畳平は曇・13.6℃で、ちょうどこの時間帯から雨が降り始め、それと同時に、畳平周辺は濃霧に飲み込まれてしまいました。畳平お花畑は、ハクサンイチゲを中心にクロユリやそのほかの高山植物の満開状態が続いています。ただ、先日7月1日と比べると、遊歩道の奥のほうでは、ハクサンイチゲが終わりに近づいている様子も見られます。

畳平のお花畑は、奥のほうから手前に向かって徐々に雪解けが進み、それに対応して高山植物の芽吹き・開花が連動していましたが、今年は一斉に雪解けが進んでしまったため、高山植物の芽吹き・開花が一気に進んでいます。そのため、ハクサンイチゲとクロユリが一斉に咲いていますが、それ以外の高山植物も見頃となっていて、畳平のスタッフの方の話では、晩夏から初秋に咲くイワギキョウが一部咲き始めているとのことです。

そのため、お花畑の鑑賞を検討中の方は、お早めにお越しになることをお勧めします。

<シャトルバス・自転車台数>

▼ 本日シャトルバスは、始発7時便は5台で、8時30分便5台、9時30分便3台、11時便1台、13時便は1台、14時30分便1台でした。自転車は午前179台、午後16台で、合計195台でした。

次回速報は7月12日(土)の予定です。(2025/07/05 21:30更新)

【この1週間の天候状況(6月29日(日)〜7月5日(土)】

●6月29日(日)晴(乗鞍高原:最低13.5℃・最高:28℃) (畳平:最低10℃・最高:18.5℃) 
本州に中心を持つ高気圧の覆われて朝からよく晴れた。午後になって山頂付近には夏雲が湧き始めたが終日晴天で、 最高気温は28℃で暑い一日となった。全国的には西日本で気温が高く、三次(広島)の37.2℃が最高で、914の観測地点のうち、48地点で35℃以上の猛暑日、530地点で30℃以上の真夏日(今年最多)となった。岐阜県内23地点/長野県内30地点では、1/0地点が猛暑日、21/22地点が真夏日だった。また、高山では34.5℃、松本では32.6℃だった。

●6月30日(月)晴(乗鞍高原:最低14.5℃・最高:30℃)(畳平:最低11℃・最高:18.5℃)
東海道沖に亜熱帯性高気圧が停滞し、日本付近は広く高気圧に覆われて晴れて暑い一日。
乗鞍も朝から晴天で、9時ごろから山頂方面に雲が出るものの、乗鞍高原では 8時過ぎには25℃を超え、晴れて気温上昇。
全国的には、和田山(兵庫)と福知山(京都)の37.8℃が最高で、914の観測地点のうち、118地点で35℃以上の猛暑日(今年最多)、515地点で30℃以上の真夏日となった。岐阜県内23地点/長野県内30地点では、14/4地点が猛暑日、9/21地点が真夏日だった。また、高山では35.8℃で今年初の猛暑日、松本では34.1℃だった。また、高山では猛暑日になり、畳平は18.5℃まで上昇した。

本州付近は上層に寒気の谷があり、下層に暖湿気が流入し、夜になって大気の状態が不安定。19:43、岐阜県美濃地方と飛騨地方に竜巻注意情報

【6月は統計史上最高の気温】
気象庁の発表によると、6月は日本の月平均気温の基準値からの偏差は+2.34℃で、6月の地域平均気温平年差は北日本で+3.2℃、東日本で+2.3℃、西日本で+1.8℃で、いずれも統計を開始した1946年以降の6月として歴代1位の高温になり、全国153の気象台等のうち122地点で、月平均気温が6月として歴代1位の高温になったとのこと。

●7月1日(火)晴のち曇り(乗鞍高原:最低15.5℃・最高:30.5℃)(畳平:最低10.5℃・最高:17℃)
長野県側県道乗鞍岳線の三本滝〜県境が開通。自転車に通行が可能となり、ヒルクライムシーズン開幕。朝は綺麗な青空だったが9時ごろから雲が多くなり、午後はほぼ曇となった。日中はそれ以上の天候の変化はなかったが、夜になって大気の状態が不安定となり局地的に大雨となった
全国的には猛暑の一日で、35℃以上の猛暑日となった地点は120地点に上り今年最多。また、30℃以上の真夏日となった地点は543地点でこちらも今年最多となった。
20:34 松本地域に大雨注意報発表
20:34 諏訪市などに土砂災害警戒情報
20:39 長野県に記録的短時間大雨情報(20:30までの1時間に茅野市付近で110mmを観測)
20:52 松本地域に洪水注意報発表23:38 松本地域の大雨洪水注意報解除

●7月2日(水)雨(乗鞍高原:最低17.5℃・最高:20.5℃)(畳平:最低11℃・最高:16℃)
日本付近は四国沖と千島近海の二つ高気圧におおわれるが、二つの高気圧の間の気圧の谷に向かって高気圧の辺縁流が流入し、日中の昇温や上空の寒気の影響で大気の状態が不安定となり、午前中は1〜2mm程度の降水が続く。午後は雨の降り方は弱くなり夕方には収まる。夕方から夜の初め頃にかけて高山で局所的に強い雨。

●7月3日(木)晴、のち曇、一時雨(乗鞍高原:最低14℃・最高:27℃)(畳平:最低6.5℃・最高:16.5℃)
高気圧の中心が九州の東に停滞し、日中の昇温に加えて、高気圧からの縁辺流が入り込んで大気の状態が不安定。朝は良い天気だったが、9時ごろから曇り始め、山頂が見えなくなる。
大気の状態は非常に不安定で、午後から局地的に雨。高山市内では14時30分頃から雨が激しく降り始め、15時10分までの1時間に18mmのやや強い雨となった(実質的には14時40分〜15時00分までの20分間で17.5mmの短時間強雨だった)。
ただ、丹生川、上高地、奈川、松本などでは強い雨は見られず、乗鞍高原では12時頃から降り始めはやや強かったものの、その後はさほど強い雨ではなく16時頃収まった。
全国的に、山口の37.4℃が最高で、914の観測地点のうち、35℃以上の猛暑日は81地点にとどまるものの、30℃以上の真夏日となった地点は640にのぼり、一昨日に記録した最多記録(543地点)を100近くも上回り最多更新となった。

●7月4日(金)晴のち曇(乗鞍高原:最低15℃・最高:27.5℃)(畳平:最低10.5℃・最高:17.5℃)
昨日と同様、九州の東に高気圧が停滞し、日中の昇温に加えて、高気圧の辺縁流が流れ込んで大気の状態が不安定。朝一番は快晴だったものの、9時頃から曇り始め山頂付近は雲の中に飲み込まれる。
午後から大気の状態が不安定になり、高山市や松本市で16〜17時ごろにかけて局地的に激しい雨となり、乗鞍でも16時ごろから一時激しい雨となった。

14:42 松本地域に洪水注意報15:03 松本地域に大雨注意報(洪水注意報は継続)
17:03 高山市に大雨洪水雷注意報19:11 松本地域の大雨洪水注意報解除

東海地方で梅雨明け。平年より15日早く、昨年より14日早い。

●7月5日(土)晴のち雨(乗鞍高原:最低14.5℃・最高:27.5℃)(畳平:最低9.5℃・最高:15.5℃)
九州の東に中心を持つ高気圧に緩やかに覆われ、朝7時〜8時頃、一時雨が降るものの、午前中は綺麗に晴れ上がった。しかし、上空の気圧の谷や高気圧の辺縁流、日中の昇温により、午後は大気の状態が不安定になり、13時頃から雨が降り始め、15時頃からややまとまった降り方をとなり、夏山らしい天候変化を見せた。

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。  また、掲載後、内容を修正する場合があります。

 


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■2025年7月1日(火)     

<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月1日(火)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】

▼本日7月1日は、長野県側県道乗鞍岳線の三本滝〜県境間の開通日。岐阜県側の乗鞍スカイライン開通日の5月15日に相当するもので、今日から夏山シーズンが始まります。三本滝〜県境間開通に伴い、自転車での通行が解禁され、今日はヒルクライムシーズン開幕日といっても過言ではないでしょう。また、長野側から畳平通行できるようになり、春山バスからシャトルバスへの運行に切り替わり、グリーンシーズンの節目でもあります。

早朝5時30分の三本滝ゲートは晴天・18℃。ゲート前の駐車場には出発の準備をするヒルクライマーの方々がすでに集まっていて、ゲート前には開門を待ちわびるヒルクライマーの姿がすでに見られます。三本滝ゲートは、今日から10月末のシーズン終了までの4ヶ月間、ゲート管理を行う係員が常駐して、道路パトロール・ゲート管理・バスタクシーの協力金徴収等の対応を行います。

そして、6時ちょうど、係員がゲートを明けるのと同時に、開門を待っていたヒルクライマーが大会のスタートのように勢いよく飛び込んで行きます。今日は平日にも関わらず、天候に恵まれたこともあり、開門から1時間足らずで、20名近い方が入山されて行きました。

▼観光センターでは、シャトルバスの運行が始まり、始発の7時便は20名ほどの方が乗車されました。春山バスと同様に、全便予約制となっていて、大半の方が予約された上で乗車された模様。まだ、シーズンが始まったばかりではあるものの、予約制に難色を示す声が散見されますが、夏山シーズンは春山バス以上に混雑する日が予測されるため、予約制導入による円滑な運行に期待したいところです。

▼乗鞍でのヒルクライムの大きな目的は、現地に訪れて森林限界を超えた先に広がる山岳風景に溶け込むこと... 今は残雪が残っていてハイマツの緑と残雪の白が織りなす初夏の風景が特徴で、目に優しく飛び込んできます、そして、やっぱりお目当ては沿道に残る雪壁。現在、雪壁が残っているのは、下から6〜7号カーブ付近の位ヶ原お花畑の雪壁、宝徳霊神バス停付近の5号カーブの雪壁、そして、大雪渓下の4号カーブの雪壁で、最も人気となっている4号カーブでは、現在の高さは外側6.3メートル、内側4.3メートルで、昨年より高い状況で、多くのヒルクライマーが記念撮影に立ち寄る様子が見られました。

<大雪渓積雪状況)>

7月1日(火)速報 − 大雪渓積雪状況 (クリックで拡大)】

▼9時の大雪渓の気温は20℃、少しずつ雲が多くなってきたものの、それ以上の天候の悪化はなく、雲間から青空がのぞく状態が夕方まで続きます。大雪渓のモーグルコースには20名前後のスキーヤー・ボーダーの方がお越しになっています。前回の6月28日(土)の時点では3レーンでしたが、4レーンに増えています。全体的な雪解け状況は6月28日(土)と変わりありませんが、土曜日には見られなかった岩の頭が出てきている様子もあって、雪解けは急速に進んでいる様子が見られました。

 

  <畳平・お花畑>

7月1日(火)速報 − 畳平・お花畑 (クリックで拡大)】

▼11時の畳平は曇・15.4℃で、今日の最高気温は12時の15.8℃でした。全国的には35℃以上の猛暑日が120地点も観測され、今期最多の状況となっていますが、今日の畳平には午後から日差しがなくなって、ひんやりとした感覚があります。

お花畑は、例年、奥のほうから入口付近へと雪解けが進んで行き、それに連動するように高山植物が開花します。そのため、ハクサンイチゲはお花畑全エリアに分布しているものの、全部が同時に満開になることはありませんでした。しかし、今年は雪解けが遅く、かつ、同じタイミングで雪解けが進んでため、ハクサンイチゲは全エリアで満開が楽しめます。

また、ハクサンイチゲのほか、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、コイワカガミ、クロユリが満開となり、まさに咲き乱れているといっても良いほどです。ただ、この満開状態もそれほど長くは続きませんので、できる限りお早めにお越しください。

<シャトルバス・自転車台数>

▼本日シャトルバスは、始発7時便は1台で、8時30分便2台、9時30分便1台、11時便1台、13時便は1台、14時30分便1台で、混雑はありませんでした。自転車は午前55台、午後0台で、合計55台でした。

次回速報は7月5日(土)の予定です。(2025/07/01 22:10更新)


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■これまでの現地速報■
これまでトップページに載せていました現地からの速報のバックナンバーです。マイカー規制前の県道乗鞍岳線のはげしい渋滞の様子など今後絶対にみることのできない貴重な(?)画像も掲載しています。

2022シーズン ノリクラ雪渓カレンダー(正式版)★  2020シーズンより紅葉版のみ掲載しております(それ以外の時期は速報バックナンバーをご覧下さい)
■通常版は5月中旬より開始■
乗鞍大雪渓の雪渓の状態、高山植物の様子をお伝えします。夏スキー・登山・紅葉で乗鞍岳にお越しの方はぜひご覧ください。
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標高1400メートルの乗鞍高原から標高2700メートルの自動車道最高標高地点の畳平まで標高差1300メートル、距離約22kmのヒルクライムレースが、毎年8月下旬に県道乗鞍岳線を舞台に開催されます。3000名近くの選手が参加され、受付開始からあっという間に定員になってしまうほど人気の自転車レースです。
■乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム(自転車) − 自動車道最高標高地点をめざすヒルクライム自転車レースの模様■
長野県側の県道乗鞍岳線で開催される全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に対し、こちらは岐阜県側の乗鞍スカイラインで開催されるヒルクライムレース。標高1600メートルの平湯峠から標高2700メートルの自動車道最高標高地点の畳平まで標高差1100メートル、距離約14kmと全日本マウンテンサイクリングin乗鞍よりもやや規模は小さいものの、勾配が急でこちらもかなりキツそうな大会です。マイカー規制開始の翌年の2004年から開催された新しい大会です。
■乗鞍天空マラソン(マラソン) − 冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線で雪の壁の中を走るマラソン大会■
冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線で雪の壁の中を走るマラソン大会。自転車のヒルクライムとは異なり、大雪渓駐車場で折り返して下りもレースの一部です。雨に見舞われることの多い時期ですが、年々参加者が増えています。

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