【速報バックナンバー
2021年3月分】
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■2021年3月27日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ウインターシーズンは掲載致しません)
B 2021/03/27 10:30
▼ 例年、3月後半になると、ツアーコース入山者数が多くなりますが、今日は90名ほどの方がお越しになり、今期一番の入山者数となりました。
<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍> Mt.乗鞍では、かもしかゲレンデでの徒歩による登山ルートについて、お願いの周知をしております。できる限りゲレンデの端を歩いてほしいとのお願いで、詳しくはMt.乗鞍
のHPをご覧下さい(https://brnorikura.jp/news/52/)
(ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。
)
3月最後の週末
− ツアーコースには90名ほどの方が訪れ、今期一番の入山者数
@ 2021/03/27 07:45
雪解けが進み、除雪の雪山もほとんどなくなる
(観光センター駐車場)
A 2021/03/27 09:25
本日の入山者は90名
− 今期一番の入山数
(ツアーコース入口)
半袖でも暑い!
(ツアーコース − 1番標識付近)
C 2021/03/27 12:30
森林限界でも穏やかな一日
(位ヶ原)
→その他の画像が本文末尾にあります。
→トップ4コマはTwitterにも掲載中
早朝7時の乗鞍高原は、綺麗な青空がひろがり、気温はマイナス3℃。やや冷え込んだが朝を迎えます。昨日はお昼過ぎまで降雪に見舞われた乗鞍高原ですが、林の中に残る積雪にうっすらと積もる程度で、道路には積雪凍結はありません。そろそろ、夏タイヤへ交換してもよさそうな時期が近づいて来ましたが、4月16日(金)11時に冬季閉鎖解除となる休暇村〜三本滝間を走行される予定の方は、もうしばらく冬タイヤの方がよいかもしれません。そして、観光センター前駐車場を半分ほど埋め尽くしていた雪山もほとんどなくなり、広々とした駐車場がよみがえってきました。
Mt.乗鞍は今日もほぼ定刻でリフト営業が始まります。バーンコンディションは朝一番はやや硬めのコンディションで、日中は若干ストップスノーでした。また、Mt.乗鞍の今シーズンの営業は4月4日(日)までのあと1週間ほど。大雨などのゲレンデコンディションを悪化させる要因がなければ、見舞われなければ最終日まで営業できそうなコンディションです。
<ツアーコース>
9時ツアーコース入口は、50名ほどの方が出発の準備にお越しになり今期一番の賑わい。そして、最終的には90名ほどの方がツアーコースにお越しになり、今期一番の入山者数となりました。
昨日はお昼すぎまで降雪に見舞われたため、入口急斜面は5センチほどのベタ雪の新雪が積もっています。ただ、朝一番は若干硬めのコンディションで、急斜面上端部分はシールが効きにくい様子も見られました。その後、バーンは日差しで緩んできますが、表面に乗っているベタ雪の新雪は、板にまとわりつくような重たさを感じます。気温は10〜14℃程度ですが、春の気温に体が慣れていないこの時期には暑さを感じさせ、中には半袖で登る方もいらっしゃいました。
<位ヶ原急斜面、雪崩箇所を通らない適切なルートを判断
−
誰か1人でも雪崩箇所を通ってしまうと、そのトレースを追従する人がいることを想定して!>
正午の位ヶ原急斜面の気温は13℃、綺麗な晴天が続きます。バーンは重たさが若干ある新雪は15センチ程度積もっています。積雪は先週より20センチ減少して推定4メートル5センチです。また、3月14日の雪崩跡がまだ一部残っています。
また、雪崩で流された位ヶ原山荘の案内看板が先週設置されましたが上下2箇所あり、1つは雪崩下端部分で雪崩到達地点を示すと同時に、位ヶ原山荘へのルートを示す内容です。3月14日以前の位ヶ原山荘へのルートは、雪崩箇所を通過しなければならないため変更されました(→その他の画像参照)。もう一つはほぼ従来の場所に設置され、登攀ルートの判断を促す内容となっています。
地形・積雪・天候状況によってどのルートが適切であるかは、入山者それぞれが判断すべきですが、不必要に雪崩箇所を誰か1人でも通ってしまうと、そのトレースをあとから登ってきたり・滑走する人が追従する可能性があります。そのため、入山時点で安全と思われる状態であっても、雪崩箇所には立ち入らないようお願いいたします。
<位ヶ原>
ツアーコース位ヶ原急斜面を登り切った先の位ヶ原では、降り積もった新雪が15〜20センチほどで、ツアーコースよりも水分は少ないものの、板にまとわりつく感覚は変わりません。13時の気温は8℃で風はほとんどありません。今日は肩の小屋・山頂方面や、すべり台・富士見沢方面に向かった方が多く、朝5時から山頂目指して登って行った登山者の方の話では、朝の早い時間帯だと稜線付近はトラバースするのも危険なほど雪面が硬かったとのこと。また、富士見沢方面に向かったスキーヤーの方の話では、板にまとわりつく新雪で若干滑りにくい雪質だったとおっしゃっていました。
位ヶ原の積雪は先週より20センチほど減少していますが、雪崩多発地帯である3号カーブ東側斜面や屋根板や位ヶ原山荘南側斜面では、大きな雪崩の発生がまだなく、3月14日のような大きな雪崩がいつ発生してもおかしくないと考えられますので十分ご注意下さい。
<ツアーコースの積雪状況>
今週は降雪はなく、積雪量は減少しています。
・ 1番標識付近(標高
約2130メートル)で積雪115センチ・新雪5センチ。(先週より15センチ減少、2018年の3月下旬並み、2019年の3月下旬並み、2020年の4月中旬並み)
・ 3番標識付近(標高
約2235メートル)で積雪130センチ・新雪5センチ。(先週より25センチ減少、2018年の3月下旬並み、2019年の3月下旬並み、2020年を超える)
・ 5番標識付近(標高
約2305メートル)で積雪235センチ・新雪15センチ。(先週より25センチ減少、2018年の3月下旬並み、2019年の3月中旬並み、2020年を超える)
次回速報は4月3日(土)の予定です。(2021/03/27 19:30更新)
【2020シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】
2020リクラ雪渓カレンダー正式版
は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.8(2020/10/24)をもって2020シーズンの連載を終了させていただきます。2021シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
2020年 |
2021年 |
||||||
11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月〜10月 | |
速報 | × |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
ノリクラ 雪渓カレンダー |
× | × | × | × |
× |
<4月上旬より開始> |
●速報●
<2020年11月〜12月上旬>
お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2020年12月中旬〜2021年3月>
ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2021年4月以降>
春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダーの取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
2021年4月上旬頃から再開を予定しております。
■2021年3月20日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ウインターシーズンは掲載致しません)
(ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。)
完全に春山の雰囲気。3月14日の雪崩箇所での通行・休憩は避けるように! |
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@ 2021/03/20 09:25 朝一番から賑わい、50名ほどが入山 (ツアーコース入口) |
A 2021/03/20 10:20 ひつじ雲、天候悪化のサイン (ツアーコース − 1番標識付近) |
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B 2021/03/20 12:50 |
C 2021/03/20 13:40 この景色を独り占め (位ヶ原) |
→その他の画像が本文末尾にあります。 →トップ4コマはTwitterにも掲載中 |
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▼ 3月後半となり、春の雰囲気を十二分に感じられる一日となりました。
<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、綺麗な青空の朝を迎えます。気温はちょうど0℃、山頂方面は青空にくっきりと浮かび上がり、風もなく穏やかなコンディションです。乗鞍高原周辺の道路はほぼ乾燥状態。ただ、時期的にはもう少し冬装備が必要だと考えられます。
Mt.乗鞍は今日もほぼ定刻でリフト営業が始まります。バーンコンディションは朝一番からやや緩んだ状態。ただ、日中になっても緩み切ることはなく、一日を通して良好な状態が保たれています。
Mt.乗鞍より、徒歩での登山ルートについてのお願い |
Mt.乗鞍では、かもしかゲレンデでの徒歩による登山ルートについて、お願いの周知をしております。できる限りゲレンデの端を歩いてほしいとのお願いで、詳しくはMt.乗鞍
のHPをご覧下さい(https://brnorikura.jp/news/52/)
<ツアーコース>
9時ツアーコース入口は、25〜35名ほどの方が出発の準備をされています。気温は10℃で青空のもと、太陽が燦々と輝いています。アウターは必要なく、ザックにアウターを押し込む方が多くいらっしゃいました。
今週は火曜日に雨が降った以外は晴天が続き、積雪場は全体的に減少が見られます。バーン表面は硬いバーンが日差しで緩んだというよりも、湿雪ではあるものの若干新雪感も感じられる状態。そのため、シールのグリップは比較的良好です。10時過ぎからひつじ雲が青空に流れ、天候は悪化傾向を示すものの、一時的に全天曇空となることもありましたが、日中はほぼ晴天が続きました。
<位ヶ原急斜面、案内看板、雪崩箇所を通らない適切ルートの判断>
正午の位ヶ原急斜面の気温は10℃、この前後は曇天でしたが、その後、青空となります。バーンはそれより下部のツアーコースよりも柔らかく新雪感があります。別の言い方をすれば不安定な雪質といえます。積雪は先週より15センチ減少して推定4メートル25センチです。また、3月14日の雪崩跡がまだまだ残っていて、雪崩で流された位ヶ原山荘の案内看板が昨日新設されました。
案内看板は上下2箇所に設置され、1つは雪崩下端部分で雪崩到達地点を示すと同時に、位ヶ原山荘へのルートを示す内容です。3月14日以前の位ヶ原山荘へのルートは、雪崩箇所を通過しなければならないため変更されました(→その他の画像参照)。もう一つはほぼ従来の場所に設置され、登攀ルートの判断を促す内容となっています。
地形・積雪・天候状況によってどのルートが適切であるかは、入山者それぞれが判断しなければなりません。先行するトレースが必ずしも安全なルートを登っているとは言えません。ただ、今回の雪崩箇所への進入は避けることは現時点では適切な判断と言えると思われます。
<位ヶ原>
ツアーコース位ヶ原急斜面を登り切った先の位ヶ原は、さらに柔らかく、風の影響で所々に大きなシュカブラができています。13時の気温は6℃、それほどの冷え込みはありません。山頂方面に向かったスキーヤーの話では、雪は柔らかいものの、アイゼンが必要な状態だったとのこと。また、すべり台方面に向かったスキーヤーの話ではこちらでもシュカブラがひどく、楽しく滑走できる状態ではなかったとのことです。
雪崩多発地帯である3号カーブ東側斜面や屋根板や位ヶ原山荘南側斜面では、大きな雪崩の発生がまだなく、3月14日のような大きな雪崩がいつ発生してもおかしくないと考えられますので十分ご注意下さい。
<ツアーコースの積雪状況>
今週は降雪はなく、積雪量は減少しています。
・ 1番標識付近(標高
約2130メートル)で積雪130センチ。(先週より25センチ減少、2018年の3月中旬並み、2019年の3月中旬並み、2020年を超える)
・ 3番標識付近(標高
約2235メートル)で積雪155センチ。(先週より20センチ減少、2018年の3月中旬並み、2019年の4月上旬並み、2020年を超える)
・ 5番標識付近(標高
約2305メートル)で積雪260センチ。(先週より35センチ減少、2018年の2月下旬並み、2019年・2020年を超える)
次回速報は3月27日(土)の予定です。(2021/03/20 20:30更新)
【2020シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】
2020リクラ雪渓カレンダー正式版
は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.8(2020/10/24)をもって2020シーズンの連載を終了させていただきます。2021シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
2020年 |
2021年 |
||||||
11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月〜10月 | |
速報 | × |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
ノリクラ 雪渓カレンダー |
× | × | × | × |
× |
<4月上旬より開始> |
●速報●
<2020年11月〜12月上旬>
お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2020年12月中旬〜2021年3月>
ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2021年4月以降>
春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダーの取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
2021年4月上旬頃から再開を予定しております。
■2021年3月17日(水)
(ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。
)
【入山に当たって】ツアーコース位ヶ原急斜面看板流失のため、画像を参考に入山ください |
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@ 2021/03/17 位ヶ原急斜面付近のルートについて (ツアーコース − 位ヶ原急斜面) 【拡大画像】 |
A 2021/03/17 流失した位ヶ原山荘の看板 (ツアーコース − 位ヶ原急斜面) 【拡大画像】 |
▼ 3月14日発生のツアーコース位ヶ原急斜面での雪崩により位ヶ原山荘の案内看板が流失しました。(近日設置予定)
看板には安全上の注意点などが記されていましたが、設置までの間は、画像を参考に危険ルート回避と道迷いに注意し、適切なルートを判断の上、ビーコン・プローブ・スコップ等の装備を整え入山下さい。(2021/03/17
20:45更新)
■2021年3月14日(日)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ウインターシーズンは掲載致しません)
(ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。
)
ツアーコース位ヶ原急斜面で雪崩発生、4名救助・1名心肺停止 (すぐ下にある昨日3月13日(土)の速報もご参照ください↓) |
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@ 2021/03/14 ツアーコース位ヶ原急斜面で雪崩 (幅200m×長さ300m) 【拡大画像】 |
A 2021/03/14 ツアーコース位ヶ原急斜面で雪崩 (ツアーコースを埋め尽くす) 【拡大画像】 |
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B 2021/03/14 |
C 2021/03/14 雪崩箇所 (ツアーコース位ヶ原急斜面の場所) 【拡大画像】 |
→トップ4コマはTwitterにも掲載中 | |
▼ 本日10時頃、ツアーコース位ヶ原急斜面(位ヶ原山荘より南西500m、標高約2500m)で、幅200m×長さ300mの雪崩が発生しました。この雪崩で、5名の登山者が巻き込まれ、うち、1名は心肺停止状態で、山岳救助隊に救助されました。
ツアーコースは、Mt.乗鞍スキー場のかもしかゲレンデ最上部より入山するバックカントリーエリアで、一昨日3月12日(金)午後から昨日3月13日(土)にかけて、重たい湿雪が50センチ降り積もり、天候の回復した本日は雪崩の発生しやすい状況だったと考えられます。
雪崩は幅200メートル×長さ300メートルあり、1メートル四方のブロック状のデブリが散乱して位ヶ原急斜面を埋め尽くす規模。乗鞍岳バックカントリーエリアには複数の雪崩多発地帯がありますが、その中でも位ヶ原急斜面は入山コース上にあって最も注意が必要な箇所で、昨日3月13日(土)の速報でも注意喚起を行ってきました。
過去11年間での乗鞍岳での雪崩死亡事故は、2010年2月23日
位ヶ原山荘付近、2010年2月1日
3号カーブ東側斜面(摩利支天岳 すべり台東側)、に続いて3例目で、位ヶ原急斜面では、今年は1月24日、2月19日にも発生しており細心の注意が必要な場所として情報発信してきました。なお、過去の位ヶ原急斜面での雪崩では、今回ほどの大規模な雪崩はありませんでした。(2021/03/14 16:45更新)
<これまでの雪崩の情報(抜粋)>
●位ヶ原急斜面での雪崩を注意喚起した昨日の速報
2021年3月13日(土)速報
●雪崩死亡事故
2010年2月23日
位ヶ原山荘付近(2010/02/23 速報)
2020年2月1日 3号カーブ東側斜面(摩利支天岳
すべり台東側)(2020/02/01 速報)
●今年の位ヶ原急斜面での雪崩
1月24日(2021/01/24 速報)
2月19日(2021/02/19 速報)
■2021年3月13日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ウインターシーズンは掲載致しません)
(ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。)
湿雪・ドカ雪 − ツアーコースは50センチの降雪 |
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@ 2021/03/13 06:50 昨日昼過ぎから降雪が続く − 急ピッチで除雪作業 (県道乗鞍岳線 − 楢ノ木坂) |
A 2021/03/13 10:00 想像以上の大雪! (ツアーコース入口) |
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B 2021/03/13 10:25 |
C 2021/03/13 12:15 積雪295センチ − 過去3年を上回る積雪量 (5番標識付近) |
→その他の画像が本文末尾にあります。 →トップ4コマはTwitterにも掲載中 |
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▼ 昨日昼過ぎから降り始めた雪がまとまった大雪となり、一夜明けた今日は銀世界となりました。ただ、重く湿った雪は非常にやっかいな存在でもあります。
<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原はやや激しい降雪の朝を迎えます。気温は0℃で寒さはありません。雪は昨日14時頃から降り始め、乗鞍高原周辺では30センチほどの積雪となっています。気温が高く重たく湿った雪となり、玄関先をスコップで除雪するのはかなり辛そうでした。
この降雪は乗鞍高原だけでなく、山麓の国道でも積雪となり、道路除雪が間に合わない状況。そのため、上高地乗鞍スーパー林道B線(乗鞍高原〜白骨温泉間)は、除雪作業が完了するまで通行止めの措置が取られました。
スキー場にとってこの時期の降雪は恵みの雪なんですが、Mt.乗鞍
第3駐車場は8時を回っているにも関わらず、まだ、半分以上が30センチ以上の積雪に覆われたまま...。駐車場内を除雪する大型ドーザーが故障してしまい、小型のドーザーで少しずつ除雪している状況で、駐車場に入る車が道路にあふれていました。また、今日のような大雪の時はリフトの除雪も遅れ、やまぼうしリフトは9時30分、かもしかリフトは9時45分の開始時間となり、かもしかリフトのスタッフは「今シーズン一番の降り方」とおっしゃっていました。
<ツアーコース>
10時ツアーコース入口は降雪が続きます。新雪は40センチほど積もり、5〜6名の方が出発の準備をされています。入口急斜面から最上部の位ヶ原急斜面まで新雪50センチ前後の状態が続き、雪質は着雪性のある湿雪。リフト営業開始時にはすでに先行トレースがありましたが、運行前から登り始めたスキーヤーの方の話では、シールでも太ももまで埋まったとおっしゃっていました。
降雪は11時30分頃には一旦収まり、雲が抜け始めて、剣ヶ峰・高天ヶ原の山肌が見えるようになると同時に、鉢盛山など周辺の山々の雲も抜けて行きます。その鉢盛山も着雪性の高い降雪で白く雪化粧する様子が見られましたが、お昼過ぎには再び悪化し、降雪が始まりました。
13時の位ヶ原急斜面の気温はプラス2℃、雪質はツアーコース下部と変わりません。積雪は先週より40センチ増加して推定4メートル40センチです。ツアーコースは1番を除いて、3番・5番・位ヶ原急斜面で今シーズン一番の積雪量を更新し、5番標識は2018〜2020年の過去3年を超えました。また、位ヶ原急斜面ではこの降雪で雪崩が起きやすい状態となり、前述の先行入山したスキーヤーの方の話では上端部分に足を踏み入れた瞬間、クラックが入ったため、そのまま後ずさりで後退したとおっしゃっていましたので、明日以降入山される方は十分注意してください。また、これより上部の3号カーブ東側斜面や屋根板などの雪崩多発地帯も十分ご注意下さい。
<ツアーコースの積雪状況>
ツアーコースは全区間で新雪50センチですが、かなり重たい湿雪ですので、下山滑走は若干苦労するかもしれません。また、3番・5番・位ヶ原急斜面では今シーズン一番の積雪量となり、雪崩の危険性もありますので十分ご注意下さい。
・ 1番標識付近(標高
約2130メートル)で積雪155センチ・新雪50センチ。(先週より20センチ増加、2018年最高積雪量より40センチ少なく、2019年・2020年を超える)
・ 3番標識付近(標高
約2235メートル)で積雪175センチ・新雪50センチ。(先週より25センチ増加、2018年最高積雪量より5センチ少なく、2019年・2020年を超える)
・ 5番標識付近(標高
約2305メートル)で積雪295センチ・新雪50センチ。(先週より40センチ増加、2018年・2019年・2020年を超える)
次回速報は3月20日(土)の予定です。(2021/03/13 19:45更新)
【2020シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】
2020リクラ雪渓カレンダー正式版
は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.8(2020/10/24)をもって2020シーズンの連載を終了させていただきます。2021シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
2020年 |
2021年 |
||||||
11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月〜10月 | |
速報 | × |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
ノリクラ 雪渓カレンダー |
× | × | × | × |
× |
<4月上旬より開始> |
●速報●
<2020年11月〜12月上旬>
お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2020年12月中旬〜2021年3月>
ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2021年4月以降>
春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダーの取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
2021年4月上旬頃から再開を予定しております。
■2021年3月6日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ウインターシーズンは掲載致しません)
(ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。
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穏やかで暖かな陽気は最高、湿雪・パックで滑りは最悪 |
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@ 2021/03/06 09:25 明け方まで残った雨が収まり青空が広がる (ツアーコース入口) |
A 2021/03/06 10:25 昨日の降雨が走った縦溝がくっきり (ツアーコース − 1〜2番標識間) |
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B 2021/03/06 10:55 |
C 2021/03/06 12:22 昨日の雨が凍って樹氷が輝く (位ヶ原) |
→その他の画像が本文末尾にあります。 →トップ4コマはTwitterにも掲載中 |
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▼ 3月に入り、様々なものが冬から春へ変化している様子を感じ取れるようになってきました。日差し・雪質は春山へと移り変わって来たことを実感する一日でした。
<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は明け方まで降っていた小雨が収まり青空が広がり始めます。気温は3℃、寒さはもうありません。これまで完全に雪で覆われていた乗鞍高原も地面の一部が見え隠れするようになってきました。しかし、路面積雪・路面凍結はまだ見られ、今日も観光センターから先では路面積雪があり、、スタッドレスタイヤ・タイヤチェーンの装着が必要です。
Mt.乗鞍は今日も通常営業が始まります。今週は火曜日は降り始めがまとまった雨で午後から雪に、そして、昨日も山麓は雨でかもしかゲレンデ付近は雪という天候でした。そのため、昨日の雨・雪の影響でゲレンデは湿潤状態で、場所によってはストップスノーになっているところがあり、スキー・ボードにはしっかりワックスがけをされたほうがよいかと思います。
<ツアーコース>
9時ツアーコース入口は曇〜晴・気温6℃、朝一番の段階で15名ほどが準備をされていて、最終的には50〜60名ほどが入山された模様です。
入口急斜面は昨日の湿雪が5センチほど積もっていて、3番標識付近までは表面に縦溝が走っていて、この付近まで雨っぽい雪だったことがわかります。入口急斜面はかなり水分を含んだ湿雪で、入口急斜面を登り切った先から少しずつ水分が抜けて行くものの、最上部の位ヶ原急斜面でも湿雪状態が続きます。
入口急斜面を登り切ったあたりからほぼ青空となり、剣ヶ峰・高天ヶ原がくっきりと青空に浮かんでいます。3番付近から風を感じるようになるものの、全く寒さは感じさせず、むしろ日差しの暑さをクールダウンさせてくれるのにちょうど良い状態です。
11時30分の位ヶ原急斜面の気温は4℃、積雪量は先週と同じで推定4メートルです。全面にわたって表面がパックされた湿雪が広がり、日差しがよく当たっている東側は多少緩んで何とかターンできるものの、伊奈川寄りの西側はターンがままならないほどパックがひどい状態です。なお、午後になると、日差しが弱くなってきますので、下山滑走は日差しが十分行き渡っているうちにスキー場まで到達することをオススメします。
<位ヶ原・山頂方面>
位ヶ原は昨日の雨がダケカンバの枝先で透明に凍り付き、綺麗な樹氷が広がっています。日中の日差しでバラバラと音を立てて溶け落ちている様子も見られますが、多くは日中になっても残っていました。厳冬期は乾いた雪のため、枝先に着雪することはなく、このように樹氷がお目に見られるタイミングはなかなかありません。積雪量は先週より10センチ増加しています。
正午の位ヶ原の気温は0℃、天候に変化はなく青空が続きます。バーンはツアーコースよりもひどいパックで、パック部分が硬くて、板がそのまままっすぐ走ってしまう状態でした。ツアーコースから位ヶ原に登りついた途端、風が強くなり気温以上に寒さを感じるようになり、多くの方がアウターと厚手のグローブを装着されていました。
<ツアーコースの積雪状況>
今週は火曜日と金曜日に降雪があり、積雪量はツアーコース下部で減少したものの、中間部分より上部は増減はなく、位ヶ原では先週より10センチ増加しました。まだ、大規模な雪崩は発生していませんが、そのほかの画像では森林限界以降の雪崩多発地帯も一部掲載しておりますのでご参照ください。
・ 1番標識付近(標高
約2130メートル)で積雪135センチ・新雪5センチ。(先週より15センチ減少、2018年の1月下旬並み、2019年の4月上旬並み、2020年を超える)
・ 3番標識付近(標高
約2235メートル)で積雪150センチ・新雪5〜10センチ。(先週と同じ、2018年の1月下旬並み、2019年の4月上旬並み、2020年を超える)
・ 5番標識付近(標高
約2305メートル)で積雪255センチ・新雪10センチ。(先週と同じ、2018年の2月中旬並み、2019年・2020年を超える)
次回速報は3月13日(土)の予定です。(2021/03/06 17:30更新)
【2020シーズンの掲載終了と来シーズンの速報・ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】
2020リクラ雪渓カレンダー正式版
は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.8(2020/10/24)をもって2020シーズンの連載を終了させていただきます。2021シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
2020年 |
2021年 |
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11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月〜10月 | |
速報 | × |
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○ |
○ |
○ |
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ノリクラ 雪渓カレンダー |
× | × | × | × |
× |
<4月上旬より開始> |
●速報●
<2020年11月〜12月上旬>
お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2020年12月中旬〜2021年3月>
ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2021年4月以降>
春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダーの取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
2021年4月上旬頃から再開を予定しております。
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