ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2007/08/24〜25) E
【雪渓上部 T】
雪渓上部全景 − 上は1週間遅く、下は2週間早い雪解け |
雪渓上部の雪解けの状況はこれまでにもお伝えしているように昨年と比べて上端付近と下端付近では差があります。先週と同様、上の方が1週間遅く、下のほうが2週間早い雪解けを見せています。雪渓上部を左右に分ける尾根が徐々に下方に伸びてきて、ご覧の画像では下の岩場とくっつくところまで来ています。
昨年と比べて上端と下端では雪解けに差があることは申し上げましたが、積雪の状態に違いがあるのではないかと思います。特に今年は左右を分ける尾根付近が雪渓上部左側・雪渓上部右側ともに多く、そこから左右に離れるにしたがって積雪量が減り、中央付近の上端では昨年より1週間遅い雪解けが、いつも最後まで残る雪渓上部左側の南寄り(左寄り)部分に向かうにしたがって減少し、左端では昨年とほぼ同様の状態になっています。
まだまだ雪解けの勢いは止まりません。先週は右の画像の位置から27メートルほどのところに雪渓下端がありましたが、今週はここから36メートルところまで上昇しています。
雪渓下端 − 昨年より3週間早い雪解け |
雪渓下端は先週より9メートル上昇し、先週と同様、昨年より3週間早い雪解けです。
雪渓上部右側 − 上は昨年より3週間遅く、下は1週間早い |
雪渓上部右側でも上と下では状況が異なり、先週と同様、上が3週間遅く、下が1週間早い状況です。
北側の一番短い部分は先週の137メートルから92メートルに、画像の左に写る尾根の右側の一番距離の取れる部分では、先週の270メートルから230メートルに短くなっています。横幅の一番広いところは先週の105メートルから91メートルになっています。
リフト土台 − 昨年より1〜2週間はやい雪解け | 雪渓上部から雪渓中段への連絡部分 |
雪渓上段右側の右下付近にあり雪渓中段の上部に位置するリフト土台では、雪渓までの距離は先週の26メートルから36メートルとなり、先週は昨年より3週間早い雪解けでしたが、今週は1〜2週間早い状況です。
雪渓上部を左右に分ける尾根 |
雪渓上部を左右に分ける尾根が徐々に下方に延びて行き、下の岩場につながろうとしています。
基礎の滑走ラインの中央付近に岩場が出始める | 尾根は下の岩場とつながり左右の雪渓が分断 =昨年より2週間早い状況= |
左の画像では雪渓上部右側のいつもは基礎の滑走ライン上に岩場が出始めて、滑走距離が半分程度になっています。そして、よく見ると尾根はしたの岩場とつながり、雪渓上部右側・雪渓上部左側は分断されています。昨年より2週間早い状況です。
雪渓上端の中央部分の砂地 − 少し伸びてきています |
ここからは雪渓上部右側の上端付近の様子をお伝えします。こちらは上端中央部分の砂地。ご覧のように少し伸び始めています。
雪渓上部右側上端 |
こちらは雪渓上部右側の上端部分。上端の位置は先週より16メートル下がっています。
雪渓上部右側の上端 − 昨年より3週間遅い雪解け |
雪渓上部右側の上端はいつもお伝えしているように、大雪渓の中でもっとも遅い雪解け状況が推移している箇所で、先週と同様、昨年より3週間遅い雪解けです。
上端から − 昨年並み |
こちらは上端部分から雪渓全体を撮影したもの。先週までと比べて横幅が少し気になるようになってきました。雪解けの状況は先週と同様、昨年並みです。また、ここから雪渓上部右側の下端部分(石碑の岩の手間)までは先週の270メートルから230メートルとなり、実際の滑走に使用できる距離は134メートルです。
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