ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2008/04/19〜20) D
【20日(日)もスキーヤーを誘う危険な天候 T】
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青空に力強い太陽 | 見事な雲海 |
翌日、20日(日)は打って変わってきれいな青空に覆われ力強い太陽が昇り始めます。再氷結などで粒の大きい春の雪はその表面をきらきらと輝かせています。そして、山麓にはご覧のようなきれいな雲海が広がっています。
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県道乗鞍岳線の除雪 − 先頭は位ヶ原山荘の100メートル手前まで差し掛かっています |
こちらは位ヶ原山荘から100メートルほど車道沿いに下りていったところ。ご覧のように県道乗鞍岳線の除雪の先頭がここまでやってきています。先頭付近の切り通しの高さは3メートルほどです。
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除雪に伴い、山荘前の雪景色も今週で見納め |
したがって、山荘前に広がっている雪肌は今週で見納めとなります。まだまだ冬の雰囲気を残していて、こんなにきれいな情景ともお別れするのも少し寂しいような感覚を覚えます。
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晴れていてもノリクラの峰々には絶えず雲が流れ込む |
東の空はきれいに晴れ上がり、西の空も青空が広がっていますが、ノリクラの峰々は北から絶えず供給される雲に覆われています。
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徐々に早くなる雲の動きが気になる |
7時前にはもう出発の準備を整えて上部エリアに向かう宿泊の方も、徐々に動きが早くなりさらに上空全体を覆い始める雲の動きが気になります。
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早めの行動 − 青空のうちに下山できるように |
こんなときは早めの行動が一番。青空のうちに戻ってこられるように早速出発です。
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出発の準備 |
こちらの方々も7時過ぎには出発の準備に取り掛かります。
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自家製のスキー | スワローテールの先までぴったりのシール |
ハンドメイドのスキー板にシールを貼ります。シールはスワローテールにぴったりあうようにちゃんとカットされています。春の雪でこの太さは操作しにくいので、今度はもう少し細いものを製作するとのこと...
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山頂に向けて出発! |
準備が整ったら出発です。
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もう汗ばむほどの陽気 − でも空の変化が気がかり |
時刻は7時30分。記念撮影の最中からもう汗が吹き出るような陽気。アウターをしまいこむ最中。西の空の色が徐々に薄くなってくるのが気がかりです。
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今日は雲がうねり狂う |
速報でも申し上げましたが、今日の空模様は変幻自在に変化を繰り返す雲の動きに完全に支配されました。
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山麓から激しく霧 |
山麓から霧がわきあがってきます。これまでのシーズンではあまり見かけることのなかった光景です。もちろんグリーンシーズンでは普通にある光景です。そんな山麓からの霧も絶えず西から吹く風に押し戻されるものの、その西風が弱まった瞬間に目の前の視界が一瞬のうちに奪われます。
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徐々に濃霧の時間のほうが長くなる − 天候の悪化を察知し下山時間を早める必要がある |
霧が固まりになって抜けてゆく様子が良くわかり、本当に自然の力は偉大であると感じます。晴れたり曇ったりを繰り返す天候は、時間とともに濃霧に覆われているほうが長くなってきます。そんなところからも天候が悪化していることを早く気付き、下山の時間を予定より早めるなどの措置を講じなければなりません。
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自由な雲と山肌のグラデーション |
それでも雲の自由な動きと山肌に映るグラデーションを眺めていたいと思うのは、人間が自然の厳しさに鈍感になっているからでしょうか?(→ Next)
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