ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2009/07/04〜05) @
【大雪渓】
7月最初のノリクラ雪渓カレンダーをお届けします。今週は長野県側のシャトルバスの運行が始まって最初の週末を迎えました。この土日は二日間ともすっきりとした天候ではなかったものの、ほとんど雨に降られることもなく、まずまずの天候の中を過ごすことができました。
初日の7月4日(土)は終日に渡って曇の天候。乗鞍高原からのシャトルバスが畳平の手前の大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)までしか運行されないこともあって、観光センター前の駐車場などの人出もまばらで静かな一日となりました。それでも大雪渓には基礎スキーのキャンプの方々が集まるなど、まずまずの賑わいを見せていました。
翌日の、7月5日(日)は早朝は青空がのぞくものの、その後はほぼ終日に渡って曇空が広がり、時折、晴れ間がのぞく状況。県道乗鞍岳線の大雪渓駐車場〜県境間の冬季閉鎖延長が昨日13時に解除されて、乗鞍高原から出発するシャトルバスが、畳平まで通常運行されるようになったこともあって、昨日とは打って変わって、観光センター駐車場も賑わいを見せるようになりました。また、大雪渓もモーグルバーンなどでは、たくさんのモーグラーの方々がお越しになるなど、夏のノリクラの光景が見られるようになりました。
それでは、雨とは無縁の二日間の様子をお伝えします。
【7月4日(土)、観光センター】
観光センター前駐車場 |
早朝6時の観光センター前駐車場。気温は15℃。暑くもなく寒くもない朝を迎えています。
訪れる車はまばら... |
上空は薄い雲に覆われ、その雲間に青空がのぞく状態です。ただ、ご覧のように観光センター前駐車場に訪れる車はまばら。週末であるにもかかわらず、20台ほどしかありません。
シャトルバス券売所 − 大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)で折返し運転 |
そして、こちらは観光センター建物にある、シャトルバス乗車券の券売所。大雪渓駐車場〜県境間が冬季閉鎖延長のため、ご来光バスが運休する旨の看板が掲げられています。ご来光バスの時間帯はこちらの券売所は開設されていないため、ご来光バスに乗車しようとお越しになった方のために掲示がなされています。
シャトルバス乗り場 |
先月までの春スキーバスは、車道沿いの路線バスの停留所から乗車しました。しかし、7月からのシャトルバスの場合、ご覧のように観光センター前駐車場内にシャトルバス専用の停留所が設けられます。
また、今年から下り便の下車も、車道沿いの路線バス停留所から観光センター前駐車場内に設けられたエリアに変更され、車道の混雑緩和を図っています。
今日の7時のシャトルバスは6名のみ。例年、シャトルバスの混雑する時間帯は9時便をピークに、8時〜10時の便に集中しています。そのため、混雑を避けるにはそれ以外の時間帯をお勧めします。また、下り便は畳平発15時10分・16時10分の各便に混雑がよく見られます。
それでは肩の小屋口バス停で折り返し運転となっているシャトルバスで、大雪渓に向けて出発です。
【車窓から】
三本滝ゲートを過ぎると一車線の細い道 |
シャトルバスが通行する県道乗鞍岳線は、マイカー規制の始まる三本滝ゲートを通過すると大半の箇所で一車線の細い道です。山腹を縫う道は周囲の木々の緑に包まれて、目に優しい光景が続きます。
幅員に余裕のあるところで対向 |
細い幅員のため、シャトルバスバス同士のすれ違いは困難な場所が多く、無線で連絡を取って、一方の車両が広い場所で待機して行われます。また、ヘアピンカーブでは車線一杯使わないとまわりきれない状態ですので、自転車・歩行者の方はヘアピンカーブの通行の際は、特に注意されることをお勧めします。
そして、森林限界となる位ヶ原山荘付近を通過すると...
新緑と残雪の雪型が楽しめる |
新緑の美しさに加えて、残雪の雪型の模様を楽しむことができるようになって来ます。
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今週の11号カーブ付近 |
11号カーブ付近
− 昨年の紅葉 |
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今週の11号カーブ付近 |
11号カーブ付近
− 昨年の紅葉 |
こちらは位ヶ原山荘からおよそ1.5km先の11号カーブ付近。春スキーのツアーコースの終点です。右の画像が今週の11号カーブ付近の様子。まだまだ残雪が残って、ウラジロナナカマドが明るい緑を放つ様子が見られます。
この付近も紅葉シーズンは見事なビューポイントとなり、右の画像はそれぞれの箇所の昨年の紅葉の様子。今週の画像では、広葉樹の明るい緑と針葉樹の深い緑のコントラストの楽しさを見つけることができますが、紅葉の時期は針葉樹の変わらぬ深い緑をベースに、広葉樹の赤や黄色の色彩が際立つ美しさが見事です。この付近の紅葉の見頃は9月下旬から10月上旬です。
ノリクラの紅葉については 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方) をご覧下さい。
4号カーブ |
宝徳霊神バス停を過ぎて、大雪渓駐車場手前のヘアピンカーブ(4号カーブ)付近が県道乗鞍岳線の中でももっとも高い雪の壁が見られるところ。
4号カーブ − 雪の壁を吹き抜ける冷たい風が |
ここを吹き抜ける風は周囲よりもひんやりとした感覚があり、今日のようなほとんど日差しのない中では、ペダルを回し続けても、クールダウンを通り越して冷たささえ覚える状態です。
そして、大雪渓に到着です。(→ Next)
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