第11回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム
(2014/07/12〜13) C
【いよいよゴールへ】
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ゴール地点 | 応援バスで先に到着の観客 |
こちらがゴールエリア。すでに申し上げているように、昨年よりも約400メートルほど手前に変更されています。応援バスで先に到着している観客が、選手の到着を首を長くして待っています。
【ゴールエリア付近概要図】 |
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今回よりゴール地点と選手待機場所が変更されました(右上部分) |
こちらがゴール地点の図。図の中の右上部分がゴールと選手待機場所(鶴ヶ池第二駐車場)で、従来は左下の畳平の駐車場でしたが変更されています。
なお、鶴ヶ池第二駐車場にはトイレがありませんので、必要であれば、畳平駐車場のトイレを利用することになります。鶴ヶ池第二駐車場から畳平駐車場の距離は約300メートルほどです。
上記のように変更された理由は、今回、乗鞍スカイラインを通行止めにしてレースが実施されるため、畳平への通行は長野県側の県道乗鞍岳線(エコーライン)のみとなります(図の右上部分)。そのため、畳平まで全区間通行止めにしてしまうと、エコーラインから畳平への通行ができなくなるため、乗鞍スカイラインの通行止め区間をエコーラインとのT字交差点までとし、ゴールはその手前に配置する措置がとられたため、選手待機場所も同時に変更されました。
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実業団1位 − 原 純一選手(1時間03分36秒) |
小雨と濃霧の中、何度も繰り返されたバトルの中、トップを制したのは333原 純一選手(竹芝サイクルレーシング)。タイムは1時間03分36秒。
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そして、2位・3位は最後までバトルが続きます。
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2位 米田彰選手、3位 鶴岡慶太選手 − 共に1時間03分51秒の接戦 |
2位は321米田彰(ネクストリーム・岡電気)、3位は306鶴岡慶太(RITCHEY BREZZAカミハギRT)で、共に1時間03分51秒の同タイムですが、車体1台分にも満たない差で米田選手が2位です。
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4位 高橋義博選手(1時間03分59秒)、5位 中村俊介選手(1時間04分00秒) |
さらに、4位に326高橋義博(チームCB+)、タイムは1時間03分59秒で、5位に325中村俊介(SEKIYA)、タイムは1時間04分00秒が続きます。
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6位 遠藤庫中選手(1時間04分31秒) | 7位 E2の大橋穂高選手(1時間05分07秒) |
6位の330遠藤庫中(チームCB+)の1時間04分31秒で、トップから6人の選手は、その差が1分以内という激戦。そして、7位にゴールしたのは、E2カテゴリの413大橋穂高(ユーロードレーシング)、タイムは1時間05分07秒でした。
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続々とゴールへ |
トップ集団を形成していた選手が続々とゴールを果たし、それに続いて、実業団の選手も到着します。
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女子総合1位 金子広美選手 − 1時間12分42秒の大会レコード更新で二連覇 |
そんな中、男性選手と互角に力強く登ってくるのは、604金子広美選手(イナーメ信濃山形-EFT)、タイムは1時間12分42秒で、2位以下を10分近くの差をつけてダントツの優勝で、前回大会に引き続き二連覇です。また、これまでの大会レコードは前回大会でご自身が記録した1時間14分41秒ですが、今回はこれを大きく塗り替えました。なお、今回からコースが約400メートルほど短縮されました。しかし、時間差にして数十秒程度ですから、2分も短縮した今回のタイムは大会レコード更新で間違いないはずです。
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男子総合1位は男子Dの矢部周作選手(1時間01分16秒、大会レコードに次ぐ記録) |
さて、実業団のスタートと一般選手のスタートには10分程度の開きがあるため、総合トップは最終的に計測タイムから判断することになります。そのため、実業団トップが総合トップにならなかったというケースが過去にあり、今回もそんな番狂わせがありました。こちらは男子Dカテゴリから出場した矢部周作選手(VELOCLUB1978±1)、タイムは1時間01分16秒でした。
男子の大会レコードは59分35秒で、2011年第8回大会で森 正選手が記録していますが、今回の矢部選手の記録はこれに次ぐタイムでした。また、2011年第8回大会のときも今回と同様に、一般カテゴリから出場した森選手が、実業団選手を3分以上も早いタイムでゴールしましたが、先にスタートしている実業団選手と混在してのゴールのため、計測結果が公表されるまで、総合1位であることはわかりませんでした。
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ゴール前はデットヒート |
ゴールから約1km手前の桔梗ヶ原あたりから若干の勾配変化はあるものの、ほぼフラットなコースとなり、ゴール前のデットヒートが何回も繰り返されていました。
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最後の最後まで力を振り絞る |
ゴール直前の最後まで体力が残っているかどうかも、勝敗の大きな要因になっています。
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チームメイトの背中を押して |
そして、一緒に走って来たチームメイトの背中を押しながらやってくる選手も...
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最後も一緒にゴールです。
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ゴール周辺は雪景色 |
実業団のトップ選手が到着した頃は視界が100メートルにも満たない状況でしたが、次第に周囲の雲が抜けると、ご覧のような雪景色が広がっています。
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多くの声援に出迎えられる |
山岳道路のため沿道での応援が全くできませんが、ゴールに到着してようやくたくさんの人々に出迎えられて、安堵の様子を見せる選手もいます。
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ゴール後はそのまま待機場所まで走行 |
ゴール直後は立ち止まらず、100メートルほど先の待機場所までそのまま走ります。
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今年はなんとか開催できました... |
今年は何とか開催できたことに、大会主催者もこれまでの緊張が少しとぎほぐれた様子。
【ゴール後は待機場所へ、下山準備】
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待機場所へ |
ゴールに到着した選手は、待機場所へ誘導されます。
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鶴ヶ池第二駐車場 − 駐車場脇には残雪が残る |
昨年までは、畳平の駐車場での待機でした。しかし、ゴール地点が変更されたことにより、長野県側の県道乗鞍岳線(エコーライン)とのT字交差点にある鶴ヶ池第2駐車場が待機場所となりました。鶴ヶ池第2駐車場は、畳平の手前 約300メートルほどの位置にあります。
9時30分時点の気温は8℃、ご覧のように一部で積雪が残っているほど冷え込んでいます。そして、雨が降り始め、かなりの濃霧が立ちこめ、次第に風も強くなる状況です。また、畳平駐車場と異なり、鶴ヶ池第2駐車場は、トイレや売店などの施設はありませんので、必要であれば、300メートルほど先の畳平へ移動して下さい。
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次につながる走りができました | チーム揃って安堵の笑顔 |
レースを終えた大野直樹選手(画像左)。「8分台でした。でも、次につながる走りができたと思います。」と、ちょっと悔しそうな様子。しかし、前回よりもタイムも順位も上がっていて、目の前の壁が少しずつ低くなってきています。
そして、画像右の高橋選手は、「通行止めでしたから、バスやタクシーが来なかったので、走りやすかったと思いますよ。」とのこと。乗鞍スカイラインでは2箇所の工事区間があって、片側交互通行が行われていました。前回大会でも同じように工事による片側交互通億区間があり、一部の選手は赤信号での停止時間を計測タイムから差し引くなどの措置をとられました。しかし、今回は全面通行止めのため、対向車の心配はなく、交互通行を解除して実施されたため、そのような心配はありませんでした。
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お決まりのポーズ − 「足が攣りそう〜...」 |
そして、いつも関西のノリで笑いを誘うこちらのチーム。「どっちの足が前で手は??」と、他のチームを巻き込んでお決まりのポーズ...しかし、レースの負荷と体が冷え込んできた影響から、伸ばした後ろ足が悲鳴を上げて、「足攣りそう〜!」の連呼が聞こえました。
とにかく風雨が強くなり、足がガクガク振るえが止まらない過酷な状況なんです。
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手荷物の受け取り − トラック荷台にリザルトが張り出される |
駐車場の一角で、手荷物の受け取りが始まっています。そして、各クラスの上位選手のリザルトがトラックの荷台に張り出されています。(この時点で、男子Dの矢部選手が総合1位であることが判明します。)
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初参加で3位にはいっちゃいました!! |
「昨日声かけてもらった神戸から初参加の二人です。」と、声を掛けて下さったこちらのお二人。昨日、記念撮影のボードの前でお話をお聞かせいただいたとき、「コースレイアウトがわからずぶっつけ本番」と、おっしゃっていました。
「この人は完走どころか、3位に入っちゃいましたよ!この大会は走り応えがあり、思ったよりも景色が見えたのでよかったです。レース中のコンディションは暑くもなく寒くもありませんでした。また、コースレイアウト的には前半の夫婦松(7.4km地点)まではキツイと感じたものの、それ以降はそんなにきつくはありませんでした。」
コース状況も全くわからず、初参加で3位とは大健闘ですね!ぜひ来年は一段高い表彰台を目指して頑張って下さい!
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これから平湯温泉に直行です! |
「畳平、日本平とか「平」という名がつくところまで走ることになぜか魅力を感じるんですよ」
ご自身のことを「タイラニスト」と呼ぶこちらの方。畳平に魅せられて、この大会には出場されたとのこと。もちろん、9月の長野県側の大会にも出場予定で、寒さで体をカタカタ震わせながら、「これから平湯温泉に直行です!それではまた9月に!」とおっしゃって下さいました。
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風雨が強くなる − リアハッチで雨宿り |
時間の経過と共に風雨が強くなり、退避する場所のないため、関係車両のリアハッチで雨宿りする様子も。
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下山誘導が始まる | また、向こうのノリクラで! |
天候悪化のため予定の時刻を早めて10時頃から下山誘導が始まります。こちらのスバルチームも「死んでしまいそう〜。また、向こうのノリクラ(全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)でお会いしかしょう!」と、言い残して足早に出発しました。
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次第に濃霧に飲み込まれ、天候は一気に急変... |
この時点では、まだ下山走行が可能で、早めに出発した選手はかろうじて降りることができたようですが、この後、天気は一気に急変してしまいます。
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