ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.1(2016/03/19) A
【リフトに乗ってツアーコース入口へ】
チケットセンター |
それではツアーコースに向かいますが、ツアーコース入口まではMt乗鞍のスキーリフトを利用します。こちらはチケットセンター、第3駐車場からゲレンデサイドに入ったところにあります。チケット販売開始は8時15分(リフト営業15分前)と、あまり早くありませんが、一回券ならシーズン中いつでも利用可能ですので、事前に用意しておいてもよいでしょう。
やまぼうしリフト→夢の平クワッドリフト→かもしかリフト 【地図拡大】 |
一回券×3枚 |
利用するリフトは、@やまぼうしリフト → A夢の平クワッドリフト → Bかもしかリフトの3本で、一回券×3枚必要です(400円×3枚、価格は取材時点)。なお、滑走用具を持たない登山者の方は、休暇村ゲレンデから入山されることをお勧めします。それは次の画像をご覧になればお分かりになります。
やまぼうしリフトまで滑り込む − 登山者は休暇村ゲレンデからの入山をお勧めします |
チケットセンターは、@やまぼうしリフトの中間付近にあって、リフト乗り場まで滑り降りる必要があります。
「登山者の方は休暇村ゲレンデへ」と、先ほど申し上げた理由はここにあります。スキー・ボードの場合は滑り降りれば大丈夫ですが、登山者の場合はリフト乗り場まで歩いて降りる必要があるからです。
今シーズンの鳥居尾根コースは極端な雪不足 |
やまぼうしリフトに乗車し、リフト線上から望む鳥居尾根コース。今年は雪不足から営業開始が1月22日(金)までずれ込みました。しかし、その後、コース状況悪化のため、翌週には営業中止となり、一旦、再開されたものの、2月中旬以降は完全に休業状態。毎年3月上旬に行われるダウンヒルスラローム大会もコース短縮を余儀なくされました。
夢の平クワッドリフト |
やまぼうしリフトの次は夢の平クワッドリフト。晴れていれば山頂方面の眺望がすばらしいリフト乗車です。
天気が悪いとうれしい?? |
でも、この悪天候に喜ぶこちらのスキーヤー。超ドM級と自称するほどで、天気が悪くなるほど、笑顔がほころぶという反比例の法則があるようです...
かもしかリフト | 「今日はどこまで行くたかい〜〜」 |
最後はかもしかリフト。朝一番でお会いした係りの方がいらっしゃいますね〜。「今日はどこまで行くたかい〜〜」という会話がリフトに乗るときの挨拶...
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岐阜県に引き続き、長野県も登山届の提出を義務づける登山安全条例が昨年12月に可決しました(施行は今年7月)。三本滝レストハウス入口に登山届のポストがあるのをご存知でしょうか?近年はインターネットでの登山届ができるようになりましたので、事前に届けることも可能です。
なお、ポストには用紙が備え付けてありませんので、ご自身で事前に用意する必要があります。
かもしかゲレンデ | 間もなく終点 − 目の前にツアーコース |
Mt乗鞍スキー場の中でも最も高いところに位置するかもしかゲレンデも雪不足の影響を大きく受けて、例年なら年末には営業が始まるものの、今年は1月16日までずれ込み、過去最高に遅い記録となりました。ただ、鳥居尾根コースのような営業中断という状況には至らず、現時点でも問題なく滑走できる状態が続いています。
そして、リフト降り場に近づくと、ツアーコース入口がすぐ確認できます...いよいよ、ここからが本番です!
【ツアーコースT −入口急斜面】
ツアーコース入口 |
こちらがツアーコース入口。ツアーコースは標高2000メートルの入口から、標高2500メートルの位ヶ原までの約2kmの樹林帯を切りとおして作られたバックカントリーコースです。
ゲレンデを離れてここからバックカントリーエリアとなります。この先はスキー場の管理区域外となるため、負傷・遭難などの事故が発生した場合は、山岳救助隊への救助要請を行うことになります。山岳救助隊への要請は警察(110番)へ連絡してください。
なお、救助費用が必要となる場合がありますので、ツアーコース(バックカントリーエリア)に入山される場合は、山岳保険に加入されることをお勧めします。
位ヶ原山荘に宿泊するも悪天候でやむなく下山してきました | 日差しが差し込み始める |
さて、位ヶ原山荘から下山されてきたこちらのお二人。「今日は山荘から山頂に向かう予定でしたが、とてもそのような天候ではなく、断念して下山しました。」と、おっしゃっている最中に、雲間から太陽の輪郭がはっきりとあらわれ、ちょっと残念そうなご様子。確かに予報よりは早く天候が回復に向かっている模様です。ただ、午後になると再び天候が荒れ、擬似的な好天のようです。
湿雪 |
14日(月)の降雪が残っているものの、完全に湿雪。
昨年のツアーコース入口急斜面 2015ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) B ↓ |
先週のツアーコース入口急斜面 (速報2016/03/12) ↓ |
今回ののツアーコース入口急斜面 |
こちらは入口急斜面の全景です。左上は昨年の様子、右上は先週の様子です。ブッシュなどの状況から昨年よりも積雪量が少ないことがわかります。この付近で積雪量が増加するのは2月〜3月上旬までで、これからの時期は積雪量が減少に転じます。
上空に青天が | 気温0℃ − 暑い! |
9時30分近くになると、いきなり上空に青空が広がり始めます。日が差すと同時に暑さを覚え、日差しの有無によって、天候・気候は大きく変動することがわかります。日差しがあって気温が0℃なら、暖かさ・暑さというものを感じると思います。
ツアーコースの下山滑走は例年5月中旬ごろまで (積雪情報は当WebSiteで随時発信) |
さて、ツアーコースの滑走可能時期は、例年5月中旬頃までです。雪解けが最も早いのはこちらの画像の入口急斜面ですが、雪解けが進むと雪の下に横たわっていたブッシュが起き上がり、人の背丈以上の密林状態になってしまします。とても歩いて下山できる状態ではありません。そうかといって、ここから再び登り返すわけにも行きません。
そのため、当WebSiteでは、4月下旬ごろからツアーコースやその下部のかもしかゲレンデの積雪状況をお伝えしておりますので、入山時にご覧くだされば参考になるかと思います。なお、ツアーコースでの下山滑走ができなくなった後は、位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バス下り便に乗車して下山してください。
特に今年は積雪量が少ないため、例年よりも早く滑走不能になる可能性がありますのでご注意ください。
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■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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