ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2016/10/08〜10) A
【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景U(三本滝ゲート〜大雪渓)】
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三本滝ゲート − この先マイカー規制 |
観光センターから7km先の三本滝ゲート。ここからマイカー規制となり、バス・タクシー・自転車のみ通行できます。今日は上部エリアで強風のため、乗鞍スカイラインは自転車通行止めで、三本滝ゲートにはご覧の看板が立てられますので、自転車の方は必ずチェックしたうえで通過してください。
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上はとても無理! |
9時の三本滝ゲートの気温は17℃で寒さはありませんが、少し風が強くなってきました。そこに下山されてきたヒルクライマーが「上はとても無理!位ヶ原山荘より先は濃霧と強風で前に進める状況ではありません。」とのことで、位ヶ原山荘で引き返された模様。
この辺りでも、風の吹き方が怪しげな雰囲気を見せていて、上部の荒模様を想像できるような状況になって来ました。
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10月6日(木)の倒木箇所 10月6日速報 |
綺麗に撤去 |
さて、左の画像は10月6日(木)に発生した三本滝ゲート先の倒木箇所。もちろん、現在はきれいに撤去されていますが、その周辺をよく見ると...
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大木がスパッと割れる | 大人が一抱えするほどの大きさ |
大人が一抱えもするような大きな木がスパッと斜めに割れています。中が空洞になっていますので、強度的に弱くなっていたのかもしれません。今年4月には倒木箇所の数十メートル先で土砂崩れが発生し、大雨の時は道路が川のようになるなど、維持管理の大変さがうかがえます。
こんな状態ですから、もう焚き付けに使ってもいいのでは...と思われますが、いやいや〜ここは国有林内。材木はすべて国の財産。個人や道路管理者が勝手に処分するわけには行きません...(営林署の管轄)
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かもしかゲレンデ |
紅葉前線は大雪渓・位ヶ原エリアの上部から徐々に下山してきます。ただ、摩利支天〜三本滝付近まで降りてくると、そのまま乗鞍高原方面へと進まずに、一旦、ここで消滅するケースが毎年見られます。
つまり、摩利支天〜三本滝の紅葉が終わっても、乗鞍高原の紅葉が始まらない状況がみられ、その週は紅葉の見どころがほとんどない状況となり、今週がまさにその状態です。
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今週は紅葉の端境期ですが一部きれいな場所も |
ただ、全くないかといえば、そんなことはなく、一部ではきれいな場所を残しています。
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摩利支天より先は紅葉が終わる |
摩利支天から先は、見頃が終わって落葉が始まっています。まだこの辺りは葉が残っていますが...(↓)
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ダケカンバの枝ぶり |
冷泉小屋を過ぎるとご覧の状態に。数週間前までは、針葉樹と区別のつかない緑が青々としていたものの、グロテスクな白肌が浮かび上がっています。
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位ヶ原山荘 |
標高2350メートルの位ヶ原山荘。この辺りが森林限界です。
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先週の位ヶ原山荘付近−雲は下から ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2016/10/01〜02) A |
今回の位ヶ原山荘付近−雲は上から |
左は先週の画像で、右が今回の画像。雲のかかり方に違いがみられます。左のような状況だと、上部エリアに到達すると天気に恵まれますが、右のような状態だと、逆に上の方に向かうほど天候が悪化することがよくわかります。
山麓から見た場合、どちらも同じような曇り空にみえますが、雲のかかり方の違いで、標高によって天候が大きく左右されるのが乗鞍のような高山帯でよく見られることです。
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位ヶ原山荘から濃霧 − 視界50メートル、全く見えない | 自転車はテールランプ・ヘッドランプの実装をオススメ |
位ヶ原山荘から先は、視界50メートル程度の濃霧。雲の中といったほうがよいでしょうか。かなり視認性がわるく、自転車走行の方は、ヘッドライトとテールランプの点灯をお願いいたします。
通常、自転車の場合は、後ろは反射板になっていますが、ぜひとも自光するものを利用してください。自転車は他の車両からの視認性が悪く、悪天候時の衝突回避に役立ちます。
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肩から掛けるバッグがよくなかった... | 一つ一つ経験を重ねて... |
「肩から掛けるバッグがよくなかった...」と、自転車を押して歩きます。若いうちは一つ一つが経験の蓄積です。がんばって!!
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大雪渓前、残り1.5km − 風にあおられながら前に進む |
その先には別のメンバーも。大雪渓までやってくれば、残りは僅か1.5km。風にあおられながらも何とか前に向かって進みます。
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