【速報バックナンバー 2025年6月分】

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◎ 6月  
■2025年6月28日(土)            ■2025年6月21日(土)            ■2025年6月13日(金)            ■2025年6月7日(土)            ■(※過去の速報へ)            

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■2025年6月28日(土)     

梅雨明けを思わせるような夏の空が広がる
@ 2025/06/28 09:25
乗鞍岳春山バス、大雪渓に到着
(大雪渓・下端小屋口)
A 2025/06/28 11:00
今日もモーグルコースが熱い!

(モーグルコース)

B 2025/06/28 13:15
午後から一時雲が広がる

(朝日岳直下)

C 2025/06/28 14:55
梅雨明けを思わせる夏雲、燦々と降り注ぐ太陽
(大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

【目次】

<観光センター、春山バス>   

<大雪渓・山頂方面>   

<山頂方面の積雪状況>   

<その他の画像>   

<この1週間の天候状況(6月22日(日)〜6月28日(土))>   

<Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)>   

<観光センター、春山バス>
一旦消滅した梅雨前線が日本海に再び分布し、週の前半は大雨となり、前線が抜けた週の後半は、太平洋高気圧の勢力が強まって、梅雨明けを思わせる良い天気となりました。この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→【この1週間の天候状況 6月22日(日)〜6月28(土)】)

早朝6時の観光センター前駐車場の天候は、上層の薄い雲がたなびくものの晴天の朝を迎えます。気温は12℃で暑くも寒くもないコンディションです。7時頃になると雲が抜けて、すっきりとした綺麗な青空が広がり、日差しの暑さも感じさせる夏空となります。

最近、観光センター付近でクマの目撃情報が頻回に見られますが、乗鞍高原は元々の生息域であるため、特別目立った事案ではありません。お越しになる方が特別な対応をする必要ありませんが、観光センターに駐車した時に、車内は暑いからと言って、車外に食べ物やゴミを置くようなことは絶対にされないようお願いいたします。クマを誘引する要素になります、

今日の春山バス始発便は3台。乗客の大半が大雪渓での滑走を楽しむ夏スキーヤー・ボーダーの方々。特にボーダーの方の姿目立っていました。始発便が出発する8時30分頃には日差しが突き刺さるような暑さを感じさせるようになってきました。始発便はほぼ定刻通り出発し、新緑が美しい沿道の風景を楽しみながら、標高2350メートルの位ヶ原山荘を通過すると森林限界を超えて、景色は一気に山岳風景となります。この時期の山岳風景は、空の青・ハイマツの緑・残雪の白が織りなす初夏の三原色に包まれます。雪解けが進んでハイマツの緑が深くなると、初夏の三原色は見られなくなりますので、ぜひとも早めにお越しいただき、体験していただきたいところです。

沿道の雪壁は雪解けが進み、見られる場所が、位ヶ原お花畑、宝徳霊神バス停のある5号カーブ、大雪渓下にある4号カーブに限定されています。最も高い雪壁である4号カーブでは、外壁7.6メートル、内壁5メートルとなっていて、ほぼ昨年並みの状況です。

<大雪渓・山頂方面)>
春山バス始発日が到着した9時15分の大雪渓は晴・気温18℃で、かなり高めの状況。くっきりとした青空が広がり、スキーの準備をする方や、山頂目指して登る登山の方々など様々です。本日最もにぎわっていたのがモーグルコースで、3レーンは果敢に滑走するモーグラーの姿が目立っていました。最も長いコースは29コブ・100mで、まだまだ十分滑走できる状況です。また、肩の小屋に向かう登山道とモーグルコースが一部接近している所があって、お互いに譲り合いながら行動されることをお願いいたします。

大雪渓はこの1週間の雪解けが激しく、大雪渓入口付近は昨年よりもやや遅い雪解け状況が昨年並みに、石碑の岩は昨年より1週間遅い雪解け状況が昨年並みに、モーグル岩は昨年より4週間遅い雪解けだったものが昨年より1週間遅い雪解けとなっています。

<山頂方面の積雪状況>

山頂方面積雪状況
肩の小屋〜剣ヶ峰登山道の積雪はなくなりました
(大雪渓〜肩の小屋登山道は下半分に積雪あり)
@山頂方面全景 A先週まで残っていた積雪区間はなくなりました

画像・記事の転載・引用・リンクについて

肩の小屋〜剣ヶ峰山頂登山道の一部で、先週まで積雪が残っていましたが、今週はほぼ完全に消滅しました。例年と比べて1週間程度早い状況です。また、大雪渓〜肩の小屋登山道は先週と同様、上半分は積雪があり、下半分は積雪がありません。

稜線付近に到達すると涼しさを感じさせてくれますが、13時の稜線の気温は18℃で、依然として高い状態が続いています。今日は登山道上で、乗鞍の自然観察指導員の会長でいらっしゃる上平尚(かみひらたかし)さんにお会いしました。今回はガイドとしてお越しになっていましたが、道中、色々なお話を案内する登山者に伝えていらっしゃいました。乗鞍の地学からマタギで培った技術など、多岐にわたる内容は必見です。

次回速報は7月5日(土)の予定です。(2025/06/28 23:00更新)

 

6月28日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

【この1週間の天候状況(6月22日(日)〜6月28日(土)】

●6月22日(日)晴れのち曇り (乗鞍高原:最低15℃・最高:26℃)
日本の東にある高気圧が日本の南へ広く張り出し西〜北日本は今日も猛暑日。日本海にある梅雨前線との気圧傾度が大きく、松本には強風注意報が発令。乗鞍は山頂付近に雲がかかるものの午前中は晴天。雲は次第に多くなり、午後からは薄日のある曇り空に。風はやや強めで気温は昨日ほど上昇しなかった。
(春山バス始発便2台-予約分)
(畳平:6時:晴11℃〇)

●6月23日(月)雨(乗鞍高原:最低16℃・最高:21℃)
日本海に停滞する梅雨前線が南下して、北陸付近に活発な雲がかかり、高山では早朝から非常に激しい〜猛烈な雨となって6時48分に洪水警報発表。
高山付近では8時過ぎから雨の降り方が強まり、10時までの1時間に船山で46.0mmの激しい雨、高山で33mmの激しい雨、久々野で23.5mmの強い雨、丹生川で23.5mmの強い雨を観測。また、長野県側では上高地では21mmの強い雨を観測。雨のピークは高山市では午前中、松本市では午後にみられ、24時間の累積雨量は、丹生川200.0mm、高山192.5mm、船山192.0mm、栃尾171.0mmで、以上4つの高山市内の観測地点が全国1〜4位を記録。また上高地では91.0mmとなった。この大雨で丹生川では床下浸水、高山市内では道路の冠水や断水などが発生し、河川増水に伴う避難指示なども実施された。
また、9時に小笠原近海で台風2号発生。今後、日本列島に接近し影響の恐れ。

【6月23日 時系列】
6時48分、高山市、洪水警報
9時00分、安房峠旧道(岐阜県側)、雨量規制通行止
10時13分、高山市に洪水警報に加えて大雨警報(土砂災害)が発表
10時20分、高山市で避難所開設
10時30分、安房峠旧道(長野県側)、雨量規制通行止
10時30分、乗鞍スカイライン通行止
10時31分、乗鞍上高地地域に洪水注意報
11時30分、高山市(江名子町)、警戒レベル4(避難指示)が発令、高山市は江名子町の1335世帯3166人に避難指示
12時03分、松本地域に雷洪水注意報に加えて大雨注意報が発表
12時10分、高山市に土砂災害警戒情報発表
12時26分、高山市に竜巻注意情報発表
12時32分、松本地域に洪水警報発表(大雨雷注意報継続)
13時14分、松本地域に洪水警報に加えて、大雨警報(浸水害)発表
15時05分、高山市の土砂災害警戒情報が解除
15時50分、松本地域の大雨警報・洪水警報解除
15時53分、高山市の洪水警報解除
17時00分、県道上高地公園線通行止
19時00分、県道上高地公園線通行止解除

(春山バス始発便1台-予約分)
(畳平:6時:雨と霧11℃×・10時:雨10℃×・12時:雨10℃×・15時:雨8℃×)

●6月24日(火)雨のち曇り(乗鞍高原:最低16℃・最高:21.5℃)
梅雨前線の影響で局地的に激しい雨が断続的の続き、4時19分に岐阜県に記録的短時間大雨情報を発表(4時10分までの1時間に関市関付近で100mmの猛烈な雨を観測・解析)
乗鞍は明け方までは1ミリ程度の雨が続いていたものの9時ごろから雲空に変わる。高山市で昨晩から発生していた取水河川の混濁による浄水場の稼働停止は朝までに解消。
今日は全国的の日差しが雲に遮られて気温は低めで、今日の最高気温1位は日差しのあった北海道網走郡の津別で34.4℃。ランキング10位以内に7地点が北海道だった。
10時30分、安房峠旧道の通行止解除
13時30分、乗鞍スカイライン通行止解除(春山バス始発便1台-予約分)(畳平:6時:雨9℃×)

●6月25日(水)曇り(乗鞍高原:最低16℃・最高:26℃)
日本海に停滞する梅雨前線に向かって南から湿った空気が流れ込み大気が不安定となり、暖湿気の通り道となった東海地方(三重北部から大垣・関ケ原)では局地的な大雨に見舞われた。前線から離れていた三重県いなべ市・菰野町で土砂災害警戒情報が発令。大垣の上石津では24時間で273.5mmの雨量となった。大雨は三重県北部から関ケ原付近に分布し、冬場の寒気が通る経路を暖湿気が逆に進んだ形となった。
乗鞍では朝から小雨が降ったり止んだりを繰り返す状況で、山頂方面はほぼ終日にわたって雲に覆われた。 
(春山バス始発便1台-予約分)
(畳平:6時:曇9℃〇)

●6月26日(木)曇一時雨、のち、晴れ(乗鞍高原:最低13℃・最高:22℃)
日本海にある前線を伴った低気圧により乗鞍は曇。山頂は雲に隠れて見えない。9時過ぎから弱い雨。寒冷前線通過に伴い、一時的に雨が強まり、畳平では12時から13までの1時間間で急な強雨に見舞われて8mm/hを観測。また乗鞍高原でも12時〜14時にまとまった降雨となった。そして、前線通過後は急速に天候が回復し、15時過ぎには青空が広がる。この日の高山の日中最低気温は、寒冷前線が通過した11時30分と12時30分に観測された20.2℃だった。
(春山バス始発便3台-予約分)
(畳平:6時:曇10℃〇・9時:霧11℃〇・12時:雨11℃×・15時:曇9℃〇)

●6月27日(金)曇(乗鞍高原:最低14℃・最高:24℃)
上空の気圧の谷と湿った空気の影響で脊梁山脈から日本海側は雲が分布し、乗鞍は午前中は曇り空。山頂方面は雲に隠れて、畳平では濃霧が続き、乗鞍スカイラインは朝から自転車通行不可。13時頃から晴れ間が増えてきて山頂付近の雲も抜け始めた。
九州南部、九州北部、中国、四国、近畿が梅雨明け。九州南部を除く、九州北部、中国、四国、近畿では、6月の梅雨明けは観測史上初めて。
(春山バス始発便1台−予約分)
(畳平:6時:雨と霧7℃×・13時:霧7℃3m×)

●6月28日(土)晴(乗鞍高原:最低11℃・最高:26.5℃)
日本海に中心を持つ高気圧に覆われて朝から良く晴れる。お昼前から午後にかけて、一時雲に覆われるタイミングがあったものの、夕方近くになって再び晴れる。強い日差しで気温も上昇し、乗鞍高原では最高気温が26.5℃まで達して久しぶりの夏日。梅雨明けを思わせる暑い一日となった。
(春山バス始発便3台−予約分)(畳平:6時:晴8℃〇)

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。   また、掲載後、内容を修正する場合があります畳平の〇×は自転車通行可否。

  【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月31日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了し、それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月31日(月)〜4月11日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月30日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月31日(月)〜4月11(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月11日(金)11時〜6月28日(土)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●6月28日(土)〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(月)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 乗鞍スカイライン:5月15日(木)開通


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■2025年6月21日(土)     

気温は高めだが、爽やかな空気に包まれ、そよ風に吹かれる心地よさが最高
@ 2025/06/21 09:15
乗鞍岳春山バス、大雪渓に到着
(大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2025/06/21 11:05
モーグラーが勢ぞろい − 夏の乗鞍が始まる
(大雪渓)

B 2025/06/21 13:15
モクモクとした夏雲
(朝日岳直下)

C 2025/06/21 09:50
終日爽やかな空気に包まれる
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下4号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

【目次】

<観光センター、春山バス>   

<大雪渓・山頂方面>   

<山頂方面の積雪状況>   

<その他の画像>   

<この1週間の天候状況(6月14日(土)〜6月21日(土))>   

<Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)>   

<観光センター、春山バス>
6月14日(土)〜15日(日)は大雨となりましたが、その後は、局地的に曇りや雨もあったものの、太平洋高気圧の勢力が強まり、梅雨明けを思わせる暑い日が続きました。この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→【この1週間の天候状況 6月14日(土)〜6月21日(土)】)

早朝6時の観光センター前駐車場の天候は、綺麗な雲がたなびく朝を迎えています。気温は15℃ですが、幾分ひんやりとした感覚のある空気感です。朝一番の山頂方面はやや霞んだ状態でしたが、時間とともに明瞭となり、6月の梅雨の時期とは思えない澄んだ空気に包まれるようになります。

今日の春山バス始発便は3台。先週までとは打って変わって、バックカントリースキーヤーの姿はほとんどなく、大雪渓でコブのトレーニングに励むモーグラーが大半を占めています。先週、岐阜県側の鶴ヶ池雪渓が雪解けのため閉鎖され、長野県側に移動してきた模様です。

春山バス始発便は予定通り観光センターを出発し、位ヶ原山荘を通過して大雪渓へと向かいます。くっきりとした青空に、秋を思わせるような筋状の雲がたなびき、梅雨とは真逆のコンディションとなっています。森林限界を超えてからは、ハイマツの緑、残雪の白、空の青の三原色が織りなす初夏の光景が車窓全面に広がります。沿道で最も雪壁が高い大雪渓下の4号カーブの雪壁の高さは、内壁6m・外壁8.5mで、昨年よりもやや高い状態となっています。

<大雪渓・山頂方面)>
春山バス始発日が到着した9時15分の大雪渓は、晴天・気温17℃で心地よいそよ風が吹いています。6月下旬で17℃はかなり高く、7月中旬以降の梅雨明けの頃の気温で、日差しの暑さを感じさせる状況ですが、今日は日差しの強さはほとんど感じさせず、幾分ひんやりとした感覚すら覚える心地よさが続きます。

大雪渓の積雪は減少しているものの、6月14日(土)〜15日(日)の大雨の影響は思ったほど大きなものではなく、大雪渓入口付近は昨年よりも1週間遅い雪解けで先週同様、石碑の岩はほぼ昨年並みで先週より1週間早まり、モーグル岩は昨年より2週間遅い雪解けで先週より1週間早まっています。

今日はモーグルの方が大勢お越しになり、車道沿いの雪渓下部では、3レーンのモーグルコースが作られ、最も長いものは33コブ・115mとなっています。バーンは適度に柔らかく、雪しぶきを巻き上げながら果敢にコブを攻めるモーグラーの姿が見られました。

正午の肩の小屋の気温は18℃。肩の小屋では夏山シーズンの営業開始に向けて準備が進められています。昨日より準備が開始されましたが、建物・設備に異常は見当たらなく、このまま順調に準備が進められれば、例年通り、7月上旬に営業開始ができそうで、今年は7月5日(土)のオープンを目指しているとのことでした。

<山頂方面の積雪状況>

山頂方面積雪状況
積雪区間は40m −
登山道上の積雪は数日から1週間で消滅の見込み
@山頂方面全景 A 積雪個所(朝日岳付近)
積雪区間
40m

画像・記事の転載・引用・リンクについて

山頂方面は、大雨の影響で雪解けが早まり、かなり消滅しました。昨年よりやや早い雪解けです。

肩の小屋から山頂方面に向かう夏道では、稜線手前の朝日岳直下に0メートルほどあった積雪区間は40メートルに減少して、登山道部分の積雪は数日から1週間程度で消滅するものと思われます。肩の小屋方面(畳平方面・乗鞍スカイライン方面)からお越しの場合は、アイゼンの必要性は少なくなってきたものの、積雪区間を下山される場合、慣れていない方はアイゼンがあったほうがよいかと思われます。

春山バスでお越しの場合、これまでは大雪渓から朝日岳に直登することも可能でしたが、雪解けで大雪渓から上部に向かうことができなくなりましたので、肩の小屋から稜線に向かう夏道をご利用ください。大雪渓から肩の小屋への登山道は、積雪区間が半分程度残っていますので、雪に慣れていない方は、アイゼンがあったほうがよいかと思います。

次回速報は6月28日(土)の予定です。(2025/06/21 22:00更新)

 

6月21日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

【この1週間の天候状況(6月14日(土)〜6月21日(土)】

●6月14日(土)雨(乗鞍高原:最低13℃・最高:17℃) 
梅雨前線は太平洋高気圧の勢力が強くなり一旦不明瞭になるが、前線上のキンクに発生した低気圧が朝鮮半島から日本海へと進み、低気圧に向かって太平洋高気圧の縁を回るように暖湿気が流入して、次第に雨が強まって行った。
乗鞍では8時過ぎより雨となり、午後は2〜5mm/hのややまとまった雨が続くようになる。
乗鞍スカイラインは午前中は自転車通行可能だったが、濃霧と強風により午後からは自転車通行不可となった。
東北地方南部・北部で梅雨入り、これで梅雨のなか北海道と梅雨明けした沖縄を除いて全ての地域で梅雨入りとなった。
(春山バス始発便1台 − 予約分)
(畳平:6時:小雨6℃◯・9時:雨8.2℃◯・12時:雨9.1℃ ×・15時:雨9.0℃×)

●6月15日(日)雨(乗鞍高原:最低17℃・最高:22.5℃)
前線を伴った低気圧が日本海を東北東進し、前線に向かって暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となり、低気圧の暖域側で激しい雨となる。
乗鞍でも3時頃に10mmを超えるやや強い雨となり、県道乗鞍岳線(休暇村〜県境)は3時に通行止、乗鞍スカイラインは7時通行止、上高地公園線は8時に通行止。
雨の降り方は午前中が中心で、午後から弱まり、夕方には止んで、県道乗鞍岳線は16時15分に通行止解除された。最終的に上高地でこの日の24時間雨量は61.0mm/24h、中ノ湯の連続雨量は100mm越えとなった。
全国的には東海地方を中心に大雨となり、6時11分に浜松北部に土砂災害警戒情報が発表された。また、気温が上昇し、気温を測定する914の観測地点のうち208地点で30℃以上の真夏日となった。
(春山バス運休)
(畳平:6時:雨6℃×・9時:雨12℃×・12時:雨11℃×・15時:雨11℃×)

【6月15日(日)時系列】
23:26 乗鞍上高地地域 洪水注意報発表
23:33 高山市 洪水注意報発表
02:04 高山市 大雨注意報発表
3:00 県道乗鞍岳線(休暇村〜県境)通行止
3:10 乗鞍高原で10.3mmのやや強い降水を観測、7時頃まで数mmの強さ、その後徐々に弱まる
3:17乗鞍上高地地域大雨注意報発表、洪水注意報継繞
3:34 松本 洪水注意報 発表
4:40 中の湯 連続雨量79mm
5:10 中の湯 連続雨量 85mm
5:46 松本 洪水注意報 解除
6:00 安房峠旧道 通行止
7:00 乗鞍スカイライン通行止
8:00 県道上高地公園線 通行止
09:12 高山市 洪水注意報解除
11:58 高山市 大雨注意報解除
12:00 中の湯 午後からは連続雨量は100mmほどで継続
12:00 乗鞍高原、午後は1mm以下
15:28 乗鞍上高地地域 大雨注意報、洪水注意報 解除
15:40 県道上高地公園線 通行止解除
16:15 県道乗鞍岳線 通行止解除

●6月16日(月)曇〜雨(乗鞍高原:最低11℃・最高:24.5℃) 
日本海に発生した前線を伴った低気圧と台風1号から変わった低気圧が一体となって、本州付近は台風由来の暖湿気が流入し、局地的に不安定となり、乗鞍では曇りの一日で時々雨が降り、畳平では午前中から終日雨。
全国的には、太平洋高気圧の勢力が強まり、前線を押し上げて晴れ、暖かい空気が流入して、午前中から30℃を超える地点が多く、419地点で30℃以上の真夏日、22地点で35℃以上の猛暑日となった。また、本州では本日初めて熱中症警戒アラートが発令された(沖縄県の八重山地方に加え、本州では和歌山県、香川県、鹿児島県の奄美地方で発表)
(春山バス始発便1台 − 予約分)
(畳平:6時:曇9℃◯・9時:雨11.0℃◯・12時:雨11.5℃◯・15時:雨11.0℃◯)

●6月17日(火)晴(乗鞍高原:最低15℃・最高:28℃) 
太平洋高気圧の張り出しが強くなり、一時的に梅雨前線が消滅。北海道付近に低気圧があって、南高北低の夏の気圧配置となり、南風が流入して気温が上昇しやすい状態。全国的に猛暑。
乗鞍では朝一番は雲が多く、山頂付近が隠れていたが、10時頃より山頂付近の雲も取れて眩しい夏空が広がる。乗鞍高原では午前中から気温が高くなり、12時50分に28℃まで上昇し夏日となった。また、畳平でも15時に15.1℃と今季最高の気温を更新した。
全国的には甲府の38.2℃が最高で、914の観測地点のうち、65地点で35℃以上の猛暑日、548地点で30℃以上の真夏日となって、今年一番の暑さを更新した。
長野県内30地点では、佐久(36.1℃)、穂高(35.6℃)、松本(35.3℃)、上田(35.1℃)の4地点が35℃以上となりいずれも今年初の猛暑日で、16地点が30℃以上の真夏日となった。
(春山バス始発便1台 − 予約分)
(畳平:6時:曇8℃◯・9時:曇8.5℃◯・12時:晴12.9℃◯・15時:晴15.1℃◯)

●6月18日(水)晴(乗鞍高原:最低12.5℃・最高:30.5℃) 
太平洋高気圧の辺縁からの温かい南西風により朝からよく晴れて気温が上昇。全国的に猛暑。
乗鞍高原では10時には25℃を超え、13時10分に30.5℃を観測し、今年初の真夏日。畳平では13時と14時に17.0℃を観測し、昨日の記録をさらに上回って今年最高を更新。
全国的には多治見の37.6℃が最高で、914の観測地点のうち、71地点で35℃以上の猛暑日、577地点で30℃以上の真夏日となって観測地点数は昨日を上回った。
長野県内30地点では、3地点が猛暑日、23地点が真夏日だった。また、高山では34.8℃で今年一番の暑さ、昨日猛暑日となった松本では33.8℃だった。
(春山バス始発便1台 − 予約分)
(畳平:6時:晴10℃◯・9時:晴13.1℃◯・12時:晴16.1℃◯・13時:17.0℃〇・14時:17.0℃〇・15時:晴16.1℃◯)

●6月19日(木)晴(乗鞍高原:最低13.5℃・最高:30℃) 
太平洋高気圧の勢力に覆われ、今日も真夏のような暑さと晴天。乗鞍では昨日より気温の上がり方が遅いが、ほぼ昨日並みの暑さで13時30分に30℃に達し、真夏日となった。畳平では13時に最高気温16.2℃を観測した。全国的には昨日に引き続き多治見の36.9℃が最高で、914の観測地点のうち、昨日よりやや少ない56地点で35℃以上の猛暑日、30℃以上の真夏日は昨日より多い598地点だった。
長野県内30地点では、3地点が猛暑日、真夏日は昨日より多い25地点だった。また、高山では34.5℃で昨日とほほ同じ、松本では昨日よりやや高い34.1℃だった。
奄美地方が梅雨明け。平年より10日早く、昨年と比べても3日早い。
(春山バス始発便1台 − 予約分)
(畳平:6時:晴5℃◯・9時:晴11.9℃◯・12時:晴15.9℃◯・13時16.2℃〇・15時:晴16.1℃◯)

●6月20日(金)晴(乗鞍高原:最低13.5℃・最高:30℃) 
今日も広く太平洋高気圧に覆われて晴れて、午後から雲が多くなってきたものの暑い一日になった。華中から黄海にかけて梅雨前線が復活してきたが、まだ影響はない。乗鞍高原でも14時に30℃を観測し、畳平では15時の16.5℃が最高だった。
全国的には昨日に引き続き多治見の36.9℃が最高で、914の観測地点のうち、昨日よりやや少ない29地点で35℃以上の猛暑日、30℃以上の真夏日は589地点だった。
長野県内30地点では、猛暑日の地点はなく、真夏日は昨日よりやや少ない23地点だった。また、高山では33.8℃、松本では32.9℃で、共に昨日より低くなった。
(春山バス始発便2台 − 予約分)
(畳平:6時:晴11℃◯・9時:晴14.5℃◯・12時:晴15.6℃◯・15時:晴16.5℃◯)

●6月21日(土)晴(乗鞍高原:最低14℃・最高:30℃)
今日も太平洋高気圧に覆われて晴れた一日。乗鞍高原でも12時50分に30℃を観測して4日連続の真夏日。畳平では14時の18.4℃を観測し、今年一番を更新した。
全国的には小松の36.9℃が最高で、914の観測地点のうち、昨日より少ない10地点で35℃以上の猛暑日、30℃以上の真夏日は512地点だった。
(春山バス始発便3台 − 予約分)
(畳平:6時:晴12℃〇・9時:晴13.6℃◯・12時:晴16.1℃◯・13時:晴17.8℃◯・14時:晴18.4℃◯・15時:曇16.5℃◯)

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。   また、掲載後、内容を修正する場合があります畳平の〇×は自転車通行可否。

  【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月31日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了し、それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月31日(月)〜4月11日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月30日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月31日(月)〜4月11(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月11日(金)11時〜6月21日(土)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●6月21日(土)〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(月)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 乗鞍スカイライン:5月15日(木)開通


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■2025年6月13日(金)     

梅雨の中休みは、青空に絵筆をふるう雲が美しい 
@ 2025/06/13 08:55
新緑が一段とくっきりし、緑が眩しい季節
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天)
A 2025/06/13 19:15
穏やかな晴天
(春山バス始発便 − 大雪渓到着)

B 2025/06/13 13:20
いつまでもここに居たい心地よさ
(朝日岳直下)

C 2025/06/13 14:50
青空に絵筆をふるう雲が美しい
(県道乗鞍岳線− 大雪渓下4号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<観光センター、春山バス>
今週は梅雨前線が北上し、東海地方は6月9日(月)、関東甲信地方は6月10日(火)に梅雨入りし、6月11日(水)には大雨の影響で周辺道路が雨量規制通行止めとなるなど、梅雨入り直後から梅雨末期のような降り方をを見せてくれました。この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→【この1週間の天候状況 6月8日(日)〜6月13日(金)】)

早朝6時の観光センター前駐車場の天候は、青空に筋状の雲が流れる朝を迎えます。気温10℃、やや肌寒さを感じる状況です。まるで秋空を感じさせるような高い空が広がり、梅雨の中休みにしては上出来の天気です。

春山バス始発便は大雨と道路陥没で三日振りの運行再開となりました。今日は平日ですが、始発便は30名近い乗客を乗せて出発します。位ヶ原山荘までの区間にはもう積雪はありません。それに代わって、新緑の色合いはっきりしてきて、青空の青と新緑の緑がうまくマッチングし、夏山シーズンの始まりを感じさせるものです。位ヶ原山荘を超えると、沿道には雪景色が広がるようになり、次第に沿道の積雪も増えてきます。

沿道で最も積雪が多いのは。大雪渓下4号カーブですが、外壁で9.5メートル、内壁で6.8メートルで先週よりもわずかに減少しています。

<大雪渓・山頂方面)>
春山バス始発日が到着した9時15分の大雪渓は、晴天・気温8℃で微風が流れています。6月中旬ともなると、稜線からロングコースを滑走するバックカントリースキーヤーの姿は片手程度。大半が大雪渓を滑走するモーグラーの方々でした。

大雪渓は先週より30センチ程度の雪解けにとどまっています。大雪渓入口付近は昨年よりも1週間遅い雪解け、石碑の岩は昨年より1週間遅い雪解け、モーグル岩は昨年より3週間遅い雪解けとなっています。場所によって大きく異なっていますが、傾向は先週までの状況と変わりありません。

また、道路沿いの雪渓下部ではモーグルコースが2本作られています。平日でもこの一角だけは賑わいを見せていました。、

<山頂方面の積雪状況>

山頂方面積雪状況
積雪区間は70m − 前歯のあるアイゼンが必要です
@山頂方面全景 A積雪個所(朝日岳付近)積雪区間70m

画像・記事の転載・引用・リンクについて

前述のとおり、大雪渓付近は昨年よりも遅い雪解け状況ですが、稜線方面は昨年より若干早い雪解けを示しています。

肩の小屋から山頂に向かう登山道では、朝日岳直下付近で積雪が残っていて、積雪区間は70メートルほど。今日は雪が柔らかいため、下りでも苦労せずに降りる人もいれば、恐る恐る慎重に一歩一歩を確かめながら下山される方もいらっしゃいます。多くの観光客はアイゼンなど持たずにお越しになり、途中でスリップして転倒する様子が何度も見られました。まだ、積雪があるうちは必ずアイゼンを持参していただくようお願いいたします。

13時の稜線の気温は15℃。そよ風が心地よく、穏やかな晴天に恵まれ、まだ、梅雨が続いているということを忘れさせるような雰囲気です。そろそろ、稜線からの滑走はタイムリミットが近づいています。朝日岳から大雪渓に降りるルートは、画像のように一部かなり狭くなってきました。あと数日程度で途切れると思われます。
また、蚕玉岳からの滑走エリアでも途中に岩の頭が見られ、最上部は稜線からやや下ったあたりまで降りる必要があり、中間部分も狭まってきて、こちらもタイムリミットが近づきつつある状態です。

大雪渓から肩の小屋に向かう登山道は、一部で登山道が見え始めていますが、ほぼ全面積雪状態となっていますので、入山される方はアイゼンなどの携行をお願いいたします。

次回速報は6月21日(土)の予定です。(2025/06/13 23:00更新)

 

6月13日(金)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

【この1週間の天候状況(6月8日(日)〜6月13日(金)】

●6月8日(日)曇(乗鞍高原:最低10℃・最高:23℃)
午前中に一時青空がみえたものの終日曇。雲は上層の高い雲で山頂まで視界良好だった。九州北部と四国で梅雨入り。沖縄で梅雨明けを迎え、沖縄の梅雨明けは2015年と並んで最も早い梅雨明け。
(春山バス始発便3台−予約分)
(畳平:6時:曇5℃◯・9時:晴9.0℃◯・12時:曇11.0℃◯・15時:曇10.4℃◯)

●6月9日(月)曇(乗鞍高原:最低10℃・最高:22.5℃)
日本の南にある梅雨前線が徐々に北上し、朝まで晴天だったものの、9時頃から曇りとなり、17時頃から雨となった。中国地方・近畿地方・東海地方で梅雨入りで、東海地方の梅雨入りは平年より3日遅く、昨年より12日早い記録。
九州では激しい雨となり線状降水帯が発生。降水量の全国ランキングでは10位まですべて鹿児島県が入り、指宿では359.0mm/24hの大雨が続いた。
(春山バス始発便1台−予約分)
(畳平:6時:晴5℃◯・9時:曇8.2℃◯・12時:晴8.7℃◯・15時:曇9.1℃◯)

●6月10日(火)雨(乗鞍高原:最低14.5℃・最高:18℃)
九州北部から本州南岸を経て日本の東に停滞する梅雨前線の影響で昨晩より雨が続き、午後から雨量が多くなる。関東甲信地方、北陸地方で梅雨入り。関東甲信地方の梅雨入りは平年より3日遅く、昨年より11日早い
梅雨入り直後から梅雨末期のような大雨となり、上高地で66.0mm/24h、御嶽山で157.0mm/24hに達し県南部で雨量が多くなった。また、乗鞍スカイラインでは17時に累積雨量が71.5mmに達し、17時に雨量規制による通行止となった。全国的には九州南部、四国、近畿で線状化したエコーが見られ、鹿児島県と宮崎県で土砂災害警戒情報が発表された。
(春山バス始発便1台−予約分)
(畳平:6時:小雨9℃◯・9時:雨9.8℃◯・12時:雨10.6℃◯・15時:雨9.0℃◯)

●6月11日(水)雨(乗鞍高原:最低11.5℃・最高:18℃)
梅雨前線の停滞により、夜明け前あたりから雨が強まり終日雨。朝5時の時点で中の湯では83mmの連続雨量を観測し、17時には118mmに達した。乗鞍スカイラインは昨日17時より雨量規制通行止ととなりましたが、雨量は昨日よりも増加して100〜150mmの累積雨量が続き終日通行止。また、県道乗鞍岳線も休暇村〜県境間が朝5時から通行止。上高地公園線も雨量規制のため8時より通行止となった。
雨は夕方には収まり、上高地公園線は17時15分に通行止解除されたものの、乗鞍岳線は三本滝上で道路陥没が発生したため、引き続き通行止が継続された。
また、南シナ海の熱帯性低気圧が発達して9時に台風1号が発生。例年、台風1号は3月上旬〜中旬に発生し、6月までずれ込むことは統計史上5番目に遅い記録。
(春山バス運休)
(畳平:6時:雨8℃×・11時:雨9℃×・17時:曇6℃×)

●6月12日(木)晴(乗鞍高原:最低7.5℃・最高:21.5℃)
停滞する梅雨前線がやや南下し、日本海側から高気圧が張り出して、天候は回復へ。朝一番は晴れていたものの、、8時ごろには雲が多くなり、次第に曇り空に。乗鞍スカイラインは、7時に通常開門するものの、県道乗鞍岳線は、昨日の大雨で三本滝上で道路陥没が発生したため休暇村より通行止となり、春山バスは終日運休となった。この通行止は14時45分に解除された。
日中の日差しで気温が上昇し、畳平では15時に14.2℃を観測して今シーズン最高気温を更新。
(春山バス運休)
(畳平:6時:晴6℃◯・9時:晴8.1℃◯◦12時:曇10.0℃◯・15時:晴14.2℃◯)

●6月13日(金)晴(乗鞍高原:最低8.5℃・最高:25.5℃)
停滞する梅雨前線が南下し、綺麗に晴れるものの、前線北側のの高気圧が東に移動したため、上層の雲が多い状態。梅雨の中休みの晴れ間となり、高い雲が青空のキャンパスに絵筆をふるい、まるで秋空のような雰囲気すら感じさせる状況。春山バスは3日ぶりの通常通りの運行だった。
朝は気温が低めだったものの、日中の日差しで乗鞍高原では25.5℃まで上がった。
(春山バス始発便1台−予約分)
(畳平:6時:晴7℃◯・9時:晴11.2℃◯◦12時:曇13.7℃◯・15時:晴12.9℃◯)

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。  また、掲載後、内容を修正する場合があります畳平の〇×は自転車通行可否。

  【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月31日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了し、それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月31日(月)〜4月11日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月30日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月31日(月)〜4月11(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月11日(金)11時〜6月13日(金)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●6月13日(金)〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(月)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 乗鞍スカイライン:5月15日(木)開通


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■2025年6月7日(土)     

梅雨入り直前の貴重な晴れ間
=軽アイゼンではなく12本爪など冬山用のアイゼンを= 
@ 2025/06/07 09:25
梅雨入り直前の晴天 − 予想以上に良い天気
(春山バス始発便−大雪渓到着)
A 2025/06/07 09:35
山頂目指して出発
(大雪渓)

B 2025/06/07 12:45
今日は来て良かった〜!
(蚕玉岳)

C 2025/06/07 14:40
高さ10mの雪壁を行く春山バス
(県道乗鞍岳線 −大雪渓下4号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<観光センター、春山バス>
前線が南下して綺麗に晴れ上がった日が多かった1週間でした。この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→【この1週間の天候状況 6月1日(日)〜6月7日(土)】)

早朝6時の観光センター前駐車場は快晴の朝を迎えます。気温10℃、やや肌寒さを感じる状況です。6月の乗鞍高原と言えばレンゲツツジ。一の瀬園地にあるつつじ園では一斉に咲きはじめ、明るいオレンジ色で一面包まれています。晴れた日は残雪の乗鞍の峰々をバックに撮影すれば、鮮やかなオレンジが映えること間違いありません。

春山バス始発便の予約は当初2〜3台だったのに、昨日夕方には増車されて5台となり、それもすぐに予約が埋まりました。梅雨入り前の貴重な晴れ間を狙ってお越しの方が多かった模様です。そして、春山バス始発便は最終的に6台が運行されました。予約制に移行してから、予約した号車の看板の前に並んで待つスタイルとなっていて、昨年までのような混雑はなく、また、配車する台数を事前把握できるため、混雑とは無縁の状況となりました。

春山バスは位ヶ原山荘を過ぎると、沿道に雪壁がそびえたつようになります。若干上層の薄い雲が流れることがあっても快晴無風が続き、迫りくる雪壁を楽しむことができます。沿道で最も雪壁が高い4号カーブでは、内側7メートル、外側9.7メートの高さがあって、先週から大きな変化ありません。ただ、6月までは通行が禁止されている自転車が雪壁付近で走行している様子が目撃されました。一人一人のマナーが大切かと思います。

<大雪渓・山頂方面)>
春山バスが到着した大雪渓・肩の小屋口は気温14℃、爽やかな風が流れています、大半の方が山頂方面を目指してアイゼンなどの装具を取り付け出発します。春山バスから山頂方面を目指す方は大雪渓から直登するルートを取る方が多いため、大半の方が厳冬期用の12爪のアイゼンを装着されています。厳冬期と異なり、春山は雪が柔らかく、ある程度の斜度までであれば、アイゼンは不要かもしれませんが、大雪渓からの直登は必須と考えられます。

また、直登せずに肩の小屋を経由して夏道沿いで登ることも可能ですが、こちらも朝日岳直下に100メートル程度の積雪区間があります。肩の小屋経由で山頂目指す方は観光登山の延長線といった方が多く、アイゼンを持たずにお越しになる方が多く気がかりです。アイゼンなしでも雪が柔らかければ登ることができますが、下山は大半の方が苦労されていました。転んで滑落寸前の状態の様子も何度もあり、観光登山とは言えども、必ずアイゼンを持参のうえ、お越し下さい。

大雪渓は先週よりも50センチ程度雪解けが進みました。大雪渓入口付近は昨年よりも1週間遅い雪解け、石碑の岩は昨年より1週間以上遅い雪解け、モーグル岩は昨年より3週間遅い雪解けで、場所によって大きくばらつきがあります。この快晴も11時を過ぎるころから徐々に雲が多くなり、昼前には日差しが弱くなります。ただ、それ以上の天候の変化はなく、今日は天気予報がよりも良い天候の一日を送ることができました。

<山頂方面の積雪状況>

山頂方面積雪状況
積雪区間は100m − 前歯のあるアイゼンが必要です
=アイゼンなしで登れても下れない=
@山頂方面全景 A積雪個所(朝日岳付近)積雪区間100m

画像・記事の転載・引用・リンクについて

肩の小屋からの山頂方面の登山道は、朝日岳直下に100mほど積雪区間があります。昨年より1週間ほど雪解けが早い状況です。この積雪区間は踏み跡がついていますが急斜面をトラバースする形になっていて登りと下りが対向すると道を譲らなければならないため、踏み跡からずれるためにアイゼンが必要です。また、登ることができても下ることができませんので、その点からもアイゼンは必要です。

滑走エリアでは、蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走エリアは積雪がないため、隣の朝日岳からの滑走となります。また、蚕玉岳からの滑走エリアでは稜線から砂利部分をやや降りないと、滑走エリアに到達できない状態となっています。そのため、今後、滑走エリア上端がさらに下がってしまうと、滑走不能となります。また、例年、中間部分で岩場が出ますが、今年はまだ大きくなく、問題ありません。

次回速報は6月7日(土)の予定です。(2025/06/07 23:00更新)

6月7日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

【この1週間の天候状況(6月1日(日)〜6月7日(土)】

●6月1日(日)晴(乗鞍高原:最低8.5℃・最高:18.5℃)
前線を伴った低気圧は日本の東に遠ざかり、対馬海峡付近に中心を持つ高気圧が張り出して乗鞍は朝から良い天候となる。しかし、低気圧を回るように日本海側から湿った北風が流れ込み、山頂付近や乗鞍スカイライン側(岐阜県側)では午前中を中心に風が強めで濃霧となり、自転車は通行見合わせとなった。また、乗鞍高原でも9時頃に一時雨となった。この天候も午後からは解消傾向となった。
春山バスは大雪渓延伸が昨日開始され、今日は良い天候ということもあって、来場者が多く、当日になって予約枠を1台から3台に対応した。
(春山バス始発便3台−予約分)
(畳平:6時:曇0℃×・9時:雨1.6℃×・12時:曇4.1℃×・15時:晴4.8℃×)

●6月2日(月)晴(乗鞍高原:最低6.5℃・最高:22.5℃)
午前中は関東の東の高気圧に緩やかに覆われて快晴の朝を迎える。高気圧は弱まりながら移動して午前中には薄い雲がかかり始め、午後から夕方にかけて曇り空へ。また、日差しの影響で日中は気温が上昇し、畳平では12時に11.3℃を観測。10℃を超えるのは5月24日以来の9日ぶり。
(春山バス始発便2台ー予約分)
(畳平:6時:晴4℃◯・9時:晴7.2℃◯・12時:晴11.3℃◯・15時:晴9.5℃◯)

●6月3日(火)雨(乗鞍高原:最低11.5℃・最高:13.5℃)
四国付近を東北東進する低気圧の前面に発達した雨雲が広く分布して、低気圧が到達する前から雨が広がり、ほぼ終日雨となった。上高地では14時までの1時間に3.0mmのまとまった降り方を見せ、24時間降水量は21.0mmだった。気温は低めで乗鞍高原での最高気温は10℃程度にとどまり肌寒い一日。乗鞍スカイラインシャトルバスは雨天ダイヤで運行。
(春山バス始発便1台−予約分)
(畳平:6時:霧雨2.5℃◯・9時:雨8℃◯・12時:雨6℃◯)

●6月4日(水)晴(乗鞍高原:最低11℃・最高:23℃)
前線を伴う低気圧が東海道沖から三陸沖へ移動し前線が日本の南に南下して東日本から西日本は晴天域が広がる(前線が停滞する南西諸島は雨)。前線の北側にある大陸由来の高気圧に覆われたため、乾いた空気に包まれ、乗鞍は朝から清々しい晴天となる。ただし、山頂付近は昼前から雲が広がり畳平は午後から曇となる。日中の日差しで気温は上昇し、乗鞍高原の最高気温は23℃まで上がり、山麓では、松本が27.1℃ 、高山が25.8℃を記録し、7日ぶりの夏日となった。
(春山バス始発便1台−予約分)
(畳平:6時:晴0℃◯・9時:晴4.8℃◯・12時:曇5.5℃◯・15時:曇5.5℃◯)

●6月5日(木)晴(乗鞍高原:最低5℃・最高:21.5℃)
東シナ海から日本の南に高気圧が移動し、梅雨前線が押し下げられ、今日も良い天気の一日。この梅雨前線が本州に南から東側を迂回するようにサハリンまで続き、サハリンに低気圧があって、日本付近は南高北低の気圧配置となり、暑くなりやすい気圧配置に。朝一番は乗鞍高原でも0℃近くまで冷え込み、最低気温の10位までのランキングに長野県の9つの観測地点が入る。日中は湿度も低く21.5℃程度まで上昇。また、山麓では、松本が27.9℃ 、高山が26.9℃を記録し、昨日を上回った。
(春山バス始発便1台−予約分)
(畳平:6時:晴0℃◯・9時:晴2.1℃◯・12時:晴4.9℃◯・15時:晴8.5℃◯)

●6月6日(金)晴のち曇(乗鞍高原:最低7.5℃・最高:24℃)
梅雨前線が南に押し下げられ、高気圧圏内となって良い天気の一日
朝から快晴。畳平では0℃が続いていた早朝の気温が8℃に達し、15時の13.6℃は今シーズン一番の気温。乗鞍高原では昼前には20℃近くまで上昇した。全国的には真夏日を観測地点は66ヶ所に上り、松本では県内で最も高い29.9℃と真夏日目前の最高気温を観測した。高気圧の勢力が東へ移動し、西から上空の気圧の谷が接近して10時過ぎから雲が広がり始め、午後は日差しはあるものの全面雲に覆われる状態となった。
(春山バス始発便1台−予約分)
(畳平:6時:晴8℃◯・9時:晴10.6℃◯・12時:曇12.2℃◯・15時:晴13.6℃◯)

●6月7日(土)晴(乗鞍高原:最低10.5℃・最高:26℃)
昨日同様、前線の北側に広がる高気圧・気圧の尾根に覆われて梅雨入り直前の貴重な晴れ間となった。気温も上昇し、乗鞍高原で26℃まで上昇し、夏日となったのは16日ぶり。また、畳平では正午に14.1℃が観測され、昨日、観測した今シーズン最高気温を更新した。
松本で29.7℃、高山で29.9℃で今日も真夏日目前まで上昇し、全国的に暑い一日だった
(春山バス始発便5台−予約分)
(畳平:6時:晴6℃◯・9時:晴11.5℃◯・12時:晴14.1℃◯・15時:曇12.1℃◯)

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。  また、掲載後、内容を修正する場合があります畳平の〇×は自転車通行可否。

  【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス)】
3月31日(日)でMt乗鞍スキー場の営業が終了し、それに伴い、県道乗鞍岳線の除雪、乗鞍岳春山バスの運行開始などにより、ツアーコース入口や大雪渓・山頂方面へのアクセス方法が変わってきます。下記を参照のうえ、入山されるようお願いいたします。
特にスキー場営業が終わってから、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝開通までの間。3月31日(月)〜4月11日(金)11時までは、休暇村から全山自力で登行することとなりますので、ご注意ください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)

●3月30日(日)まで

(Mt乗鞍営業期間)

リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●3月31日(月)〜4月11(金)11時

(休暇村ゲート開門前)

徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●4月11日(金)11時〜6月7日(土)

(休暇村ゲート開門後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)

●6月7日(土)〜5月下旬

(春山バス運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)

●5月下旬〜6月30日(月)

(大雪渓延長運行開始後)

マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m)
【岐阜県】 乗鞍スカイライン:5月15日(木)開通


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