ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2002/07/21) B

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(Update:2002/07/24)

 

【雪渓上部】

先週は雪渓上部の撮影ができませんでしたので、2週間ぶりとなりますが、かなり変化が大きいようです。先ほども申し上げましたとおり、雪渓上部と下部を結ぶ部分の雪はすっかりなくなってしまいました。また、雪渓上部を左右に分割する峰もその形をはっきりさせてきています。

雪渓上部 右側 肩の小屋付近

雪渓上部 右側はご覧のとおり十分積雪がありますが、その隣の肩の小屋へ向かう辺りはすでに雪はなくなっています。

 

雪渓上部 右側は4〜5レーンほどのポールがセットされています。それでもまだ余裕があるほどです。多くのレーサーの方がポールレッスンをされています。

右側の画像をご覧下さるとわかりますが、雪質は今回のような晴天で日差しがあれば緩んで多くの人がすべる部分はバーンがこなれて滑りやすくなりますが、そうでないところはかなりでこぼこで、苦労します。いわゆるスプーンカットではなく、高さが15〜20センチほどの円錐の形状の氷に近いものです。これはかなり足をとられますので、鍬でこれを削り取ってコース整備をされるチームもあるようです。

 

こちらは雪渓上部の上端部分。他のエリアは昨年よりやや多い感じですが、このエリアは昨年とほぼ同じくらいです。左の画像の左奥が進み、雪渓全体を見渡したものが右の画像です。雪渓上部から下部に下りるにはご覧のように左へトラバースして、雪渓下部へ移動します。ただ、このトラバースする部分もかなり石出てきているので、滑って下部へ降りられるのも今週までとなりそうです。

 

梅雨末期の荒天でかなり雪融けが進み、全体としては昨年よりもまだ少し多い感じですが、部分的には昨年の同じくらいになってしまったところもあるようです。梅雨もあけ、本格的な夏シーズンが到来で、天候の良い日が続くでしょう。気温もさらに上昇し、日照りと気温の上昇も雨などと同様、融雪の大きな要因となります。8月いっぱいまではまだまだ雪融けの勢いが衰えることなく続いていくことと思います。そして、お盆を過ぎたあたりから秋の気配を感じさせるようになります。

ノリクラの短い夏は始まったばかりです。高山植物、そして雲の動きも夏らしくなってきます。雪渓ばかりでなくそれらにも目を向けて楽しんでみたいものですね。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2001/07/21

ご覧のように雪渓下部は今年のほうが多いのですが、雪渓上部は昨年とほぼ同じ感じですね。

 

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