ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2003/07/26) B
【高山植物】
シナノキンバイ |
こちらはシナノキンバイ。この時期になるとミヤマキンバイやミヤマキンポウゲなどよく似た黄色の高山植物をあちこち見ることができ、なかなか区別が難しいものです。特にこのシナノキンバイとミヤマキンポウゲは同じキンポウゲ科の仲間で、見間違えるケースが多いようです。
このシナノキンバイの花はミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲと比べるとと比べると大きく、直径3〜4センチほどありますので、遠くからでも良く目立ちます(ウサギギクくらいの大きさ)。ミヤマキンポウゲとの区別の仕方はいろいろありますが、先ほどの花の大きさの違いの他、ミヤマキンポウゲは上部でまばらに枝が分岐し、そこに数輪の花がつきます。葉の形はシナノキンバイのほうが裂け目が多くなっているのが特徴です。
ウラジロナナカマド(花) |
位ヶ原あたりは数週間も前からウラジロナナカマドの花が咲き、昨年の大雪渓エリアでも1〜2週間前にはウラジロナナカマドが咲き始めていましたが、どーいうわけか今年の大雪渓エリアのウラジロナナカマドは開花が遅く、ようやく咲き始めました。秋の紅葉が楽しみです。
チングルマ |
こちらは3週連続でお伝えしているチングルマ。こちらもようやく咲き始めました。しかし、大雪渓全体を見たとき、雪融けが遅いため、群生しているところはありません。このほかのミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、アオノツガザクラといった代表的な高山植物もまだまだです。
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