ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2003/07/26) C

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(Update:2003/07/31)

 

【雪渓上部】

先週と比べ、雪渓上部そのものの大きさはあまり変化はありません。雪渓上部を左右に分ける尾根もあまり大きくなっていません。しかし、画像ではわかりにくいものの、尾根の先端から少し下部に岩が出始めています。

雪渓上部を左右に分ける尾根も先週からあまり大きな変化はありません。しかし、その尾根の少ししたあたりに岩が頭を出し始めました。

雪渓下部に通じる左下の部分はほとんど雪がありません。

 

こちらが雪渓上部から下部へ滑り降りるところをです。、先週はまだ7メートルほどの幅があり、ここを滑り降りることができましたが、今週はご覧のとおり、もう滑り降りることはできません。

 

雪渓上端から

雪渓上部を左右に分ける尾根の付け根あたりから大雪渓を一望したところです。先ほどの雪渓上部から下部へ降りる箇所は画像の右端の部分で、赤いネットが張ってあるところです。もう滑られませんので、左側のところから滑り降りることになります。ここを降りると雪渓下部の左側に出て、一番下まで滑り降りられます。

 

上部から下部へはここを通って降ります。

ここが雪渓上部から下部へ滑り降りる箇所です。昨年のこの時期でちょうど完全に途切れてしまいましたが、ご覧のようにまだだいぶ幅があります。

 

雪渓上部を左右に分ける尾根

こちらは雪渓上部の一番上のところです。この尾根の大きさはあまり変化はありません。

 

しかし、その尾根の30〜40メートルほど下部には高さが1〜1.5メートルほどの岩が頭を出し始めています。昨年はかなりはっきりと左右を分ける尾根が出ていましたので、かなり雪融けが遅れています。

 

7月も後半になってくると学校などが夏休みに入るせいか、クラブなどで設置したポールが3〜4箇所見受けられます。大きな掛け声をかけながら雪渓を登っていく様子が今年も見られました。

 

【肩の小屋周辺】

左の画像のように肩の小屋直下は、かなり雪融けが進みすべることはできません。右の画像はもう少し下部へ降りたところで、先週よりは少し幅が小さくなり雪融けが進んでいる様子がわかりますが、まだまだ十分幅があり滑走できます。右の画像でもお分かりですが、ポツンポツンと岩の頭が見えはじめています。積雪がもうそろそろ底をついて来たのでしょう。滑走には注意が必要です。

 

リフト土台付近

右の画像は肩の小屋から100メートル程降りてきたところにあるリフト土台です。先週から比べて、高さにして1〜1.5メートルほど雪融けが進んでいることがわかります。先週まではこのリフト土台の右側(右の画像です)も滑走可能でしたが、ご覧のようにここを滑って下に下りることはできません。

肩の小屋周辺は周囲を朝日岳・魔利支天岳に囲まれており、また、登山道など目印となる構造物があります。週を重ねるごとにその、山肌や登山道が高くなっていく様子を伺うことができます。

もうそろそろ、梅雨明けするかと思っていましたが、今年は少し遅れています。そんなせいでこの1ヶ月間も比較的低温の日が続いていたようで、この時期としてはかなり雪が残っているほうです。天候が不順といっても、激しい荒天になることはほとんどなく、一時的に合羽を着てしのぐ程度で何とか済んでいます。避難小屋がなくても今のところ何とかやっていられますが、設置を望みたいところです。

さて、その天候が影響しているせいでしょうか?山麓の観光センターの駐車場が満車になった週末は全くありません。しかし、シャトルバスのほうは午後を中心に帰りのバスがかなり混雑し、満車のため大雪渓のある肩の小屋口のバス停を通過してしまうケースもあります。今後、梅雨明けし、訪れる人が多くなれば、状況はさらに悪化することが予測されます。時間には余裕を持って行動してください。

また、最近、バスの運転がやや荒い運転手もちらほら見かけます。車酔いする人もいるようです。そのような運転手のバスに乗車し、酔ってしまう恐れがありまいたら、運転手にゆっくり運転するよう、申し入れることをお勧めします(多分、一人だけでなく、他の方も同じ状況だと思いますので...あまりひどいようなら営業所にも申し入れが必要かもしれません)
また、酔い止めを服用したり、乗車中はまっすぐきちんと座り、頭をなるべくふらつかせないなどの対策も必要でしょう。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2002/07/28

雪渓下部よりも雪渓上部のほうが今年に比べて雪の量が少ないことがわかります。

 

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