ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2003/08/10) B

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(Update:2003/08/15)

 

【高山植物】

ハイマツ

ノリクラにお越しになって最初に目に付くのはハイマツ帯ではないかと思います。このハイマツ、よく見ると赤い花が咲いているのがわかるかと思います。そして、手前右側に昨年実った果球、いわゆるマツボックリがご覧になれると思います。赤く点々咲いているのは雄花。その上端に雌花がありますが、葉に隠れて見えません。

乗鞍岳は山肌全面を多い尽くすハイマツ帯が美しい山として有名です。また、成長が遅く1年で1センチにも満たないともいわれています。枝を折ったり、ハイマツ帯に入り込んだりしないようお願いいたします。

 

アオノツガザクラ

このところ大雪渓エリアもいろいろな高山植物が一気に咲き始めています。こちらのアオノツガザクラもいたるところで見かけるようになって来ました。以前、ジムカデの紹介でお話しましたが、見慣れてくれば一目で区別がものの、ジムカデ、ガンコウランなどの葉とよく似ていて、パッと見ただけではわかりづらいこともあるかと思います。この花の時期に葉も観察されると区別が良くわかるのではないかと思います。葉の大きさから申し上げると大きい順にアオノツガザクラ、ガンコウラン、ジムカデといったところでしょうか?もちろん葉のつき方、形も良く見ると全く違うことがわかります。

 

ハクサンボウフウ

前述のアオノツガザクラなどよりももっと見分けが難しいハクサンボウフウです。大雪渓ではあまり見かけませんが、よく似たものにシラネニンジンという高山植物があります。花の形などは全く同じで、区別ができるのは葉の形です。シラネニンジンのほうはわれわれが常食するニンジンの葉のように大きく裂け目があります。シラネニンジンも見つけましたらまた、紹介したいと思います。因みに右の画像はハクサンボウフウのつぼみです。

 

 

チングルマ(花)

チングルマ(実)

先週もお伝えしたようにチングルマは雪渓エリアのいたるところで目にすることができますが、一部花が落ちかけはじめました。右の画像はいつも経過を連続して紹介しているチングルマです。他のチングルマよりも開花が早かったため、ご覧のように実がなり始めています。昨年も紹介しておりますが、この綿帽子のような実を稚児の風車に見立てて「稚児車」から名づけられたとされています。

 

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