ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2003/08/10) C
【雪渓上部】
雪渓上部 |
雪渓上端から |
先週から比べて、左側の大きさは多少小さくなった感じはありますがあまり変化はないようです。中央の尾根がだいぶ目立つようになって来ました。右側の画像の上端から大雪渓全体を見下ろしものでは雪渓下部とつながる部分の雪が完全になくなっている様子がわかります。
雪渓上部右側 |
こちらは雪渓上部右側です。画面下にだいぶ岩が出てきている様子がご覧になれるかと思います。
雪渓全体が周辺より下がったためですが、左の画像のように周囲を岩の壁で取り囲まれるようになって来ました。先週はあまりこのような印象はなく、壁の高さから1〜2メートルほど雪融けしたようです。右の画像は上端よりやや右下に位置するところです。砂礫が出始めてきました。雪渓表面にもボロボロと石が転がり始めています。降雨などによって雪渓の上に大量に流出することが懸念されます。
雪渓上部 左側 |
雪渓下部がだんだん滑走できなくなると、上部へ移動するわけですが、今週あたりから、雪渓上部の左側でも滑走するスキーヤー・ボーダーの数も増え始めました。ただ、ここはかなりの急斜面で、下部は岩場となっていて転倒時のリスクが右側よりも大きいものがあります。左側で他のスキーヤー・ボーダーが滑走していても、初めて雪渓を訪れる方などは右側の雪渓で滑走されますようお願いいたします。
【肩の小屋周辺】
最初にお伝えしたように大雪渓の中で一番変化の大きい箇所です。先週までは何とか滑走できましたが、ご覧のように跡形もなく消えています。しかし、今年は雪が長く持ちこたえたほうで、昨年より3週間ほど遅れていたといえます。
いよいよお盆シーズンに入り、このページが掲載される頃にはお盆真っ只中だと思います。しかし、速報でもお伝えしているようになかなか天候に恵まれないお盆となってしまうようです。今年は夏が来たと思った瞬間に秋が来てしまいそうな気配です。
今年はどういうわけかカラス(ホシガラスではなく普通のカラス)が雪渓エリアを徘徊しています。多くのスキーヤー・ボーダーの食料が狙われています。被害にあう食料はビニール袋に入れて岩場にそのまま置いておいたものが大半です。必ずザックなどカラスのくちばしではあけたり破いたりすることのできないものに入れて保管してください。
高山帯へのカラスの侵入が大雪渓の動植物にどのような影響があるかわかりませんが、スキーヤー・ボーダーから奪う食料によって、大雪渓がカラスの餌場にならないよう、食料の保管に十分な配慮をお願いいたします。
【昨年の今ごろは?】
昨年は雪渓上部の左右をわける尾根がだいぶ下部までのび、左右を二分しようとしています。
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |