ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2004/05/23) A
【肩の小屋】
肩の小屋北側 | 肩の小屋西側 |
先週まで残っていた肩の小屋の雪もすっかりなくなっています。
肩の小屋直下にもクレパス |
こちらは肩の小屋周辺。手前の大雪渓につながる雪渓や肩の小屋奥の室堂ヶ原の雪融けの具合は昨年より3週間以上進んでいます。ご覧のように大雪渓につながる手前の雪渓にもクレパスができてきます。
肩の小屋より下部の県道に向かう登山道から大雪渓を見たところです。雪渓の上端はすでに肩の小屋から30メートルほど下ったところになっています。ここから肩の小屋口バス停に向かって滑り降りる時もクレパスに注意が必要です。
肩の小屋付近のクレパス |
取材時間の都合からクレパス付近まで近づいて撮影しておりませんが、肩の小屋の雪渓から滑り降り初めて100〜200メートルほどのところに大きなクレパスがあります。位置的には先ほどのモーグルコースのクレパスの上部になります。こちらのクレパスも大きなものです。
キバナシャクナゲ(つぼみ) |
雪融けが早く進む状況をひやひやしながら見守るスキーヤー・ボーダーとは裏腹に、高山植物にとっては1日でも早く雪融けが進み、短い夏に太陽の陽射しをいっぱいに浴びていたいと願っていることと思います。ですから今年は高山植物にとってよい年なのかもしれません、
毎年、他の高山植物に先駆けて花をつけるキバナシャクナゲは、6月上旬ごろからつぼみをつけ始め、6月中旬ごろから透き通るような薄いクリーム色の花を咲かせます。しかし今年はもうつぼみをつけているキバナシャクナゲがたくさんあります。高山植物も雪融けと同様、例年より2〜3週間早いサイクルで活動を始めているようです。
これから1〜2週間でキバナシャクナゲも開花をはじめると思います。ハイマツに寄り添うように小判型の葉をつけた植物が這っています。それがキバナシャクナゲです。透き通るような、きれいな薄いクリーム色の花は高山植物としては大型の部類に属すると思いますので容易に見つけることができるはずです。ぜひ登山の足を止めてご覧下さい。
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