ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2004/07/24) C

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(Update:2004/07/29)

 

【高山植物】

ベニバナイチゴ(花)

登山道脇にはベニバナイチゴが真紅の花をつけています。

 

マルハナバチ

高山植物のハイシーズンが訪れ、虫達も一斉に花から花へと急がしそうに仕事をしています。こちらのずんぐりとしたハチはマルハナバチの一種。ふさふさした毛に覆われ、おとなしいハチで攻撃性はありません。飛び交う姿も決して俊敏とはいえず、ふさふさした毛にいっぱい花粉をつけ、のんびりと花から花へと散歩しています。マルハナバチは植物の受粉に欠かすことのできない存在です。

 

ベニバナイチゴ(実)

そんなマルハナバチの手助けを受けたのでしょうか、開花の早かった個体ではもう実がなりかけています。秋が来るのが楽しみです。

 

クロマメノキ(花)

さてこちらはクロマメノキ。きれいなピンクの可愛らしい花をつけています。先週お伝えしたクロウスゴ(Vol.10 2004/07/19)と同じように青紫の実ができます。先ほどのベニバナイチゴと同様、秋が楽しみな高山植物です。

 

キバナシャクナゲ(実) チングルマ(実)

キバナシャクナゲも雪融けが進んだところから順次咲いています。したがって、まだ咲いているところもあれば、6月上旬くらいに咲いてしまったものまでさまざまで、ご覧のように既に実がなりかけているものもあります。赤い花柱の先端付近の膨らみかけたところがそうです。また、チングルマも先週までは大半が白い花をつけていましたが、今週に入り、大雪渓を吹き抜ける風に「稚車」をまわしているものが増えてきました。これまで何度もご説明しておりますが、花が終わって右側の画像のような稚児の風車のような実をたとえて、「チングルマ」と呼ばれています。

この風車が大雪渓エリアで普通に見かけるようになると、例年なら夏の終わりが近づきつつある証拠です。でも、今年の夏はまだまだこれからのはずなんですが...

 

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