ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2004/08/13) C

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(Update:2004/08/19)

 

【雪渓上部 T】

先週まで見えていた雪渓上部右側の雪が今週は見えません。

 

雪渓上部右側

雪渓上部右側はご覧のように残りわずかです。実際には画像に見える部分以外に左下方にも一部残っています。

 

下からの画像 上からの画像

こちらの2枚が下方に残っている雪渓です。スキーヤー専用道の終点からすぐの所です。ソリ遊び程度は何とかできますが、滑走はムリです。左の画像の右上方向に前述の雪渓がありますが、岩場の高低差がかなりあり、それが壁になってここからは見ることはできません。雪が残っているうちはその下にある岩場の形状など想像もつきませんが、2メートル位の高低差を伴ってデコボコしている箇所があります。

 

雪解け水も枯れぎみ

雪渓そのものがなくなりつつありますので、焦げ付くような強い日差しでも雪解け水はチョロチョロとしか流れていません。

 

下から 上から

こちらが上側にある雪渓です。縦の長さは20メートル以上はありますが、岩が所々出てとても滑る気にさえなりません。

 

土砂を被った雪山 雪渓上部右側上端付近から

先週もご紹介した土砂を被った雪山です。雪渓の雪がことごとく姿を消していくなか、先週とほとんど変わらない姿で残っています。直射日光を遮り、土砂の断熱効果には驚かされてしまいます。

雪の多かった昨年と比べて約5週間、平年並みの一昨年でも約2週間早い雪融けです。

 

雪渓のゴミ(ダンボール) 雪渓のゴミ(プルトップ)

雪融けが終わると目立ってくるのがゴミです。最近はゴミを捨てる人は皆無といって良い位で、毎年ゴミ拾いをしていてもまだまだたくさんのゴミが残っています。雪渓では低地と異なり、有機物の分解能や空き缶の腐食の度合いが低いので、ずいぶん前のゴミがいつまで経っても残っています。

左の画像はダンボールの切れ端。岩の隙間に入り込んでいたものを引っ張りだしたものです。水を含んでやわらかくなっていましたが、ほとんど原型のままでした。右の画像は缶ビールなどのプルトップ。現在の缶はプルトップを引きちぎる方式ではありませんので、だいぶ昔のものであることがわかります。でもご覧のようにサビもせず残っています。

 

雪上車誘導用の竹ざお

有機物の分解能が遅いため、ご覧のように竹ざおをそのまま残っています。朽ちて形がなくなりかけたものがほとんどありませんので、何年にもわたってこの状態で残っているのでしょう。

この竹ざおは室堂ヶ原若しくは魔利支天岳にある研究所に向かう雪上車の誘導支柱と思いますが、撤去してもらいたいものです。

 

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